驚異の世界史 オリエントの幻 物語はバベルの塔から始まった (文春文庫)
- 文藝春秋 (1989年2月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784168116056
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新書文庫
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(2015.07.08読了)(2008.02.23購入)
副題「物語はバベルの塔から始まった」
「四大文明 メソポタニア」松本健編著、を読んだとき、参考文献としてこの本があげられていたので、積読にあったのを思い出してついでに読んでみました。
この文庫本のもとは、1978年12月発行の
(NHK文化シリーズ・歴史と文明)埋もれた古代都市〈第3巻〉オリエントの曙光
を再編集したもの、とのことです。
この本では、中東の三つの古代都市が取り上げられています。
メソポタミアのバビロン(現代のイラク)、エジプトのテーベ、ヒッタイトのハットゥサ(現代のトルコ)です。
森本さんが進行役で、三つの都市についてそれぞれの専門家から話を聞く、という形になっています。
メソポタミアとエジプトについては、すでに知っていることがほとんどですが、ヒッタイトについては、興味深く読めました。
エジプトとヒッタイトとの交流を示す文書が、同じ人物(ヴィンクラー)によって、発掘解読された、という話です。
【目次】
栄光のバビロン 板倉勝正・森本哲郎
1 歴史上におけるバベルの塔
2 バビロン以前の二つの文明
3 バビロン第一王朝とアッシリア
4 メソポタミアの象徴バビロン
ファラオの挑戦 川村喜一・森本哲郎
1 エジプトの中心、テーベ
2 死後の世界とミイラ
3 残された遺跡が語るもの)
謎の帝国ヒッタイト 岸本通夫・森本哲郎
1 ヒッタイト語解読の過程
2 大帝国の成立と崩壊
3 ヒッタイトの社会構造と文化
●メソポタミア文明(114頁)
メソポタミア文明の担い手は、シュメール文明はシュメール人、アッカドからバビロニアはバビロニア人、それからあとはアッシリア人、さらにヒッタイトとかミタンニ、後にはペルシアというように、さまざまな民族が入れかわり立ちかわりやって来て、いろいろな王朝が興亡するわけですね。
●ボアズキョイ(191頁)
ボアズキョイの遺跡からは、粘土板が、なんと一万枚近くも出て来たんだそうですね。
一万枚といっても、破片を一つ一つ数え上げての数なんですよ。もっとも、それを整理してつなぎ合わせても1000枚ぐらいにはなるでしょうけど。
☆関連図書(既読)
■メソポタミア
「旧約聖書 創世記」関根正雄訳、岩波文庫、1956.05.06
「帝王と墓と民衆」三笠宮崇仁著、光文社、1956.04.30
「神・墓・学者」ツェーラム著・村田数之亮訳、中央公論社、1962.07.25
「発掘」曽野寿彦著、中公新書、1964.03.30
「ギルガメシュ叙事詩」作者不詳・矢島文夫訳、山本書店、1965.07.30
「ギルガメシュ」梅原猛著、新潮社、1988.10.15
「古代オリエント」(世界の歴史1)杉勇、講談社、1977.02.20
「ヘブライの神話」矢島文夫著、筑摩書房、1982.12.15
「四大文明 メソポタニア」松本健編著、日本放送出版協会、2000.07.10
■エジプト
「ピラミッドの謎」吉村作治著、講談社現代新書、1979.11.20
「クレオパトラの謎」吉村作治著、講談社現代新書、1983.02.20
「ツタンカーメンの謎」吉村作治著、講談社現代新書、1984.10.20
「ピラミッドは語る」吉村作治著、岩波ジュニア新書、1985.10.21
「古代エジプト文明の謎」吉村作治著、光文社文庫、1987.08.20
「ピラミッド・新たなる謎」吉村作治著、光文社文庫、1992.04.20
「エジプト史を掘る」吉村作治著、小学館ライブラリー、1992.06.20
「貴族の墓のミイラたち」吉村作治著、平凡社ライブラリー、1998.12.15
「四大文明 エジプト」吉村作治・後藤健編著、日本放送出版協会、2000.07.10
「ファラオの階段」川村喜一著、朝日新聞社、1979.12.10
■ヒッタイト
「埋もれた古代帝国」大村幸弘著、日本交通公社、1978.04.01
「鉄を生みだした帝国」大村幸弘著、NHKブックス、1981.05.20
「古代アナトリアの遺産」立田洋司著、近藤出版社、1977.01.10
「埋もれた秘境 カッパドキア」立田洋司著、講談社、1977.10.30
「シルクロードの幻像」並河萬里著、新人物往来社、1975.03.10
「地中海 石と砂の世界」並河亮著、玉川選書、1977.12.25
「民族の光と影」羽田明著、毎日新聞社、1978.04.15
(2015年7月21日・記)
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