- 文藝春秋 (2025年1月4日発売)
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感想 : 9件
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784167923242
作品紹介・あらすじ
実人生と俳優業の原理は似ている――橋のたもとの恐ろしい狂人、淡い憧れを抱いた女先生、父の復員と死……幼年期から少年期の記憶の断片は演技の原点となり、やがて独自の表現へと昇華した。波乱の人生を駆け抜けた孤高の俳優が、特異な視点で自由自在に綴った初の自伝。付録に山下澄人との対談を収録。特別寄稿・山下智久、解説・池澤夏樹
「人は与えられた役柄のなかで生きるしかない」
稀代の俳優、初の自伝!
【特別寄稿】山下智久(俳優)「努さんのこと」収録
【日経新聞「私の履歴書」で大反響!】
●狂人、女先生との同居、戦争体験
●俳優の原点…父の帰還と「ハダシの疾走」
●文学座→劇団「雲」→37歳でフリーに
●黒澤明、森繁久彌、三船敏郎、山田太一、寺山修司、伊丹十三…巨人たちとの出会い
●俳優人生の転機『ヘンリー四世』
●老いをどう迎えるか? etc.
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
実人生と俳優業の共通点を探る本作は、著者の幼少期から現在に至るまでの歩みを、淡々とした語り口で綴っています。特に、戦争体験や家族との関係が、彼の演技にどのように影響を与えたのかが興味深く描かれています...
感想・レビュー・書評
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日経新聞の「私の履歴書」を一冊にまとめた物。生い立ちから現在までを俳優業とは何か演技とは何かというのを淡々として語っている。俳優にありがちなエゴを全面に出すのではなく、与えられた役割をこなしていくのを信条としているので、あまり演じたキャラクターへの思い入れがないようだ。自分は必殺仕置人の念仏の鉄が大好きだったので、その辺を語ってくれるかと期待していたが、ほとんどなかったので残念。どちらかというと文芸作品映画、テレビ、シェークスピアの舞台などが話の中心で少し私にとっては退屈でした。
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「文庫本が登場」と聞き、「是非!」と思って手にした一冊だ。愉しみながら、少し夢中で読み進め、素早く読了に至った。
人には各々の来し方が在る訳だが、それを振り返ったような御話しに耳を傾ける、またはそれを文章として綴ったモノを読むのは概して面白い。本書は著者の話す声が聞こえるような、活き活きとした語り口で綴られた、著者の来し方をその「子ども時代」から「青年時代」、更に現在に至る迄の職業の世界に入ってからの経過を纏めている。著者は俳優の山崎努だ。
山崎努は1936(昭和11)年生まれだ。「子ども時代」は戦時中ということになる。本書はそういう頃の事等から始まり、俳優という仕事に入って、様々な取組をして来た経過、比較的近年の様子に至る迄の「自伝」という内容だ。「俳優」である御自身を、「肩ごし」というような感じの距離で見詰めて、「俳優」の来し方を文章に綴っているという風なのだ。
御本人が綴った本文に加えて、対談や他の方の寄稿も在って、「山崎努」という魅力溢れる「俳優」の姿が浮かび上がるような内容に纏まっている一冊だ。
山崎努が出演した作品で、古いドラマの『新必殺仕置人』というのが強く記憶に残るのだが、本書でも言及が在った。彼が演じた「念仏の鉄」は、着物の下に赤い襦袢を身に着けていて、黒っぽい着物からその赤が覗くという感じで登場していた。これに関して、子どもの頃の記憶が少し関係しているのかもしれないということだった。
独特な、考え抜いたような役作りの経過や、知られている作品への取組等、色々と読ませる内容だ。「俳優」として、「山崎努」という個人としての来し方が、この一冊に巧く纏まっていたと思う。
非常に愉しいので広く御薦めしたい。 -
「天国と地獄」はまだ25歳だったんですね。
「俳優のノート」が素晴らしかったので楽しみにしていました。そのわりに書籍化されてすぐ買わないでぼんやり2年。文庫化したものを購入。
「リア王」の舞台を観たかったな。
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初めて「演技」を意識した苦い思い出が胸を打つ。父の復員の知らせに裸足で飛び出す努少年。親戚のうちに着いた父に会いに山道を駆けながらも「ウソだな、おれ、おしばいしてるな」と思う。
僕が喜ぶと思ってる母たちの期待に応えないといけないと思い必死に走る…。 -
名俳優・山崎努自身の執筆による自叙伝とでもいうべきエッセイ集。
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少年の頃と俳優としての演技
その考え方は似通っているということか ツトムという存在と努
少し突き離して考え見る
最初は期待したほど没頭できなかった
後半はちょっとマシかなという印象
なんでかな
最初の期待が大きかったからかな -
【実人生と俳優業の原理は似ている】幼少期〜少年期の記憶の断片は演技の原点となり、やがて独自の表現に昇華した。稀代の俳優がその演技同様、即興的に綴った初の自伝。
著者プロフィール
山﨑努の作品
