驚異の世界史 血ぬられた神話 古代地中海 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (1988年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784168104046

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  • (2016.08.01読了)(2006.05.04購入)
    単行本として集英社から刊行された
    (NHK文化シリーズ・歴史と文明)「埋もれた古代都市」〈第4巻〉西欧文明の起源(1979年)
    を再編集して文庫にしたものです。
    「ローマ人の物語Ⅷ 危機と克服」塩野七生著、を読んでいたらヴェスヴィオ山の噴火の話が出てきたし、「ホメロス物語」森進一著、も読んだので、この本を読むにはタイミングがいいかな、と思い取り掛かりました。
    「古代地中海」と題されていますので、ギリシャ文明前後の地中海文明の紹介という所でしょうか。イタリアのポンペイ、ギリシャのクレタ島とサントリーニ島、ギリシャのミケーネとトルコのトロヤについて、重点的に紹介されています。
    サントリーニ島は、アトランティスではないかといわれている嶌です。島の大部分が火山の爆発で吹っ飛ばされてしまいました。
    専門家と森本さんの対談という形で説明されているし、カラー写真も適度に入っているので、読みやすくてわかりやすいと思います。

    【目次】
    まえがき  森本哲郎
    大噴火に消えた町―ポンペイ  青柳正規・森本哲郎
     対談のはじめに・他山の石
     Ⅰ ヴェスヴィオ山爆発す
     Ⅱ 秘教ディオニュソス
     Ⅲ 大帝国滅びゆく
     Ⅳ 繁栄のただ中で
    犠姓の迷宮クノックス―クレタ  馬場恵二・森本哲郎
     対談のはじめに・アリアドネーの糸
     Ⅰ 略奪の神話から
     Ⅱ 再現された大宮殿
     Ⅲ クレタは平和な島だった
     Ⅳ 文明崩壊の謎を追う
    呪われた王アガメムノン―ミケーネとトロヤ  三浦一郎・森本哲郎
     対談のはじめに・古代の情熱・古代への情熱
     Ⅰ ホメロスの世界は実在した
     Ⅱ トロヤ滅亡す
     Ⅲ 悲劇の総大将の国
     Ⅳ 「黄金の仮面」を求めて

    ●ホメロスの英雄叙事詩(172頁)
    ハインリッヒ・シュリーマンの功績は、トロヤを発掘し、遠いギリシア世界、ミケーネを掘り当てたということではない。
    彼の何よりの手柄は、神話や伝説が事実を伝えているということを実証した点にある。ホメロスの英雄叙事詩はけっして絵空事ではない。史実を語っているのだ、という確信を、彼はひたすら執念によって見事に検証したのである。
    ●ホメロス(178頁)
    『イリアス』は、10年間続いたトロヤ戦争の最後に近い51日間を、ギリシアの英雄アキレウスの怒りを中心に歌っているわけですね。一方『オデュッセイア』は、トロヤ戦争が終わった後で、ギリシアの英雄オデュッセウスが10年間の放浪生活をする。その最後の41日間について歌ったものですが、10年間という歳月を50日なり40日間にまとめるというのは、やはり相当の才能があって初めてできたことと考えたいんです。

    ☆関連図書(既読)
    「驚異の世界史 黄金帝国の謎」森本哲郎編著、文春文庫、1986.12.10
    「驚異の世界史 オリエントの幻」森本哲郎編著、文春文庫、1989.02.10
    「驚異の世界史 失われた楼蘭」森本哲郎編著、文春文庫、1991.10.10
    「古代への情熱」シュリーマン著・村田数之亮訳、岩波文庫、1954.11.25
    「ホメロス物語」森進一著、岩波ジュニア新書、1984.08.20
    「ローマ人の物語Ⅷ 危機と克服」塩野七生著、新潮社、1999.09.15
    「ポンペイ・グラフィティ」本村凌二著、中公新書、1996.09.25
    「アトランティスの発見」竹内均著、ごま書房、1978.02.10
    (2016年8月2日・記)

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著者プロフィール

1925年東京生まれ。東大文学部哲学科、同大学大学院社会学科を修了。朝日新聞編集委員などを歴任したのち著述に専念。旅を趣味とし、そのエッセイ・評論はユニークな洞察と巧みな筆致で多くの読者の支持を得た。

「2023年 『ニジェール探検行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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