- 文藝春秋 (2024年12月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784167923068
作品紹介・あらすじ
美貌と聡明さで知られる梨本宮伊都子(いつこ)妃。愛娘・方子(まさこ)を皇太子妃にと望むが叶わず、朝鮮の王世子・李垠(イウン)との縁談を思いつく。娘の幸せを願い、この結婚を成功させるべく伊都子は奔走するが……。明治から昭和にかけて波瀾の生涯を送った女性皇族の視点で、華麗な世界と高貴な者の知られざる内面を描く歴史小説。解説・浅見雅男。
美貌の宮妃が奔走する
皇族結婚(ロイヤル・ウェディング)小説!
高貴な人々の現実を鋭く描いた皇室小説、2冊同時発売!
『皇后は闘うことにした』(単行本)12月6日発売予定
感想・レビュー・書評
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母は強し。
伊都子妃は娘の方子により良い縁談をと奔走する。
ただただ娘の幸せを願ったものだったが世の中にはそう簡単には認めてもらえなかったようだ。
何故なら相手は李王家の次男だったから。
とても読みやすく一気読み。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
林真理子の描く、大正〜昭和初期のロイヤルウェディング。主役は梨本宮伊都子妃。長女の方子と朝鮮の王世子の縁談を皮切りに、次女や王世子の妹…次々と縁談を手がける伊都子妃。本作を読むことで、朝鮮の李王家や当時の皇族についても知ることができた。
様々な思惑が絡み、当然ながら一筋縄でいくものではない。この縁談をすすめてよいものか、逡巡する場面が頻繁にある。娘の幸せが第一のはずだけど、プライドや嫉妬心がちらちら見え隠れするところ…林さんだから描ける何ともエグい心理描写だ。
時代の流れと共に、皇族結婚の価値観も変わっていく。何だか色々なことを考えさせられ…もっとこの時代の皇族について理解を深めたくなった。本作と同時発売した林さんの皇室小説も読みたいし、李王家を描いた他の作家さんの作品もいずれ読みたい…。 -
宮中、宮廷、皇族、皇室のキーワードが大好きなので迷わず購入。
肥前佐賀の大大名鍋島家から梨本宮に嫁いだ伊都子。実家の豊かな財力とその美貌が世間の羨望を集め皇室にも近い伊都子は誇り高く、長女の方子の結婚相手として朝鮮王朝の皇太子に白羽の矢を立てる。
伊都子の、高貴な女性特有の無知と傲岸さをユーモラスと捉えられる人なら楽しめるだろう。
この時代の上流の女性たちを主人公とした小説を読み漁っている身としては、彼女たちが脇役としてちらちら出演しているのがうれしい。
方子側の視点で語られたこの結婚も読んでみたい。 -
圧倒的な読みやすさでグイグイ読み進んだ!
もともと、紀尾井町にある李王家邸(現在の紀尾井クラシックハウス)が気になり、李王家のこと、方子様のことが知りたくて読む。
ああ、こういう流れだったのね、と怒涛の流れが面白かったー! -
オーディブルにて。
「皇后は闘うことにした」が面白かったのでこちらも読んでみた。当時の皇族・華族のしきたり、生活様式、考え方という知らない世界を覗く楽しさがある。 -
一言で表すと、軍国主義に染まった世間知らずでお節介なお見合いおばさんの話。
そのあまりの老害っぷりに、読み進める度に伊都子のことが嫌いになっていく。 -
【いつの時代も、高貴な方々の結婚は難しい】娘がみじめな思いをしない結婚相手は誰か? 梨本宮伊都子妃が見つけ出した、思いもかけない選択とは? ご成婚宮廷絵巻の開幕です。
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『李王家の縁談』というよりは「李王家との縁談」だ。佐賀鍋島藩の血を引き表舞台の人的な存在でもないわりにはいまでも名前が出てくることがある梨本伊都子さまを軸に、身の回りの人たちの縁結びに奔走する姿を描く。当然ながら時代の光や影が交錯してくるのがこの小説の面白さだろう。正史とはいえない伊都子の日記をもとにしていることから、伊都子の感情も覗けば近現代史の文脈とはちょっと違う文脈で歴史的な出来事が現れてくるのもまた面白い。
個人的な興味としては伊都子の長女でもある李方子がどういうふうに描かれるかというところだったんだけど、日韓の架け橋となり戦後は李王家の血を引く夫について韓国にわたり貧しき時代の韓国の福祉に貢献した人という自分の何となくでありかつ世間のイメージでもあるところがあんまり感じられない描かれ方だった。賢夫人の伊都子からすれば娘というものはどこか歯がゆく感じられる存在ということかもしれぬ。それよりも、この本を読んで久しぶりに思い出した方子の夫・李垠の母違いの妹・徳恵と夫になった対馬藩の末裔である宗武志と仲が気になった。武志はどのくらい納得して気のふれた妻・徳恵を遇していたのだろう。
日記を残したことやそれが世に出ること、またそのためかもしれないけどいまでも名が出ることがあることからしても、またこの小説での描かれようからしても伊都子はなかなか手際よくものごとをさばきつつも激しい人だったのだろうなあと思った。 -
なんとなく疑問に思っていた、それでいて特に調べることもしなかった、戦前の李王家の立ち位置のようなものが理解できた。無論、小説上の脚色もあるだろうが。
梨本宮伊都子妃の日記を主な資料に、娘・方子と李王家の王世子・李ウンとの縁談とその行末や伊都子妃絡みの様々な縁談が描かれている。伊都子妃目線で語られる皇族や華族、李王家の華やかながらも暗くドロドロとした世界は非常に興味深い。
時代に翻弄される、やんごとなき人々の波瀾万丈な人生の物語でありながら、話は静かに淡々と流れていく。この不思議な空気感も、やんごとない世界独特のものなのか、と高貴な人々に思いを馳せた。 -
伊都子妃殿下。できる女性だったのか?
色々買い物など購入できたのは国民の税金
と知ってて買い物していた女性なのか?
疑問。家にこだわり過ぎていた感じが
見られるが社会に出て働いていたらと
もう少し違った考えの女性になっていたと
思ってしまう。 -
「李の花は散っても」の後見つけたので手に取った。梨本宮伊都子妃が娘たちの縁談に奔走する話。
「李の花は散っても」では方子と李王の結婚に際して伊都子が悲しそうだったと描写されていたが、この本ではむしろ積極的に二人の縁談を推し進めていた。
伊都子妃がどんな風に考えていたのか真実はわからないが、本作を読んでリアルだと感じた。たくさんの資料から人物像を作り上げていく林真理子先生やっぱりすごいなーと思う。 -
林真理子は、実は初めて読んだかもしれない。
先日読んだ「清王朝の王女に生まれて」にしても、何だか底知れない所謂"お姫様"たちのメンタリティ…
著者プロフィール
林真理子の作品
