三國連太郎、彷徨う魂へ (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2025年4月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784167923563

みんなの感想まとめ

多面的な人物像を持つ俳優の評伝が描かれており、彼の生い立ちや人生の選択が深く掘り下げられています。幼少期の貧困や家出、戦争に対する反戦的な姿勢など、波乱に満ちた人生の中で、自由な生き方を貫いた三國連太...

感想・レビュー・書評

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  • 三國連太郎と言えば「釣りバカ日誌」のスーさん、アパレルブランドのパパスのモデルなんかもやっていた好々爺のイメージ。

    しかし本を読むととんでも無い。貧困の幼少期。親父に殴られ家出をしてそのまま中国へ密航し放浪生活。徴兵されても終始反戦、厭戦的行動。戦後帰国して映画デビューするも5社協定を平気で破りしばらく業界から干される。私生活では取っ替え引っ替えの女性遍歴。監督との衝突は屁とも思わず、自分の演技哲学を曲げない頑固者。などなど、いい意味で自由な生き方を貫いた人だが、強烈なエゴイスト。
    しかし周りは迷惑だったろうなぁ。過去の雑誌インタビューでも言うことが食い違い、どこまでが本当か嘘なのか分からない、と著者も書いている。普通の人では計り知れない掴みどころ無い人。文中にも「こういう俳優は2度と現れない」というのは本当そう思います。

  • 子供の頃、好きだった俳優,三國連太郎。
    時は経ち、お亡くなりに。
    そして時間が経ってから読む。

    インタビューを長年重ねての本だ。
    長年といえど,ほんの一部分には変わりないが
    三國連太郎の変化を察知しながら書かれたのはよくわかる。

    三國連太郎は、帯にあったように,そうしか生きれない人だったのだろう。
    人間誰しも譲れないところはあるが、それが十人十色プラス時代背景、生まれた環境などによる。

    最近は自分も歳をとったので、あまりこういう本に驚くことは無くなった。
    ああ、この人はこんな感じなんだなと思うくらいだ。

    人のファンにはなかなかならない自分だが、
    名の知れた好きな人の裏の姿を「人を通して」見るのと、自分が見てしまう存在だったために見たものではかなり違う。そして前者は、このように公表するにあたっては、人の目を気にするわけだから(「日記」として発表される「日記」のように)五歩も十歩もおいて、「そうですか」と読み終えることにしている。

    私がこれを読んで、子供の時に好きだった三國連太郎をみる目がどうなったかは、なんでもなく、遠い記憶のまま扉を閉じるように、本を閉じただけ。

  • どこか不気味で得体の知れない、掴みどころのない俳優だと思っていた。役を演じている時が虚で、素の自分が実だとしたら、この人の場合虚実が逆転し俳優三國連太郎こそが実で私生活ではその実のために安定を嫌い虚の世界に生きたのか。

  • 【佐藤浩市の父、孤高の名優三國連太郎の全て】老いて演じられなくなることを死ぬことよりも恐れていた三國連太郎。役者としての自身を最後まで厳しく追求し続けたその生涯を描く。

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著者プロフィール

ノンフィクション作家。医療、人物、教育、スポーツ、ペットと人間の関わりなど、幅広いジャンルで活動。なかでもフィギュアスケートの取材・執筆は20年以上におよび、スポーツ誌、文芸誌などでルポルタージュ、エッセイを発表している。『人間らしい死を迎えるために』、『ペットと日本人』、『猫を看取る シュガー、16年をありがとう』、『別れの何が悲しいのですかと、三國連太郎は言った』、『羽生結弦が生まれるまで 日本男子フィギュアスケート挑戦の歴史』ほか、著書多数。

「2019年 『スケートは人生だ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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