墜落 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2025年4月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784167923518

みんなの感想まとめ

沖縄の抱える複雑な問題を背景に、事件の真相を追う検事の奮闘が描かれています。夫によるDVに耐えかねた妻の殺人事件と、自衛隊機の墜落事故が同時に発生し、これらがどのように絡み合っているのかが物語の核心と...

感想・レビュー・書評

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  • 沖縄の抱える課題と、政治的な決着。
    なんとも煮え切らない結末ではあるものの、それが沖縄のリアルなんだろうと思わせる内容だった。

    夫殺し、最新戦闘機の墜落事故、米国からの干渉等の同時多発した事件を富永検事が解決に導くシリーズもの。
    第3弾だが、1作目を読んでなかったみたい。

  • 真山仁『墜落』。
    ひさしぶりの真山仁。

    沖縄地検に異動となった、富永真一。

    那覇では、夫・金城一のDVに耐えかねた妻・華が、一を惨殺するという事件が起こっていた。
    翌月、自衛隊機が喜屋武岬に墜落、民間人の被害者が出るという事件が発生。
    2つの事件の担当検事となった富永は、事件の真相を追う。

    沖縄の貧困問題と基地問題、日米関係、自衛隊問題… 沖縄にはさまざまな問題が…

    墜落事故で命を落としたパイロット・我那覇や民間人が亡くなっているにもかかわらず、原因は闇の中に…

    強い権力によって、真相が闇に葬られようとする中で、正義や真実を貫くことは本当に難しい。
    その中でも真相に辿りつこうとする富永や楢原の勇気には頭がさがる。
    楢原は命を狙われてもおかしくなかったはずだったにもかかわらず…

    沖縄地検の富永として、まだ続くのだろう。

    貧困問題と墜落事故がどうつながるのかと思ったが…

    そんなつながりだったとは…
    一は基地絡みで殺害されたのかと思ったが…

  • 登場人物が多く、把握するまで大変だが慣れたらサクサク読める。
    自衛隊戦闘機墜落と殺害事件の2つが並行して話が進む。

  • 富永検事シリーズの第3弾。
    那覇地検に赴任した富永は、妻がDVに耐えかねて夫を殺害した事件と、自衛隊の戦闘機が墜落し、民間人が犠牲になった事件とを担当することになる。
    この二つの事件がどのように関連してくるのか、興味津々に読み続ける。
    巻末の多様な参考文献と、著者の綿密な取材に基づく、沖縄の貧困、基地問題など沖縄の闇が鋭く描き出される。
    同時に、墜落事故の原因追及を巡って、米国の最先端軍事技術に触れられない事態に、日本の置かれた現状を見る。

  • 沖縄の問題は根が深く、状況や人が入り組んでいて理解するのが難しい。ただ一つ間違いなく言えるのは、腰抜けの日本政府のおかけで敗戦後80年過ぎた今も占領国の植民地政策が継続されているということ。独立国として国民が祖国を誇りに思える日は果たして今後来るのでしょうか。年中行事になった感のあるチンピラ政治屋集団のボス猿選びの最中に読んで、心が塞ぐ小説でした。

  • DVに耐えかねた妻が夫を殺害した。その家族は複雑で歪な形の家族だった。
    空自のエースパイロットが喜屋武岬に墜落。その機体は米国の機密が詰まった最新機で、その原因追及には様々な困難が。そして県内で巻き起こる”反基地”デモーー。
    貧困、基地、自衛隊、日米安保、軍用地主。沖縄の闇をすべて突っ込んで混ぜ合わせた一冊。
    読んでてリアルすぎて苦しくなってくるけど、これが目を背けるべきではない沖縄の真実かもしれない。僕らだからこそ、読むべき本。
    富永検事のシリーズ三作目だということは知らずに読んだ。他のも読んでみたい。

  • 【那覇地検に異動した冨永が沖縄の闇に挑む!】自衛隊機の墜落事故と妻がDV夫を刺殺したという殺人事件。一見、無関係に思われる二つの事件に、思いがけない接点が浮かび上がる!

  • 火曜日のお昼に買って、金曜朝で読了。
    うん、物語の展開も早いというか、キビキビしていて、一気に読めました!
    久々の真山仁さん作品ですが、こんなに読みやすかった(ライトな感じ)っけ?とも。楽しく読めました!

  • 沖縄在住中に読んだせいか非常に身に沁みる感覚になった。極端すぎる内容とも感じるが、これも現実にあるのか。考えさせられた。

  • 沖縄でDVで妻が夫を殺害した事件、最新鋭戦闘機が民間人を巻き込んで墜落した事故...殺人事件の真相は、軍事機密を盾に進まない事故原因、及び腰な県や政府。戦後80年経っても戦後を引きずる沖縄。沖縄の暗部が抉り出される問題作

  • 2025/09/18 61読了

  • 読み応え、半端なし‼️
    きれいなだけではすまされない沖縄の事情が丁寧に織り込まれて、とても『ハラに落ちる』本でした。

  • 沖縄の抱える社会問題と、(作中ではF-77とされているがどう見てもF-35としか思えない)新型戦闘機の欠陥疑惑とが絡み合って展開していくストーリー。うまく両者が交差しているようには思うが、個人的には、どうもスッキリとはしない終わり方で、かと言って胸糞悪いラストでもなく、という感じだった。

  • 沖縄の自衛隊の最新鋭戦闘機が墜落
    アメリカから押し付けられる戦闘機のブラックボックス。基地問題。基地地主の殺人事件。
    沖縄であるが故の事件が起こり、解決していく。

  • 那覇市で妻がDVに耐えかねて夫を殺害。翌月には糸満市で自衛隊の戦闘機の墜落事故が発生。民間人が死亡し、沖縄では自衛隊への非難の渦が巻き起こる。那覇地検に異動した冨永真一は2つの事件の担当となり、粘り強い捜査で真相に迫る。貧困、基地、軍用地主。綿密な取材で〈沖縄の闇〉を抉り出した問題作!

  • 富永検事シリーズ第三弾
    最初視点の切替にとまどったが
    沖縄特有の問題をベースに見事に読ませる
    最後まで面白かった

    「コラプティオ」を再読しようと思います

  • 沖縄での自衛隊航空機の墜落事故、DV殺傷事件等を起点に、いまだに実質的な占領下にある沖縄の隠された権力遷移、闇を暴き出していく。沖縄は日本の延長線のようで本土とは離れた文化的基盤に身を置き、経済状況や生活環境、実質的な米国の支配的影響は、本土の目線からは中々見えてこないものが多い。沖縄の人が本土のビジネス界で頭角を表し活躍するケースも現在はとても多いが、地元の状況に対してどんな感情を抱いているかは興味深い。小説形式で書き出している本書だが、個人的にはやはり完全なノンフィクションとして読めるスタイルが好きだと思ったので、次は実用書を手に取ってみる。

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著者プロフィール

1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004年、企業買収の壮絶な舞台裏を描いた『ハゲタカ』でデビュー。映像化された「ハゲタカ」シリーズをはじめ、 『売国』『雨に泣いてる』『コラプティオ』「当確師」シリーズ『標的』『シンドローム』『トリガー』『神域』『ロッキード』『墜落』『タングル』など話題作を発表し続けている。

「2023年 『それでも、陽は昇る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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