- 文藝春秋 (2025年2月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784167923280
作品紹介・あらすじ
コロナ禍のさなか、閉塞感と、婚活アプリで出会った恋人との
進展しない関係に悩む綾。月に一度、綾の早世した双子の妹の恋人だった
村瀬と話すことで気持ちを保っている。
重い喪失感を共有する二人が、夜空を見上げた先には-―(真夜中のアボカド)
どうしようもないことに対面した時、
人は呆然と夜空を見上げる。
いつか再び、誰かと心を通わせることができる
だろうか――
5つの優しい物語が光を紡ぐ 第167回直木賞受賞作。
<目次>
真夜中のアボカド
銀紙色のアンタレス
真珠星スピカ
湿りの海
星の随に
解説 カツセマサヒコ
ずっと寂しい。簡単には希望が見えない。それなのに心地よい。濃い影から強く光を感じるような、不思議な読み心地がいつまでも続く。—-カツセマサヒコ(解説より)
感想・レビュー・書評
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読み始めて、あれ??読んだことある??
記録を探してみてもなかなか見つからず、、、
いいお話だから読んじゃえ。。。
読み終わってレビューを書こうと思ったら、、、
やっぱり単行本で読んでいた。
で、2度目読んだけれど、やっぱりよいお話。
人と人のつながり。
ときにそれは とても切ない。
そんな5編からなる一冊。
よい本だなぁ。
みんなにおすすめです。。 -
窪美澄さんの直木賞受賞作。
巧く作られた話だし、丁寧な描写で読みやすいし、だけどもなんだろう、最終話にはしんみりしたが、「窪美澄さんの直木賞受賞作」ってことで私の中ではかなりハードルが上がったのか、全体的にはもうひとつガツンと来るものがなかった。
■夜中のアボカド
コロナ禍のさなか、婚活アプリで出会った恋人との顛末&早世した双子の妹の彼氏との交流の行く末。
そっちから電話かけてくるなんて珍しいじゃないと言いながら、どんな生き方をしてもいつもあなたの人生を応援するよと言ってくれる母親の存在がありがたい。
麻生さんがベッドの中でおどおどしていたのは何がなせる業だったのだろうかとか、亡くなった彼女の双子の姉ってどのように見えるのだろうかなど、色々気になった。
■銀紙色のアンタレス
海の近くに住んでいる祖母の家で過ごした夏休み、そこで出会った人妻のことが気になる中学生。
なんで?朝日ちゃんがいるじゃないか。
■真珠星スピカ
学校でいじめを受けている女子中学生と交通事故で亡くなった母親の幽霊との、二人だけの秘密の同居生活。
こっくりさんで娘をいじめている女子を懲らしめたり、幽霊が見えない父親の思い出話の最中に腕をからめたりする、母親の幽霊がお茶目でいい感じ。
■湿りの海
離婚してアメリカに移り住んだ幼い娘とパソコン画面上での面会を心待ちにする一方、隣の部屋に越してきたシングルマザーの家族との交流に希望を見いだそうとする男性。
心情的には分からなくもないが、どちらかと言えば「勝手なもんだ」という感想のほうが勝ってしまう。
■星の随に
父の再婚相手との微妙な溝を埋められない小学生の寄る辺なさ。
なんか、ひどいなあ、自分たちの事情を説明しない両親もだが、とりわけ生まれたばかりの子どもに手を取られ連れ子の想くんのことを考えられない新しい母親も、どうして、こんな子どもみたいな大人が増えたのだろう。
佐喜子さんのようなお節介な人はもはや希少だし…。
自分はどういう親だったのか、息子たちを育てた昔のことを思い出して切なくなった。 -
5作の短編集で星をテーマに取り入れた物語が多く、とても読みやすかったです。
どの作品も、どこか切なく、人との繋がりが難しくとても儚いものに感じました。
読み終った時に、幸せだなと思う物語ではないけれど、嫌な気持ちになる事はなく希望が残る物語でした。
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挿絵がすごく可愛いです。
短編集って「この物語が良かった」って偏ると思うけど、これは全て良かったです。
読みやすいし、不思議な読了感になります。
これぞ窪美澄さんって感じで推したい本です。 -
色々な形の別れ。
死による別れ、恋人との別れ、親との別れ。
そしてほのかに見える再生の兆し。
夜に星を放つというタイトルのように、星の灯りがほのかにみえる。
表紙の絵がとても綺麗。内容とぴったりです。 -
星や星座をモチーフにした短編集。
感傷に浸りたい時に。
どの物語も別れ・喪失がつきまとう。
別れや喪失は「冷たい」イメージがあるけれど、どの作品もどこか「温かい」を感じられる。
救いや小さな希望がある。
単純な「悲しい話だった」ではなくて、切ないような、少し気持ちが温まるような、不思議な心持ちになりました。
ゆっくり、大切に、眺めていたくなる一冊でした。 -
他人の人生を少し覗き見たかのような短編の集まり。どの話もそのまま続けられそうなのに、ふと終わる。その先がどうなったのか知れないのはすこしものたりなくも感じるけど、わたしは結構好きなタイプの短編集だった。
人の心の機微に触れるような、心の中の言葉にならない気持ちみたいなものを感じた。多分また読み返すだろうな。 -
祝文庫化!2022年の直木賞受賞作品。ライナスの毛布のようです。
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第167回直木賞受賞作品。
何の前評判も見ることなく、窪 美澄作品と直木賞受賞作という謳い文句にひかれて手に取りましたが、暗闇の中で微かな光を感じさせる作品ではあるものの、全体を通して少しやるせない気持ちになる作品でした❗️
個人的には、『真夜中のアボカド』と『星の随に』の2編がお気に入りです♫
読む時期によっては、大きく感想が変わる作品かも知れませんネ❗️ -
「真夜中のアボカド」は、婚活アプリで知り合った相手のことで悩む女性。人と関わりを深めることの難しさがじわじわと。自分の気持ちは、その時々で、自分が一番いいと思う方法で伝えていいのに。
「銀紙色のアンタレス」は、16歳高校1年男子の夏休み。同年代や大人の女性に向ける眼差しが、懐かしいような、こそばゆいような。この年頃の若者の発する言葉はストレートで残酷なんだな。
「真珠星スピカ」は、辛いことが身近で起こる中1の女の子。そばにいる人が鈍感なので、強くあろうと頑張ってしまうのが痛ましい。人は悲しい時には我慢しないでしっかり泣ききったほうがいい。
「湿りの海」は、妻子に捨てられ、知り合った女性とも何故かすれ違ってしまう男。わかっているようでわかっていないんだよな、この人は…という女性たちの声が聞こえてきそう。
「星の随に」は、親の離婚と再婚によって心が揺れ動く小4の男の子。何故こんなにも気を使うの。切なすぎて大人の身勝手さが悲しくなる。男の子が優しさを失わず少しずつ成長していってほしい。
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喪失と星をテーマにした作品でした。
双子の妹を亡くした女の子の話。
交通事故で亡くなった母が幽霊になってそばにいる話。
離婚によって両親と過ごす空間を失ってしまった男の子の話などなど。
1番好きだったのは、母が幽霊になってしまった「真珠星スピカ」
せっせと父にご飯を作る娘に、目やジェスチャーで「これは入れた?」「もっと細かく切って」のように料理の指示を出して近くで見守る幽霊の母。
喋ることは出来ないが、何かを訴えかけたり優しく微笑んでずっとそばにいてくれる。
そんな幽霊になった母の存在を父は知らない。
亡くなった人がこんな形でそばにいてくれると想像したら、どんな気持ちになるだろうなと思って胸がいっぱいになりました。
悲しくなる話ばかりでしたが、儚く、尊く、綺麗なもの、になぞらえて星をテーマにしているのかなと思いました。 -
星と星とは見えない糸でしっかりと結ばれて、星座の形を保っている。僕の家族だって、きっと同じだ。
短編が5つ 読みやすくてサラッと読めた。
「湿りの海」以外の短編では主人公が皆夜空を眺めて星をみてる。
(湿りの海では星の神話がでてくる)
文庫最後の解説読むと、共通して書かれているのは別れだとか。
あと星と星座と。
(文庫最後のカツセマサヒコの解説も良いな)
それぞれ色んなことがあるんだけど一生懸命生きてるし、どこか寂しさを漂わせてるんだけど、どこか希望みたいなのがあると思えるような、星座を結ぶ白い糸のように人と人とは繋がっているとしたら素敵だなと素直に思えた。
コロナ禍は大変だったなーって思い出したり
この夏は星空をたくさん見たいと思ったり
あと 星の随(まにま)に まにまにって読むのか!って思ったり。
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読んでると心地よくて感情も揺すぶられるけど、終わったらサッパリというかあっけないというか…人との出会いと別れ,絆や縁というのも割とこういう事が多いよなと思いました。
超ヘビーな出会いと別れが時々あるから忘れているけど、日々何かしら軽い出会いと別れの繰り返しだ。 -
読了後の喪失感がすごい。大切な人を失くした時の感情が蘇り、寂しさで溢れる。でも読まなきゃ良かったとは思わなくて、むしろ読んでよかった。見放されるわけではなく、寂しさも一緒に包んでくれる後味。この本に出会えてよかった。
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直木賞受賞作品という事で読んでみた。モヤモヤをスカッと吹き飛ばしてくれる作品かと思ったらちょっと違った。ジレンマ、忍耐、すれ違い、その先に少しの希望、新たな一歩があるみたいな地味に夜空に放たれるような短編集かな。幽霊母さんの話が切なくて好きです。
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コロナ禍という今を生きる我々が直面した事態を戦時下と置き換えるとはね。最初の一編と他編がどうも毛色が微妙に違うような気がする。なんとなく。最初のアボカドが一番好きかも。
トータルで考えると良作揃いなんだが、個人的に心を持っていかれた、という作品はない気がする。直木賞って大衆に向けてその時代に適切な作品が獲ることが多いのか?突出した、といおうか奇抜なのはあんまりないのかも。そんな読んでるわけじゃないけどなんとなく感覚。-
↑いや、これは正しくない見立て。
歴代の受賞作に『サラバ!』あんじゃん。
これは全く見当外れである。
『サラバ!』は『新世界より』と並んで...↑いや、これは正しくない見立て。
歴代の受賞作に『サラバ!』あんじゃん。
これは全く見当外れである。
『サラバ!』は『新世界より』と並んで上中下全てにおいて飽きを感じさせることなき良作なのでちょっと今回は折り合いがつかなかっただけのようだ。他の作品も読んでみて結論は先延ばしにしたい。2025/02/22
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ちょっぴり切ない5話からなる短編集。
ただ生きているだけで、思いもよらない哀しみがやってくる。
・真夜中のアボカド
ーーー婚活アプリで恋人を探す。
フリーでプログラマーをしているという麻生さんは、妙に女慣れしていなくて、前に出会った人みたいに食事の後すぐに、ホテルに行こうとも言わなかった。
・銀紙色のアンタレス
ーーー 16歳の夏。僕は田舎のばあちゃんちで、泣いてるような顔で赤ちゃんを抱えたあの人に出会う。
幼馴染の朝日は言う「水着着たわたし、かわいかった?」
ーーー真珠星スピカ
酷いイジメにあっている私は、今日も保健室にいる。
亡くなった人は話すことができないのだと知ったのは、死んだ母さんが私の前に現れるようになってからだ。
・湿りの海
ーーー遠いアリゾナで新しいパートナーと暮らす妻とそのパートナーをダディと呼ぶ娘。彼女らが去った後も、僕はまるで彼女たちがまだこの部屋にいるように生活していきたかった。
そんな僕の日々の中に現れたのは、幼い娘さんを連れ隣に越してきた船場さんだった。
・星の隨に
ーーー渚さんを「お母さん」と呼ぶのに、僕はまだ少し頑張らないといけない。
渚さんとことも生まれたばかりの弟、海くんのことも僕は好きだけど、本当のお母さんほどではない。
ある日、学校から帰ると玄関の内鍵がかかったままで僕は家に入ることができなかった。
共感できる話はなかったのだけど、辛い時にふと星空を見上げてしまうことはあるなと思う。
傷付いた彼らがこの先、幸せでありますようにとそっと本を閉じた。
今年の16冊目 -
読書をしながら、何度も泣きそうになりました。
特に最終話と、一個前の話で、グッと来ました。
夜に星をひとつひとつ放つように、優しい気持ちになれる短編小説集です。一人の夜に読みたい。 -
星をモチーフとした短編集で、皆大切な人との別れを経験していた
主人公にとって星は、大切な人であったり、自分自身であったり、進むべき道を示す希望の光なんだなって思った
私は真夜中のアボカド、真珠星スピカ、湿りの海が好きだな -
2026/06/29
大切な人が自分の元から去ったり、先立ったりした人々の話。その時点で切ないのに、コロナ禍の描写が、残された人(遺された人)の孤独感を増幅させていた。
大切な人がいなくなった人の悲しみは深く、どうしようもないが、その悲しみを癒すのも、また人でしかないんだなと。
毎話泣いた。改めて人は、人の優しさや温かさに生かされていると感じた。
著者プロフィール
窪美澄の作品

同じ本を買ってしまう…
あるあるですよね(;´∀`)
でも再読だと響くところが違ったり、新たな気づきがあったりで良...
同じ本を買ってしまう…
あるあるですよね(;´∀`)
でも再読だと響くところが違ったり、新たな気づきがあったりで良いですよね〜
窪美澄さん、いいですね
この本も読みたいリスト入りだわ
なかなか読むのが追いつかないなぁ…
この本 最初から あれっ読んだことがあるぞ!!って気がついたのですが、すぐに記録が見つからず、、、
でもほとん...
この本 最初から あれっ読んだことがあるぞ!!って気がついたのですが、すぐに記録が見つからず、、、
でもほとんどの本が2度目でも最後まで気がつかないことの方が多くって。。。
この本 とってもよかったのです。
すっきりよりかは切なさばかりですが。
私には合っているみたい。
でもaoi-soraさんにも読んでもらいたい一冊です。
是非 感想も聞かせてくださいね。