凍結事案捜査班 時の残像 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2024年12月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784167923112

作品紹介・あらすじ

警察小説で数多くの人気シリーズを生み出してきた作家・麻見和史が本作で挑むは「コールドケース(未解決事件)」。妻を亡くし仕事への意欲を失いかけていた刑事・藤木は、「警視庁捜査一課 特命捜査対策室支援係」に配属され、そこで出会った仲間と捜査を続けるうちに、刑事としての矜持を取り戻してきていた。そんななか、東京・西大井で無惨に腹を裂かれた遺体が発見される。その遺体は、なぜか上半身が血液で塗りたくされ、そばには林檎がひとつ置かれていた。まるで何かのメッセージのように……。捜査を進めるうちに、13年前の未解決事件の重要参考人がこの被害者とかかわっていたことが明らかになったところで、事件が大きく動き始める。藤木たちがたどり着いた運命に翻弄された男たちの悲しすぎる事件の真相とは! 

感想・レビュー・書評

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  • 麻見和史『凍結事案捜査班 時の残像』文春文庫。

    シリーズ第2弾。

    過去のトラウマや捜査を巡るトラブルなどで左遷され、警視庁捜査一課特命捜査対策室支援係というコールドケースを専門に扱う部署に集められた刑事たちが、事件の再捜査をしながら、刑事としての矜持を取り戻していくというストーリーである。

    相変わらずプロットの巧さには驚かされる。人間模様もしっかりと描かれ、安定の面白さである。


    東京の西大井で無惨に腹を裂かれた遺体が発見される。その遺体は上半身が血液で塗りたくされ、そばには林檎がひとつ置かれており、それはまるで何かのメッセージのようだった。この事件の捜査に警視庁捜査一課特命捜査対策室支援係が招集され、藤木と秀島が再びコンビを組み、捜査を進める。すると13年前の未解決殺人事件の重要参考人がこの被害者と関わっていたことが明らかなる。

    そんな中、今度は女性が腹を裂かれた状態で遺体となって発見される。13年前の殺人事件と2つの殺人事件とが複雑に絡み合い、驚くべき事件の全貌が見えて来る。

    本体価格830円
    ★★★★

  • シリーズ第二弾
    現在の事件と過去に起きた事件が絡み、さらに複雑な様相をみせるなか「凍結班」が地道にコツコツと真相を掘り起こす。凍結班のメンバーは色々あった人達だけど刑事として誇りを持って捜査にあたる姿が愚直でいい。
    面白くて先が気になって一気読み!そんな1冊です。

  • 不幸が転がって、また別の不幸を呼ぶ。
    女遊びはよくないね。怨みの火種が思わぬ死亡火事になる。

  • 自分は好きだなあ。麻見和史さんの警察小説。
    このシリーズはいわゆるコールドケースをテーマにして、過去の事件から現在の事件へつながって行く感じは少し都合良い感じしちゃうけど、たくさんの過去と関係者が絡みながら過去に何が起き、現在の事件にどうつながるかが見えてくる終盤は良かった。

    2779冊
    今年7冊目

  • 未解決事件を解決する部署で活躍する主人公のお話。
    シリーズもの2作目。
    奥さんを亡くしてから無気力になった? 壮年の刑事が事件を解決していく。
    一つの事件から点と線で結びついていく殺人事件。
    複雑だと思われた話しも一人の男性のエゴから生まれたドミノ倒しに不幸の連鎖が起こり、悲劇が起こる。
    真実が分かったことで救われた部分もあるのかな。
    過去はどうにもならないけれど。

  • 2025/01/27 06読了

  • 2024/12/20読了

  • 【遠い過去からの叫び声を聞け!】西大井で発見された血まみれの遺体。この猟奇的な事件の捜査を始めたことで、未解決だった13年前の事件の真相が明かされることに。

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著者プロフィール

1965年千葉県生まれ。2006年『ヴェサリウスの柩』で第16回鮎川哲也賞を受賞してデビュー。『石の繭』から始まる「警視庁殺人分析班」シリーズで人気を集める。その他著書に「警視庁文書捜査官」シリーズ、「特捜7」シリーズ、「重犯罪取材班・早乙女綾香」シリーズ、『深紅の断片 警防課救命チーム』『共犯レクイエム 公安外事五課』『骸の鍵』『擬態の殻 刑事・一條聡士』などがある。

「2023年 『琥珀の闇 警視庁文書捜査官』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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