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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784168108211
感想・レビュー・書評
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先達ての三月場所では、鶴竜関が見事な成績で横綱昇進を果たしました。ううむ、わたくしの予想では綱取りは失敗すると睨んでゐたのですが、御見逸れいたしました。
横綱昇進を伝達する使者に対する口上も、気取つた四文字熟語を駆使することもなく、好感が持てるものでした。
何度も綱取りに挑戦して、結果大関で終る力士が多い中、ワンチャンスを活かしあつさりと優勝したその精神力には脱帽であります。土俵下の杉山邦博さんも同じ思ひではないでせうか。勝手に人の心中を想像してはいけませんかな。
これで四代続けてモンゴル出身の横綱といふことになります。完全にかつてのハワイ勢を上回る隆盛ぶりと申せませう。
国産力士の不甲斐無さを嘆くのは簡単ですが、それよりも「国技」大相撲を支へてくれた彼らには感謝するべきと感じますが、どうでせうね。
それでも「昔は良かつたなあ」と述懐するおぢいさん向けに、ささやかな一冊を見つけましたのでご報告します。
『熱血!名力士列伝』は、1993年の出版。いはゆる若貴人気で大相撲が大ブウムになつてゐた頃であります。まだ四股名も若花田・貴花田の時代で兄弟仲も悪くなく、相撲界の未来はバラ色ぢやん、と角界の内外で囁かれてゐたあの頃。
列伝形式で双葉山の時代から若貴・舞の海まで個性的なお相撲さんを収録してゐます。横綱や大関といつた看板力士のみならず、房錦や明武谷といつた名脇役まで取り上げる編集の妙で泣かせる。
ただし、大内山の項では、名解説者・玉の海梅吉さんが語つたといふ、靴に猫が子供を生んだといふエピソオドを添へていただきたかつたですなあ……
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