仰天・俳句噺 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2025年5月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784167923686

作品紹介・あらすじ

「俳句のことを書かせてください」
令和3年にリンパがんと診断され、小説の連載も趣味の釣りも、全て休まざるを得なくなった作家・夢枕獏。そんな彼が闘病中にどうしても書きたかったもの——それは「俳句」について。思い出の句会や、季語のもつ不思議な力、今は亡きあの人との逸話まで……。エネルギッシュな闘病×俳句エッセイ!

みんなの感想まとめ

闘病中に俳句への思いを綴ったエッセイは、作者の心の葛藤や思い出が詰まった一冊です。リンパ癌の診断を受けた著者が、病床で自由に表現する姿はとても印象的で、俳句や縄文、仏教にまつわるエピソードが豊かに描か...

感想・レビュー・書評

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  • 夢枕獏『仰天・俳句噺』文春文庫。

    ステージⅢのリンパ癌で闘病生活を送る夢枕獏の闘病と俳句にまつわるエッセイ。抗癌剤の影響らしく、文章は統一性が無く、滅茶苦茶、あっちに飛んだり、そっちに飛んだり。それでも内容は十二分に面白い。

    幸いリンパ癌は寛解したとのことで、今後再開されるであろう数々の連載小説が楽しみである。


    夢枕獏がデビュー直後の20代半ばで『神々の山嶺』を構想し、19年から20年近く掛けて執筆したとは知らなかった。

    『仰天・プロレス和歌集』も面白かった。当時はプロレス大好き人間で、週刊ゴングとか週刊プロレスを読みつつ、プロレスの地方興業やUWFの興業などにも行っていた。全日本プロレスの地方興業に行った際に売店で当時人気だったロード・ウォリアーズのTシャツを購入したら、若手レスラーみたいなアンちゃんがそのTシャツを有無を言わせず勝手にジャイアント馬場に差し出し、ジャイアント馬場のサインを入れられてしまった。葉巻を加えて売店の椅子にふんぞり返るジャイアント馬場を最初に見た時は人形だと思った。トイレで天龍源一郎と連れションしたのも、地方興業ならではである。地元で開催された興業だけでは飽き足らず隣町の興業も見に行ったら、6人タッグマッチの展開が全く一緒だったのには唖然とした。いかん、いかん。プロレス話が止まらなくなってしまった。

    キース・ジャレットのコンサートで夢枕獏がキースに対決を挑んだという話も面白い。出来ればキースの唸り声についても言及して欲しかった。

    日本の三大偉人とは空海、宮沢賢治、アントニオ猪木なそうである。アントニオ猪木は後に三大偉人から脱落してしまうのだが。空海は坊さんであるくらいしか知らない。宮沢賢治は自分の故郷の偉人だけによく知っている。宮沢賢治は37歳という若さで亡くなるのだが、花巻から盛岡、南昌山に秋田、さらには一関の東山と県内のあちこちに足跡を残し、さらには童話や詩を書いて、農業をやりながら教師をこなすという凄まじい行動力を見せている。東北地方のあちこちに弁慶岩とか弁慶の腰掛けなどという武蔵坊弁慶の足跡がある。或いは松尾芭蕉の足跡があちこちに残され、句碑などがあるのだが、宮沢賢治はそれと変わらない。

    久し振りに船戸与一の名前を見た。船戸与一は南米や世界を舞台にした優れた冒険小説の書き手であったが、癌で亡くなるや蜘蛛の子を散らすように数々の優れた著作を目にすることが無くなってしまった。殆ど全ての船戸与一作品を読んでいるのだが、何十年と残すべき作品ではないかと思う。

    本体価格1,200円
    ★★★★

    • ことぶきジローさん
      土瓶さん。数年前に寛解したようです。ご安心を。
      土瓶さん。数年前に寛解したようです。ご安心を。
      2025/05/22
    • 土瓶さん
      ε-(´∀`*)ホッ
      ε-(´∀`*)ホッ
      2025/05/22
    • Super8さん
      ジローさん

      私もプロフィールで謳っておりすが、船戸与一、大藪春彦でハマったクチです。

      ジローさんと一緒で、山猫の夏で始まり、ノックアウト...
      ジローさん

      私もプロフィールで謳っておりすが、船戸与一、大藪春彦でハマったクチです。

      ジローさんと一緒で、山猫の夏で始まり、ノックアウトされました!
      私の永遠のオールタイムベスト作品です!
      2025/05/22
  • オール讀物2021年6〜8,10月号〜2022年2月号掲載のものに加筆修正し、2022年6月文藝春秋刊。2025年5月文春文庫刊化。闘病世界から復帰された漠さんが凄い。漠さんの縄文観が興味深い。猪木さん、寂聴さんの話も面白い。このエッセイで、漠さんへの認識変わりました。

  • 【そういう生きものなんだよねえ、おれらは】リンパ癌のステージ3と診断された夢枕獏さん。病床で綴った、俳句、縄文、仏教、あの人との逸話……自由闊達な最新エッセイ!

  • 思春期にのめり込んで読んだ「幻獣少年キマイラ」のシリーズ。その作者である夢枕獏さん、最近何されてるのかな。エッセイとか出てないのかしら? と、検索したらこの本が出てきた。
     2022年発行なので、書かれている内容はその一年ほど前のものだろうか。
     ガンになりつつもまだ連載が十本ほどあり、その大半が長編という。
     俳句の話、闘病の話、ヒマラヤの話など、大変に興味深かった。
     キマイラのシリーズは無事に完結したらしいので、これから全巻読み直しに入ります、押忍。

  • 本屋で偶然見かけ即買いした本。
    病気になったのは知っていたんですがまさかその病気だったとは…。
    治療お疲れ様です。
    本人が書いている通り最初の方の文章の勢いと途中からは全く違っていました。
    文章って精神状態(健康状態)にも作用されるんですね。

    読んでいてとにかく面白かった。陰陽師の書き方ととある文豪の書き方確かに似ている…なるほどそういうことか。本当に読んでいて面白い。昼休みに少しずつ読んでいたんですが最後の方は夜寝る前に一気に読んでしまった。
    プロレスは全く知らないので(ターザン山本)って書いてあるのがわかればもっと面白かったんだろうなぁ。ターザン山本さんはこういう話し方をされるのかな?

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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