ジブリの教科書1 風の谷のナウシカ (文春ジブリ文庫)

制作 : スタジオジブリ  文春文庫 
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 686
レビュー : 55
  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784168120008

作品紹介・あらすじ

文春ジブリ文庫創刊、第1弾!凶暴な美しさを秘め、友愛を体現するヒロイン像と圧倒的なSF世界。伝説的映画の魅力を立花隆、内田樹ら第一級の執筆陣が読み解く!

感想・レビュー・書評

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  • 「風の谷のナウシカ」の教科書。
    ずっと読みたいなと思いながらも読めずにいた原作コミックを読まなくてはいけないという気持ちになった。
    原作を読まないとここに書かれていることはちゃんと理解出来ない。

    それにしても、高畑監督と宮崎監督の関係は不思議だ。
    私にはこういう相手はいない。
    簡単にうらやましいと言えるような単純な関係ではないようだけど、スタジオジブリのすごさ、深さ、おもしろさの大きな理由になっているように思う。
    鈴木プロデューサーもすごいし。

    読めば読むほど知りたくなる。
    ジブリの教科書シリーズの続きがとても楽しみ。

  • ナウシカのなりたちとジブリの成り立ち。
    ナウシカを見ると今のジブリ作品のすべての原点が
    ここに集約されているように感じていたことについて
    そうだったのかと興味深い記事も多くて
    原作を読んだことがないので、ぜひ読みたいと思った。

    絵コンテやカラーで収録されている
    イメージボードなどの資料もすごくうれしい!

    原作を知らない分、分からない点もあったけれど、
    ナウシカを作る時の監督の想い、葛藤が随所にみられて
    よりナウシカを深く知りたいと思ったり好きだと思ったり。

    自然界のあらゆる物の中にある魂という部分での
    監督の思うアミニズムにもとても共感できて
    またたくさん勉強したいこと、知りたいことも増えて
    楽しみも積読も…増えそうな[笑]

    ジブリからいろんな想像を広げていくことや
    それぞれの方の考察や感じたことの記事もすごく面白かったけれど、
    その中でも特に"科学界のインディ・ジョーンズ"長沼さん
    のお話がいつも通り興味深くて面白かった!

    ナウシカの世界と現実のこの世界をリンクさせて
    腐海の存在と機能と、現実の菌類・バクテリアによる
    環境浄化を絡めてナウシカを思うと、またいろんな角度も
    見えてきたり、もっともっと知りたいと思ったり
    楽しみがまた倍増していく。さすがインディジョーンズ!

    生命のゆりかごとしての地球。
    ナウシカのようにそこにある自然の声に耳を澄ませて
    大切に大切に共存していきたい。

    • 山本 あやさん
      [♥óܫò]∠♡九月猫さん

      九月猫さん、こんにちはー♡

      「風立ちぬ」今週末に行きますー。
      九月猫さんは見に行かれますか?
      もぅ、映画館で...
      [♥óܫò]∠♡九月猫さん

      九月猫さん、こんにちはー♡

      「風立ちぬ」今週末に行きますー。
      九月猫さんは見に行かれますか?
      もぅ、映画館でかなり号泣しそうで怖いです…[笑]

      「千と千尋―」と「ポニョ」のエンドロールでも
      号泣したので、今回はかなり危険領域かと戦々恐々です…。
      トトロもそうだし、宮崎駿監督って言葉で書いてない部分で
      感動させたり、切なくなったりさせる力がすごいですよね~。

      このところのテレビでのジブリ祭うれしいですよねーっ!
      ほんと、持ってるからいつでも見れるのに
      テレビで放送されるとわくわくして絶対見ますよねっ[笑]
      みんなと同じ時間に見てるわくわく感もいいのかなぁ♡
      私もジブリ関連本、いろいろ積んでるので
      この機会にこそ読破したいですーっ[^-^]

      春樹さん!!!
      ノルウェーまではだいたい読んでるんですねーっっっ♡
      長編もおもしろいけど、短編はどれも
      読む人それぞれに受け取れる寛容さがあるものばっかりで
      難解だけどおもしろいですよね~っっ。
      ほんと本棚神経衰弱したい!!!
      もー、想像しただけですごい数になりそうで楽しそう!!!
      とかも、中学の頃の本からいっぱい一緒っていうのが
      もーーー、テンションますます上がりますよねー♡
      うー、ほんと本棚くっつけっこしてきゃーきゃー積みたいーー♡
      2013/07/24
    • 九月猫さん
      あやさん、こんばんは♪

      「風立ちぬ」観に行きますよん(*´∀`)ノ来週に予定してます。
      あやさんのほうが早いですね。よかったら感想聞...
      あやさん、こんばんは♪

      「風立ちぬ」観に行きますよん(*´∀`)ノ来週に予定してます。
      あやさんのほうが早いですね。よかったら感想聞かせてくださいね♪
      ・・・やっぱり泣いちゃうかしら(^-^;)
      わたし、映画館では泣かないようにしてるのですけれど、
      (ひどい顔になるのでひたすらガマン。ガマンした涙は鼻水に
      転化されるので、結局ひどい顔になるのですけれど(笑))
      今回はけっこうヤバイかもっ?!
      「ひこうき雲」聴いただけでも泣きそうですものーーっ!

      春樹さん、「ノルウェイ」が初めて読んだ作品で、
      それが最新刊だと思って(実際は違ってたんですけど;)、
      遡って読んだんですよ。
      それ以降は、なぜか「レキシントンの幽霊」だけ積んでます(笑)
      翻訳では、カーヴァーの翻訳を何冊かと、「空飛び猫」の
      最初の2冊を読みました。
      なので、あまり読んではないのですけれど、短編と翻訳が好みです。
      「ノルウェイ」以降も読んでみたいなーと思う気持ちはあるけれど、
      ・・・なかなか(^-^;)
      2013/07/25
    • 山本 あやさん
      [♥óܫò]∠♡九月猫さん

      九月猫さん、こんにちはー♡

      「風立ちぬ」絶対泣いちゃいますよねー[´ロ`]屮
      私も人前で泣きたくない~って必...
      [♥óܫò]∠♡九月猫さん

      九月猫さん、こんにちはー♡

      「風立ちぬ」絶対泣いちゃいますよねー[´ロ`]屮
      私も人前で泣きたくない~って必死で毎回我慢しつつ…
      ふんばってるのが無意味なぐらい号泣しちゃって
      ぐったりするので、ほんと泣かずにいられる方法を知りたい[´iωi`]
      もーー、ほんと外で泣いちゃうのいやですよねー;;
      私も「ひこうき雲」聞いただけでダメで…。
      もともとのあの曲のなりたちのこともあって
      いつもぐーっときちゃうのに、風立ちぬの映画を見たら
      ますますこの曲涙の誘発曲になっちゃいますよねー。
      もぉぉおお、恐怖ですら…。でも見ちゃいますが…[笑]

      「レキシントンの幽霊」!!!
      読みたいんですーーー♡
      でも今、全集を買い揃え始めたので
      今積んでる春樹本以外は全集で読む楽しみに…と
      昔の春樹さんの本を買うのはストップしてるので
      レキシントンの収録されてる巻が待ち遠しいですーっ♡

      「空飛び猫」は買ってあるので、早く読みたいなぁと思いつつ
      またまた「読み終わるのが寂しい病」です[笑]
      この間の「多崎つくる―」は純文学で、面白いってところとは
      少し離れた作品かなぁって感じだったんですが
      「1Q84」はミステリー要素も含みつつの春樹さんの
      世界も満喫できるタイプだったので、一気に読みたいーって
      なっちゃうほどおもしろかったです~[^-^]
      2013/07/26
  • ナビゲーター・立花 隆前人未踏の巨大世界、ナウシカPart1 映画『風の谷のナウシカ』誕生
    ナウシカ誕生物語
    鈴木敏夫 “賭け”で負けてナウシカは生まれた
    高畑 勲×宮崎 駿 映画『風の谷のナウシカ』の基本設定をめぐって
    宮崎 駿 『ナウシカ』誕生までの試行錯誤
    宣材コレクション・viewpoint・内田 樹
    二つの『ナウシカ』―物語に選ばれた人Part2 『風の谷のナウシカ』の制作現場
    ナウシカ役 島本須美の制作現場訪問記
    高畑 勲 血湧き肉躍る「宮崎アニメ」
    [プロデューサー] 高畑 勲 「僕は“助っ人”プロデューサーなんです」
    [原画] 庵野秀明 「もう一度いっしょにお仕事したいですね」
    [作画監督] 小松原一男 「宮崎さんの演出のタイミングは抜群!」
    [美術監督] 中村光毅 「苦労した分、満足感のある仕事でしたね」
    [原画] 吉田忠勝 「王蟲をはじめて見た時ゾクゾクッとした!」
    [原画] 小田部羊一 「宮崎さんのレイアウトはじつにすごい」
    [音楽] 久石 譲 「ナウシカを通して音楽を入れてみました」
    映画の設計図 絵コンテとは?
    映画公開当時の新聞記事を再録!Part3 作品の背景を読み解く
    満島ひかり 遅く起きた頭のがんがんする朝に
    椎名 誠 夢と生きる力を与えてもらったナウシカ
    長沼 毅 腐海の生物学
    川上弘美 ナウシカの偶然
    佐藤 優 『風の谷のナウシカ』と国家
    古典から読み解くナウシカ
    虫めづる姫君
    [解説] 大塚ひかり 「虫めづる姫君」の心
    オデュッセイア
    [解説] 丹下和彦 流れ者の中年男への恋
    山崎まどか 少女としてのナウシカ・ヒロインとしてのナウシカ
    伊藤理佐  なんか、特別
    宮崎 駿×E・カレンバック
    “風の谷”の未来を語ろう 
    火を捨てる? 『ナウシカ』と冷蔵庫のある『エコトピア』
    大塚英志 『風の谷のナウシカ』解題
    出典一覧
    宮崎駿プロフィール
    映画クレジット

    ■制作にまつわる当時の記事再録など貴重。やはり駿中心にあぶら乗り切った中年は面白い。→「夢と狂気の王国」見ねば。
    ■立花隆。宮崎駿「ナウシカはジャンヌ・ダルクではない。風の谷のみんなのためじゃなくて、自分自身が耐え難かったから行動したんです」
    ■鈴木敏夫の証言。宮崎駿「俺は十五年間、高畑勲に青春を捧げた。何も返してもらっていない」と泣きながら飲んだ。それで高畑がプロデューサーをしぶしぶ。
    ■宮崎駿と高畑勲の対談。大国のお姫様ではなく、職業集団の職業人を思い浮かべていた。大戦争を構造的に描くのではなく、自然の中に微妙な調和を保ちながら生きている人々。風の谷の環境がいいというよりも、それをしょって生きるに値するんだ、ということ。
    ■宮崎駿インタビュー。出発は時代劇を作りたいということ。「美女と野獣」への欲も。生理的な嫌悪ではない構造的な悪役を作るのは難しいと考えていたときにリチャード・コーベン『ロルフ』のヤラに出会った。駄目な父を背負うということ。腐海とは、クリミア半島のシュワージュという土地。特殊な技能を持った職業集団は常民とは違った、それを報告した文を読んだら魔法のように感じたはず。風使いはそこから。エルフよりもゴブリンが好き。心優しき根暗。
    ■内田樹。映画とマンガ。わかりやすさとわかりにくさ。さらさらとドロドロ。明るさと暗さ。映画の人々は自分の服装や生活習慣や感情の動きが現代人と類比可能。対して土鬼やミラルパは類推が効かないのでわかりづらい。マンガを描く途中に映画を作ったので、今後どうなっていくかわからない部分は削除した。作者が作品を描いたのではなく、作品が作者を、自分を表現させるための通路として使役した。
    ■長沼毅「腐海の生物学」。植物遺骸を分解できるのは菌類とバクテリアだけ。物語の菌類は現実とは異なり光合成する。これは菌類と藻類が共生する地衣類のよう。バクテリアによる環境浄化(バイオレメディエーション)。物語では、人間の悪意が粘菌の突然変異体を作り出す。不安や恐怖により粘菌は集結すると子実体をつくり、無数の奉仕を噴出する。それを鎮めるため王蟲は食われ苗床になる。ミトコンドリアを取り込んだ私たちの細胞はキメラそのもの。第一ステージ、腐海は人間を懲らしめる浄化装置。第二ステージ、森の人とともに腐海の尽きるところを見てわかる、腐海は本来の自然を再生するもの。第三ステージ、墓所の王との対話にてわかる、かつて世界を汚染して破滅した巨大産業文明による世界再生プログラムの一部だった。同意しろと言われ、否。合理的に考えて結論したのではなく、生命の尊厳が傷つけられた「いやなにおい」が嫌いという感覚のままに決断した。
    ■佐藤優。国家についてアニメ版をもとに。トルメキアー帝国。風の谷ー共同体国家。ペジテー都市国家。人間は社会的動物で、狩猟採集社会には国家不在、農業社会には国家は存在したり不在だったり、産業社会においては国家は必ず存在する。本作は一見牧歌的な農業社会に見えるが、実際は高度に発達した産業社会なのだ。そして人々にとって戦争は宿命だ。人々は類的、種的に思考する。類的には、人類と王蟲の対立。大海嘯から人類の生存圏を守ること。そして、個人よりは上位概念で、類よりは下位概念である種を基本に思考する。これが国家であり、ライプニッツのモナドと親和的な考え方だ。帝国、都市国家、共同体国家が腐海の拡大という人類存亡の危機に直面して、どのような方策をとるかという戦術の差異から起きた戦争。
    ■虫めづる姫君。物の本質を追求する。オデュッセイア。
    ■アーネスト・カレンバック「エコトピア」著者との対談。
    ■大塚英志による解題。おそらくこのジブリの教科書すべてに。総覧的ではなく、結構大塚節。田山花袋と柳田国男の盟友「第一の自然」はいわゆる自然、「第二の自然」歴史や習慣や神や理想や、この二つの自然の間に拮抗がありその中で「個人」がある。柳田の民族文化そのものだ。高畑勲が「ナウシカ」を「友人としては30点」としたのは、この「第二の自然」まで至っていなかった、「まんが」の中に描き得なかったものを「映画」なら描けると考えたから。歴史全体に至れず、「活劇」への志向へも捨てられなかったからだ。「ラピュタ」はむしろ「活劇」に特化してみたのは、宮崎高畑が「マンガ映画」という言い方をすることからもわかる。吉本隆明は「自己犠牲」について違和感。また宮崎駿はいずれ「責任」を「戦い」や「自己犠牲」でなく「働く」という形で、表現していくようになる。

  •  読みどころは宮崎、高畑ら制作関係者の対談やインタビューで、徳間書店時代の刊行物からの再録がほとんどだが、資料的価値がある。「文化人」たちの「解説」という名のわかったようでわかっていない駄文群は大半が読むに値しない。

  • あつい!
    あつかったぁ。
    モノ作りって、やっぱり情熱がないとだよ。
    こだわり、知識、行動力、忍耐力、決断力
    なんだか、エネルギーを感じたよ。

    風立ちぬ 見なきゃなのです。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「エネルギーを感じたよ。」
      作品を作るコトの素晴しさが伝わってくるのかな?
      「エネルギーを感じたよ。」
      作品を作るコトの素晴しさが伝わってくるのかな?
      2013/08/17
    • あまなっちゃんさん
      うんうん、そうなの。
      情熱や こだわりって、
      こういう作品を作るひとたちには、
      必要不可欠なんだよなー って、感動。

      コメントありがと(●...
      うんうん、そうなの。
      情熱や こだわりって、
      こういう作品を作るひとたちには、
      必要不可欠なんだよなー って、感動。

      コメントありがと(●´ω`●)
      2013/08/31
  • モノを生み出す人の考えることは、とても面白い。その時代背景と、この作品に対する、さまざまな見方は、新しい角度で、この作品を見れるきっかけをくれる気がします。

  • 2013.6.4
    1984年に公開された映画と1994年に連載終了した漫画について今になっても解説本が出続けるってのが凄いね。
    確かに全く古臭くないし、時代を超越してますね。漫画をもう一度読みたい。

  • ■書名

    書名:ジブリの教科書1 風の谷のナウシカ
    著者:スタジオジブリ

    ■概要

    凶暴な美しさを秘め、友愛を体現する唯一無二のヒロイン像と圧倒
    的なSF世界―1984年公開の映画『風の谷のナウシカ』は戦後のカル
    チャー史の中でも異彩を放つ作品だ。当時の制作現場の様子を伝え
    る貴重なインタビューに加え、映画の魅力を立花隆、内田樹、満島
    ひかりら豪華執筆陣が読み解くジブリの教科書シリーズ第1弾。
    (From amazon)

    ■感想

    ナウシカに関連した文章を一堂に集めたような一冊です。
    監督、プロデューサーの対談や、第3者の評論文など色々と収録され
    ています。

    ただ、いかんせん、読みにくい・・・
    というのは、面白いと思っているのでしょうが、その文章が書かれた
    時代がバラバラのようだが、それぞれがいつごろ書かれた文章なのか
    が分かりません。

    時間がたてば変わる意見もあると思うので、いつごろの意見かは記載
    しておいてほしかったです。
    時系列をこねくり回すのは、かっこよくもなんともなく、読みにくい
    だけです。

    また、良くも悪くも、評論家が寄せている文章は、信者だな~と思
    わせるものでした。
    残念。絶賛は見飽きたので、もっと、鋭い突っ込みをしてほしかった
    です。

    また、可能であれば、今の宮崎さんの本音の意見を聞いてみたかった
    ですね。絶対、過去と違う事を思っているはずなので。そこら辺の
    本音を聞いてみたかったです。
    (他の本に色々と載っているのかもしれませんが、そこまでして探して
    読みたいとは思いません。面倒です。)

    このシリーズ、後半になればなるほど売れなくなる予感が満載です。
    ジブリという名前に胡坐をかいて、過去の遺産で楽な商売(編集の
    み)をしようとする魂胆が透けて見えます。
    (特にフィルムコミックは酷い・・・・)

    やっている事は、スクエアエニックスと同じ感じがしますので、行
    き着く先もこのままだと同じだと思います。

    好きな作品が多いだけに、このビジネスの仕方には残念です。
    (私はあと4作品分はこの教科書シリーズのみは購入するつもりです。)

    ■気になった点

    ・一つの世界が出来上がっていく場合、それは色々な断片と混とんと
     したものの中から出てくるものです。

    ・人間はどれだけ信頼していても、自らの身に危険が迫った場合、他人
     を裏切ることがある。理性や感情ではなく、体が裏切ってしまうのだ。

    ・何事も全てはじめをつきとめて終わりを見てからこそ、物事がはっきり
     わかるのです。

  • (01)
    巻末の大塚英志による解題は、「風の谷ナウシカ」の映画や漫画そのものというよりも、本書に寄せられた様々な原稿に対する概括と総評になっているが、一次的な作品としてのナウシカに対しての批評(*02)としても読むことができる。
    識者らが書き下ろした原稿が三部に分かれて収められているが、特に関係者がアニメ映画を制作した当時に記事となった文章などは、スタジオジブリ前夜のアニメ界、宮崎駿ら旧世代が有した思想や知識、あるいは政治性(*03)の記録としても味わいがある。

    (02)
    柳田國男と田山花袋の関係を、映画ナウシカのプロデューサー高畑勲と監督宮崎駿にスライドさせ論を展開しているのは興味深い。そこには自然の二重性が問題とされている。神話、活劇、時代劇という宮崎が分別した物語作用にあって、ナウシカ、ラピュタからもののけ姫へと連なるシリーズの物語としての揺れや葛藤も抽出されている。

    (03)
    ナウシカの設定は16歳の女性であり、蟲や腐海はともかく、その人間たちには男性の性癖から抜け出てはいないのだから、フェミニズムの観点からも分析されている。また、テーマからエコロジーの観点からも作品は課題を投げかけている。微生物の専門家からの論点も得るところは多い。「エコトピア」を夢見たE・カレンバックと宮崎との対談は、1985年に収録されたものであるが、現在からしてもやや古びたエコロジー論をめぐってのやりとりに感じられる。

  • ジブリの公式資料を初めて読んだ。
    公式だけに都合の悪いことは書かれていないのだが、今までと違う角度からもナウシカを観ることができるようになった。

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