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本 ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784167922962
作品紹介・あらすじ
『ナースの卯月に視えるもの』待望のシリーズ第二弾!
~大切な人が病に侵されたとき、あなたならどうしますか?~
どうしようもなく切なくて、涙がこみ上げる。元看護師が贈る、命の物語。
☆あらすじ☆
看護師・卯月咲笑には患者が死を意識した時に現れる「思い残し」が視える。ある日、皆の頼りになるリーダーである看護師長の背後に浮かぶ男性の姿を視た卯月は動揺する。さらに、母にパーキンソン病が発覚し……。大切な人が病気になった時、看護師として、人として、何を思うのか。命の尊さを見つめる感動のシリーズ第二弾
\現役看護師、看護教諭からも感涙の声!/
「涙と鼻水があふれて大変でした。読後は、大好きな看護師の仕事を頑張ろう!と晴れやかな気持ちになりました。」(看護大学教諭Yさん)
「切なすぎて号泣しまくりました。ナースなら共感するエピソードがたくさん詰まっていて、夢中で読みました。ドラマ化希望!まじで!」(看護師Oさん)
「自分の看護のやり方に悩んでいる時、この本を読みました。卯月たちの姿にとても励まされ、救われました。この小説を書いてくれて、本当にありがとうございます。」(看護師Iさん)
「昼休みの休憩室で泣きながら読みました。看護における大切なことを思い出させてくれる、心にじーんとくる作品。病棟の描写が秀逸で、私も働いているような気持ちになりました。」(看護師Sさん)
「数年ぶりに小説を読みましたが、登場人物ひとりひとりに感情移入してしまい、先が気になってあっという間に読了しました。どっぷり作品の世界に浸かることができました。」(看護大学教諭Tさん)
感想・レビュー・書評
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「ナースの卯月に視えるもの」2冊目。前作がまずまず良かったので続きに行ってみる。
長期療養型病棟に勤めるナースの卯月には患者の「思い残し」が視えるという設定。
前作ではその背景の解き明かしに少々おせっかいが過ぎるように感じたところもあったが、今回は看護を重ねる内に視えなくなるという運びで、話としては読み易くなった。
そして、それを通して一人で解消するのでなく「誰かに託す」という看護すべてに共通する大事なことに気づかされたのも良かった。
今回も看護に携わる人々の姿が描かれたが、それ以上に印象的だったのは先が長くない身内を抱えた家族の姿。
息子夫婦に遠慮して同居を拒む義母に対しこれからの時間を一緒に暮らそうと思い切って声を出す美幸さん、曾祖母の安らかな死を看取った後にDNAR(蘇生措置拒否)という看護方針を受け入れることができた桃ちゃん、認知症の父を前にして過去を洗い流していく智実さんと亜弓さんの姉妹。
患者さんでは、成長する娘に遺すビデオレターを撮り終えた後20歳になった娘に渡すつもりだったネックレスを友人に託す吉沢さんの姿が素敵だった。
実母や義父母だけでなく自分もそういう歳に近づいてきたので、いつ来るかもしれぬその時のために“患者と家族、両者にとって一番良い終末”ということについて、とても考えさせられる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前作でも当初のミステリ感が徐々に落ちて行くようなことが続編でも見られる。死に頻した患者が思い残しとして見えていたのが、それほど重篤で無くとも見えている。思い残しが見えても積極的に原因を探りに行っていない。看護師の立場での日常が色濃く反映されている。
母親が倒れて、それに感情的に反発する姿はちょっと残念に思った。普通の家庭では当然のような出来事かも知れないが、看護師としてはどうなのだろうか? 診断に対する医者への反発、リハビリを拒む母への批判、その後の長い後悔、、、
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人は生まれたら死ぬのがさだめ。
いろんな病に囚われる。
看護師さんは尊い。
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シリーズ2作目。
今回は、大切な人が病気になった時がテーマになっていた。医療従事者であっても、いざ身近な家族が病気になってしまうと動揺してしまうという話はよく聞く。慣れないケアを担ったり、重要な決断を迫られたり…
大きなストレスにさらされる家族も、患者さん本人と同様にケアされる対象なんだなと思う。
卯月に視える「思い残し」は今回は少なめだったのか、あまり印象に残らなかったけど、これはこれでいいなと思った。 -
長期療養病棟で働くナース・卯月咲笑を描いたシリーズ第二弾。卯月は死の近づいた患者が思い残している人を霊のように見ることができる。前作ではその思い残しを解決しようとするのがお節介に思えたが、本先は自然に解決していくようで、お節介感はなかった。元看護師らしく、医療の現場がリアル。卯月に新しい恋か?次作が楽しみ。
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「ナースの卯月に視えるもの」の続編。
死を意識した患者さんの「思い残し」が視える、看護師卯月の成長物語。
前作は、思い残しを解決するという、ある種ミステリ的要素も強くあったように思うが、今回は卯月が思い残しの解決に尽力するというよりは、患者さんや仲間に寄り添っていった結果、思い残しの意味が分かってくるという、より生と死、人としての成長とかに重きが置かれているような、より深い話になっているように感じた。前作もよかったが、「病院」が舞台になっている意義を今回の方が生かせているような気がして、良かったと思う。 -
【収録作品】
1 会いたい人がいる夜に
2 手と手を取り合って
3 人生は長いから
4 あたらしいスタートへ
5 未来へとつながる想い
卯月は専門看護師になるため、パート勤務の傍ら大学院に通っている。
病棟には、看取り期の繁森、骨折で入院している高齢の佐藤、事故で後遺症が残ったが対話もリハビリも拒否している大学生の高橋、病室で仕事をし、リハビリに励む剛力、認知症の藍川、ALSで死期が迫っている吉沢らがいる。
一方、看護師側も、プリセプターの遠野が新人の北口の指導に悩んだり、看護師長の香坂が病気で入院したり、主任の御子柴が家庭の事情で疲弊したり。卯月の母も転倒して入院し、卯月は患者家族としての葛藤を知る。
ファンタジー色はぐっと薄れている。悪い人の出てこない、温かなお仕事小説。忙しくてもこんな上司や仲間がいる職場ばかりならいいのにね。 -
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『ナースの卯月に視えるもの』待望のシリーズ第二弾!
~大切な人が病に侵されたとき、あなたならどうしますか?~
どうしようもなく切なくて、涙がこみ上げる。元看護師が贈る、命の物語。
☆あらすじ☆
看護師・卯月咲笑には患者が死を意識した時に現れる「思い残し」が視える。ある日、皆の頼りになるリーダーである看護師長の背後に浮かぶ男性の姿を視た卯月は動揺する。さらに、母にパーキンソン病が発覚し……。大切な人が病気になった時、看護師として、人として、何を思うのか。命の尊さを見つめる感動のシリーズ第二弾
\現役看護師、看護教諭からも感涙の声!/
「涙と鼻水があふれて大変でした。読後は、大好きな看護師の仕事を頑張ろう!と晴れやかな気持ちになりました。」(看護大学教諭Yさん)
「切なすぎて号泣しまくりました。ナースなら共感するエピソードがたくさん詰まっていて、夢中で読みました。ドラマ化希望!まじで!」(看護師Oさん)
「自分の看護のやり方に悩んでいる時、この本を読みました。卯月たちの姿にとても励まされ、救われました。この小説を書いてくれて、本当にありがとうございます。」(看護師Iさん)
「昼休みの休憩室で泣きながら読みました。看護における大切なことを思い出させてくれる、心にじーんとくる作品。病棟の描写が秀逸で、私も働いているような気持ちになりました。」(看護師Sさん)
「数年ぶりに小説を読みましたが、登場人物ひとりひとりに感情移入してしまい、先が気になってあっという間に読了しました。どっぷり作品の世界に浸かることができました。」(看護大学教諭Tさん) -
卯月さんがとても頼りがいのある看護師さんになっていた。しかし自分の家族が病気になり、色々悩んだりあたってしまったり…中々難しい。
前回は1人で思い残しを解消しようと奮闘していたけど、今回は任せてみるということをとっていたのでそこも成長でした。 -
今回も何度涙を流したか分からない。
看護師になって5年目。
元気になって退院される方もいるし
最後の瞬間に立ち会うこともある。
元気になって退院されたら勿論嬉しい。
逆に最後の瞬間に立ち会った時は
私はちゃんと看護できてただろうか?
あの時の声かけは正しかったのかなぁ?
爪切りしてあげれば良かったなぁ
とか悩むことばかり。
でも
状態が悪くなっていくのを
受容できなくて取り乱してた家族が
最後は涙を流しながら一瞬笑顔で
患者さんに「ありがとう、お疲れ様」って
声をかけてるのを見ると
家族への声かけは良かったのかなぁ
と少し不安が軽くなる。
看護師だって人間だから
最後に立ち会うのは悲しいし
看護師が落ち込んでたら
更に家族を不安にさせてしまうし
落ち着いて寄り添えなくなると思って
必死に冷静になろうと頑張ってる。
だけど
冷静になろうとすることで
冷たい人と思われてないかなぁとか
ふとした瞬間に考える。
❥❥❥❥❥❥
今回の物語の中で
年齢や病状を踏まえて積極的な治療はせず
本人が苦しくない治療をするって
子供や孫が悩んで決めた患者さんが登場した。
患者さんの曾孫は小学生で
曾祖母の治療についての説明を聞いて
誰も助けようとしてくれなかった
って感じて不信感を抱いてしまった。
どの治療を選択するか
家族へどうやって説明するか
本当に難しい課題だし
正解なんてひとつもないと思う。
その人にとっての正解を
沢山考えて見つけていくしかないから
一緒に考えるって大切なことだと
曾孫の姿を見ながら思いました。 -
私も看護師。今回のお話で特に印象的だったのはプリセプターとプリセプティの関係性。私もプリセプターになった時、悩んだ。自分の思いが相手に上手く伝わらないもどかしさや悲しさを感じる日もあった。でも、プリセプターになったことで自分が1年目の頃を思い出した。1年目の頃、看護師になればテキパキ働けると思っていたのにそんなことなくて悔しい思いや辛い思いを沢山したこと、自分がここまで来るまでにたくさんの人が支えてくれたことを思い出した。そして、プリセプターになることで後輩の良いところを見つめ直したり、知識や技術を磨きなおしたりして成長できたことを思い出した。看護師であっても、人間であり、自身が患者になったり、患者家族になったりした時には悲しんでも良いことに安心した。卯月みたいな先輩に出会いたいし、私自身も患者さんや仲間を大切にできる看護師になりたいと思えた。
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一作目、「ナースの卯月に視えるもの」の続編!!
あっという間、1日で読んでしまった…
とても読みやすく、スルスルと物語が頭の中に入ってきた。
様々な患者と思い残しの関係が、今回は周りとの協力や関わりで自然とわかっていく物語だと感じた。
卯月さんが看護師として尊敬できるところしかない!
家族のケアも念入りに、自分も家族側にいることに気づき、卯月さん自身も家族との絆を深めていく、心打たれる一冊だった。 -
長期療養型病棟の看護咲笑。ベテランになりつつある。大学院に入って勉強しながら看護師の仕事もこなす。そんな彼女に母親の病気が見つかって動揺してしまい辛くあたってしまう。
看護師だって身内のことになると、冷静さを欠いてしまう。人間だもの。
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続編も楽しみにしてました。登場人物が増えて卯月さんの人柄がさらに浮き彫りになり、感情の描写などが繊細に描かれていて読み応えがありました。
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病院ということでやはり人が亡くなってしまうシーンは多いけれど暗さがなく、
むしろ心が温かくなり、人のやさしさを感じる作品でした。
いつか人には終わりがくる、そのとき自分はどうするか。
自分だけではなく、周りの親しい人が亡くなってしまうとき自分はどうすべきなのか…決して暗い気持ちではなく前向きに考えさせてくれました。
秋谷りんこの作品





