英雄の悲鳴 ラストライン7 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2025年3月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784167923396

作品紹介・あらすじ

警視庁捜査一課復帰を果たした岩倉の前に難事件が立ちはだかる!
愛弟子・伊藤彩香らと懸命の捜査に邁進するが……。

本庁捜査一課長の強い引きで、立川中央署から捜査一課に復帰した岩倉。愛弟子とも言うべき伊藤彩香とのコンビも復活した。
そんな岩倉の前に難事件が立ちはだかる。町田市の公園で若い男性の遺体が発見された。めぼしい遺留品はなく目撃者もなし。防犯カメラにも怪しい人物は見当たらなかった。
岩倉たちの懸命の捜査で遺体の身元は明らかになったが、やがてその男にはストーカー疑惑が持ち上がる――。
一方、時期を同じくして少女の失踪事件、そして女性ばかりが犠牲者の連続殺人事件も発生していた。

みんなの感想まとめ

捜査一課に復帰した岩倉が、難事件に挑む姿を描いた作品で、緊迫感あふれるストーリーが展開されます。公園で発見された男性の遺体を巡る捜査と、同時に発生する女性の失踪事件が交錯し、岩倉は被害者の交友関係を洗...

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ7
    面白かった
    捜査一課に戻ったガンさんの活躍が見事でしたね
    今回は途中からシナリオが見えてきましたけど^_^
    次回作も楽しみにしています♪

  • ファンの多いシリーズだと思う。
    タイトル通りの内容でした。
    ガンさん、これからも頑張って下さい!

  • シリーズ第7弾
    個人的にはシリーズで1番かもしれない。
    まず読み終わってからタイトルがとてもしっくりきた。
    被害者が加害者としての精神的苦痛を味合わないといけないなんて、こんな理不尽なことはないということをよく描写している。
    そして誰も救われない結末にまあまあ衝撃を受けたし、次回作にも何らかの影響が出るのではないかと思っていて、そこがどう描かれるのかな興味が尽きない。
    岩倉の個性にも円熟味が増してきて、シリーズが進むごとに引き込まれていく作品。

  • とある公園で男性の遺体が見つかる。
    岩倉は被害者の交友関係などを洗っていく。
    時を同じくして女性が怪我をして病院に運ばれたが、失踪するという事件?が発生。
    どちらの事件にも関わってしまった岩倉はこの2つの事件に関係性を見つけ出していく。

    かなりありきたりな内容ながら、話はしっかり繋がっていて最後まで楽しく読めた。最後の方でタイトルの意味が理解出来た。少し岩倉の感情や心の声みたいなシーンが多すぎたのが残念ポイントかも。

  • 後手後手に回る捜査でイライラされられました。結末は悲惨でもう少しスッキリさせて欲しかった。

  • 誰かのヒーローになれても、自分の犯した罪をなかったことにはできない。あまりにも切なくて苦しい結末に、事件が解決しても残る複雑な感情が残った。

  • 最近このシリーズは折に触れてタイトルを思い出すようにしている。今回も後半でタイトルの意味がわかり腹落ち。でもラストはあんなダークにする必要なかったのでは?次作への伏線?

  • 本シリーズも早いもので7作目なのですね。本作も捜査一課に戻った主人公のガンさんこと岩倉を中心に、ある男性の殺人事件をきっかけとして、ストーカー連続殺人事件と絡みながら展開していくストーリーでしたが、物語の序盤から筋読みはしやすい展開だったのですが、それが慎重に紐解かれていき、ラストは、そうきたかという感じで、なかなか面白かったです!また続編に期待したいですね!

  • 事件に関しては先が想像しやすいが、絶対と言い切れない穴の多さ、線が繋がらない感じがガンさんと同じ世界観にいるみたいで面白かった。

    『殺人犯』になって『英雄』になる
    苦しい結末だった

    他シリーズのキャラクターがたくさん
    大友さん、錯綜の事件、高城さん、SCUと。
    皆の現状が知れて嬉しかった。

  • 気に入っているシリーズの新作に出くわすと、「遠方の友人の近況」に触れるような気分で愉しく読むことが出来る。
    本作もその気に入っているシリーズの新作だ。紐解き始めると、頁を繰る手を停めることが困難というのを通り越し、停めることが不可能という程度に夢中になって読み進めた。今作はこのシリーズの各作品の中でも抜きん出たような感じになるかもしれない。
    加えてこのシリーズに関しては、主要視点人物或いは主人公が自身と同世代なので強く親近感を覚えて夢中になるというような要素も在るかもしれない。
    「ガンさん」こと岩倉刑事は50歳代半ばに差し掛かっている。昇進して役職に就くようなことに関心はなく、現場捜査員として活動し続けることを希望している。シリーズが始まった頃、思うところが在って警視庁本部捜査一課から所轄署の刑事課に異動した。蒲田や立川で勤務したが、また本部の捜査一課に戻っている。本作はその捜査一課に戻った「ガンさん」こと岩倉刑事が取組む事案の物語である。
    捜査一課では係単位で行動する。取組むべき事案が生じると、決められた順番で係単位で方々の捜査本部に出向いて捜査活動に入る。現在、捜査一課では少し以前からの連続殺人と見受けられる事件のために多くの係が方々の捜査本部に出ていたが、岩倉刑事の係はそれらの事件の担当にならず、待機状態が続いていた。岩倉刑事が捜査一課に異動した少し後、女性の伊東美咲刑事が異動で同じ係になった。岩倉刑事が所轄に出た時、新人刑事として一緒に仕事をした経過が在るのだが、なかなかに優秀な女性捜査員で、岩倉刑事は頼みにもしていた。
    待機状態が続いていて些か倦んだような気分にもなっていた時、現場に出ることになった。町田市内の公園で、刺殺と見受けられる男性の遺体が発見され、町田署に捜査本部が設けられた。岩倉刑事は伊東刑事達と町田へ向かって捜査活動に就く。町田署の若い捜査員達を率いて、岩倉刑事は伊東刑事を相棒にして捜査に取組み、不明朗であった男性の身元に迫った。そしてその人物像を調べようとしていた。
    そんな活動の最中、捜査本部が設けられた町田署で妙な話しが起っていた。早朝とも言い得るような深夜の時間に、負傷している女性が街に在って、通り掛かったタクシーの運転士が救急車を呼んで、女性が保護されたのだという。病院に収容された女性だが、如何した訳か病院から抜け出してしまって行方がよく判らないというのだ。
    やがてその事案を扱った地域課が騒がしい感じになった。岩倉刑事と近い年代の男性が地域課に捻じ込んでいる。聞けば大学生の娘が早朝の変な時間に帰宅し、大事な用事が在ると称して自家用車で出てしまい、連絡が付かなくなっているのだという。行方不明なので真面目に探してくれと騒いでいたのだ。岩倉刑事は男性の話しを聴いて宥めた。結果、娘の件で激しい調子で騒ぐ男性と「話しが出来る岩倉刑事」というようなことになってしまっていた。
    刺殺と見受けられる男性の一件、姿を消した女子大生の一件と並行して対応が進む。女子大生の一件は失踪課の捜査員達も乗り出してくる。岩倉刑事は両方の事案に関わるようになって行く。やがて意外な事の真相が明らかになって行くのである。
    なかなかに優秀な伊東刑事と岩倉刑事のコンビの感じ、町田署の若い捜査員達を導こうとする岩倉刑事の感じ、大学生の娘が在る50歳代男性として事態を見詰める岩倉刑事の感じと、色々と好い要素が多い本作だ。意外に過ぎる事実が明かされようという時、慌てずにそれを確かめようとする。そして如何なるのかという辺りも、少し重い感じになって行っている。少し深い余韻が残る感じだ。
    シリーズ作品なので、過去の作品を踏まえた本作ということも在る。が、本作は「或る大ベテランの捜査員が在って…」というような独立した作品、または本作を第1作とする新シリーズという感じでも差支えないかもしれないような感じだ。このシリーズの各作品の中で、殊更に強く記憶に残る感だ。
    本作読了後、直ぐにこのシリーズの行方が気になった。次作にも期待したい。

  • Amazonの紹介より
    警視庁捜査一課復帰を果たした岩倉の前に難事件が立ちはだかる!愛弟子。伊藤彩香らと懸命の捜査に邁進するが……。
    本庁捜査一課長の強い引きで、立川中央署から捜査一課に復帰した岩倉。愛弟子とも言うべき伊藤彩香とのコンビも復活した。そんな岩倉の前に難事件が立ちはだかる。町田市の公園で若い男性の遺体が発見された。めぼしい遺留品はなく目撃者もなし。防犯カメラにも怪しい人物は見当たらなかった。岩倉たちの懸命の捜査で遺体の身元は明らかになったが、やがてその男にはストーカー疑惑が持ち上がる――。
    一方、時期を同じくして少女の失踪事件、そして女性ばかりが犠牲者の連続殺人事件も発生していた。


    シリーズ初参加でしたが、普通に楽しめました。
    ただし、刑事達の背景や関係性といったものがそんなに把握できなかったので、第1シリーズから読んでもいいのかなと思いました。
    事件とは関係ないのですが、まさか、刑事と女優が結婚、そして離婚という経歴をもっていたことに驚きました。

    内容を深掘りすると、身元不明の遺体や病院から消えた女性、猟奇連続殺人といったバラバラだった3つの出来事が、次第に繋がっていく展開になっていきます。
    ベテラン刑事の長年の勘が冴えわたるかのように、次々と証言や状況を元に線で繋がれていくので、こちらとしては繋がったという爽快感があって、楽しめました。スピード感もあったので、気づいたらあっという間に多くのページを読んでいました。

    個人的に舞台が町田市ということもあって、昔住んでいたこともあり、親近感がありました。
    ここはおそらくここだろうと思うくらい、知っている場所ばかりで興奮してしまいました。

    ただ、事件を解決していくだけでなく、読了後「責任」について色々考えさせられました。
    なんとも言えない後味と複雑さが混ざり合っていて、物語のその後が気になるばかりでした。

    今迄解決できなかった警察の責任、加害者の罪における責任、被害者が抱える今回の事件における責任など、色んな責任の向き合い方が描かれていました。最後にドスンと響いていくので、事件が終わったという爽快感だけでなく、尾を引くような虚しさがなんとも言えませんでした。

    題名の「英雄の悲鳴」も、読了すると、その意味に打ちのめされます。果たして、ラストの展開に、他の読者はどう捉えるのか気になるところです。
    事件は解決しますが、それぞれが抱える余韻は、ある意味重くのしかかります。それでも、一つでも解決することで、人々の心が解かれていることを願いたいです。

  • 二つの事件が交差し一気に展開が加速する感じが良く出ている。でも今回はたくさんの人が亡くなって、最後も気分が落ち着かない感じ。続編でスッキリさせてもらわないと、堂場先生。

  • 2025.03.27
    著者の作品を読み込んでいる人にはたまらないシリーズの最新作

    こんなに内心の描写が多かったっけ。と思いながら読み進めていった。岩倉さんの心情描写が多すぎて、というか、丁寧すぎてというかで、犯人については想定の範囲内であった。
    ラストについてもそんなふうになるだろうなという伏線が置かれているように思えて、それほど同じ失敗を繰り返す組織だとは思っていないので、その点が腑に落ちなかった。

  • 岩倉の仕事熱が良い。
    題名の由来が最後分かった。

  • 定年退職間際の刑事岩倉が主役のシリーズ。
    タイトルがどういう意味なのか、最初はピンと来なかったが、ラストが近づくに連れてわかってきました。
    犯人がわかっても、事件が解決しても、こんなに救いようの無いラストもあるのかと、なんとも言えない気持ちになりました。所々に挟まれる岩倉の日常風景がなぐさめです。
    相変わらず読みやすく、一気に読んでしまいました。次の作品が楽しみです。

  • 正直、ひねりもなく無駄な描写も多く読んでいてきつかった。
    刑事と部下の描写は過多。
    もっとシリアルキラーの内面や描写が欲しい。動機も過去のトラウマなども設置が薄い。
    小柄な女性が殴って、それで麻薬のついたハンカチとかを押し付けたりできるのかね?

  •  岩倉剛、ガンさんは、立川中央署から捜査1課に復帰する。愛弟子の伊東彩香と一緒に捜査する。ガンさんも定年を射程距離に置いて、若者の刑事に、何かをつたえたいと思うが、伝えるものはない。若者の接し方もよくわからない。ただ、捜査の第1線で活躍する。彩香が、いつもお腹が空き、食べる話で盛り上がる。彩香もいつの間にか結婚していたのだ。

     なんとなく、私はこの岩倉剛というキャラクターが好きなのだ。余分なことを言わない。記憶力抜群で、過去の事件を参考にしながら、捜査にあたる。元嫁が大学教授で、バツイチ。新しくできた恋人が20歳年下の舞台俳優の赤沢みのり。みのりは、母親も女優だった。そして、大学教授との間にできた娘の千夏は、大学を卒業する時期を迎えている。父親に何も相談してくれないことに、侘しさを感じる。

     女性ばかりが犠牲者の連続殺人事件も発生していた。
     町田市の公園で若い男性の遺体が発見された。めぼしい遺留品はなく目撃者もなし。防犯カメラにも怪しい人物は見当たらなかった。ただ、ポケットの中には、家の鍵と車の鍵があり、その車の鍵から、死んだ男の名前と住所がわかる。

     また、夜中に手を怪我した若い女ありさが確保された。病院で治療を受けていたが、ありさは失踪する。また、親は高城電気屋で、下町風のテンションが高いオヤジ。警察に娘を探せと依頼するが対応が緩いので激怒する。それで、ガンさんがそのオヤジから話を聞き、その失踪した若い女のことを探すことにする。

     公園で死んでいた男と失踪していた女の交差した場所があった。若い女はレイプされようとして、返り討ちをする。被害者が加害者になり、未来への希望をなくす。彼女は、英語の勉強をして、アメリカに留学することを夢見ていた。そのために、塾の教師をしていたのだった。

     岩倉剛は、粘り強く、些細な違和感から、事実を見つけ出す。若い男と若い女ありさを捜査して、うーん。結末が、あまりにも悲しい。それで終わりかよと驚く。

  • ガンさんが捜査一課にもどってきた!
    おっさんと自分を下げつつも後輩を育てる姿勢がすごく見られた本作。事件は途中からまた結末がわかってしまったが、最後の後味の悪さも変わらない。

  • 2025/11/02 75読了

  • なんか最後までドタバタでした

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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