- Amazon.co.jp ・マンガ (279ページ)
- / ISBN・EAN: 9784168110153
感想・レビュー・書評
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第二次世界大戦の勃発。ユダヤ人への迫害が暴走する中、ドイツ留学中のアドルフ・カウフマンは一人の少女と出会う。
ナチス政権下でのドイツでの生活で、アドルフが見たのは人間の狂気か。
彼が徐々に、しかし確実に洗脳され変容してゆくのが怖い。
日本でも、秘密文書をめぐる暗闘が激化。もう、理不尽な暴力が「国のため」という大義名分で塗り隠されてゆく状況が当たり前になってしまっている。
気持ち悪くて仕方がない。
二人のアドルフは、こんな状況に屈せずに立ち向ってゆくのか、と期待していたのも昔の話。その展開は望むことはできなくなってしまっている。
エリザが無事に日本へたどり着いたことが、唯一の救いになっているけど、彼女の運命もどう転んでゆくのか。
ここまではかつて読んでいたはずだけど、何度読んでも気持ちのいいものではないなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ランプの主人公との死闘がいい。
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#2550-312
#3054ー111ー348 -
日本人の血が半分入っていて、神戸時代はユダヤ人のお友達がいるからナチスは嫌いだと言っていたカウフマンくんも、ドイツにいったらすっかり洗脳されちゃった。
教育ってコワイな。
なんで相手が「敵」なのか、理論も理屈も飛びぬけて憎しみだけあおるんだもんね。
もうこんな時代には戻りたくないなぁ…。 -
ユダヤ人迫害、読んでいてとても気分が悪かった。しかし事実なので目をそらしてはいけない。
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大量のキャラを魅力的に動かし、有機的に捌いていくってすごい。
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アドルフ・カウフマンと峠草平が中心になりますね。
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戦時下の混乱にあっても、恋に心奪われ、求め狂おしくなる心情は不変か。
むしろ、非常時だからこそなのかも。
そこが、とても刹那に描かれる。