ジブリの教科書2 天空の城ラピュタ (文春ジブリ文庫 1-2 ジブリの教科書 2)

制作 : 文春文庫 
  • 文藝春秋
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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784168120015

作品紹介・あらすじ

彼方へと駆けていく少年少女へ――児童文学の系譜にみるラピュタから飛行石の謎まで、森絵都、石田衣良ほか豪華執筆陣が映画の多彩な魅力を読み解く!

感想・レビュー・書評

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  • 続けてジブリである
    そういうことってあるよね
    続けてジブリっちゃいたい時ってあるよね
    「続ブリ体験」と今名付けた
    「寒ブリ」ではない「続ブリ」だ
    寒ブリとは産卵期を控えてエサを食べまくり、脂の乗りまくった冬期のいや今寒ブリの説明いらない

    ジブリ映画の中で一番好きな映画はと問われれば私は圧倒的1位にこの『天空の城ラピュタ』を挙げる
    なんなら全映画の中でも1位かもしれない

    それは何故かと言えばここには「男の子の夢」が全て詰まっているからだ!
    もう一度言おう、全てだ!

    まず「かわいい女の子が空から降ってくる」ということ
    次に「かわいい女の子が空から降ってくる」ということで
    そして「かわいい女の子が空から降ってくる」ということであり
    最後に「かわいい女の子が空から降ってくる」ということだ

    「かわいい女の子が空から降ってくる」一色やないかい!

    いやいやいやだって「かわいい女の子が空から降ってくる」んだよ?
    そりゃあ空に向かってラッパ吹きまくるよ!
    しかもその子めっちゃいい子なんよ?
    そりゃあ全てを投げうって冒険の旅に出かけるよ!

    男ってのはなぁ!空から降ってきたかわいい女の子のためならなんだって出来るんだよ!ヽ(`Д´#)ノ

    はい、本作のほうね
    本作『ジブリの教科書』のほうね
    今回はさらに執筆陣がパワーアップしております
    森絵都さんに始まり金原瑞人さん、石田衣良さん、荒俣宏さん、上橋菜穂子さん、夢枕獏さんと超豪華
    この豪華執筆陣がそれぞれの切り口で『天空の城ラピュタ』に迫ります

    いやぁ、面白かったです
    そして『天空の城ラピュタ』にはあの押井守さんが参加してたことを初めて知るにわかっぷりw

    あ、そうだ!
    『天空の城ラピュタ』については、あの素晴らしいエンディング曲にも触れないわけにはいくまい
    『君をのせて』ですよ!
    こちらも1番好きな歌かもしれん

    さあで〜かけよ〜お〜♪

    • 土瓶さん
      牛が引っ張るやつーで、牛裂きの刑を連想したのは俺だけじゃないはず。
      牛が引っ張るやつーで、牛裂きの刑を連想したのは俺だけじゃないはず。
      2024/04/14
    • ひまわりめろんさん
      カリオストロもすんばらしいですがやはり空から(もういい)
      カリオストロもすんばらしいですがやはり空から(もういい)
      2024/04/14
    • ひまわりめろんさん
      そして牛裂きの刑を連想したのは土瓶さんだけです
      僕なんか高貴な生まれなんで、下賤な者たちの考えはちょっと理解できないです
      許してたもれ
      そして牛裂きの刑を連想したのは土瓶さんだけです
      僕なんか高貴な生まれなんで、下賤な者たちの考えはちょっと理解できないです
      許してたもれ
      2024/04/14
  • ラピュタを語るとみんな熱くなるのかな?
    それがこの本の1番の感想。
    トトロの教科書よりも熱い気がしたのだ。全体的に。

    でもそれもなんとなく分かるような気がする。
    だって、ラピュタにはパズーがいて、シータがいて、ドーラがいて、そしてムスカがいるんだもん。(理由になってない)
    「人がゴミのようだ」は、私が最も日常的によく聞くジブリ作品の名台詞だ。

    教科書には教科書らしく作品の背景についても書いてあるのだけど、トトロの時とは読む私の意識が少し違っていた。
    難しい解説なんて要らない。
    ただワクワクする!ドキドキする!
    それでいいじゃないかと思ってしまう。
    それぞれの作品に対する愛し方が違うんだ、きっと。
    そんなことを発見した。

    あ、宮崎監督の弟さんの文章は別でした。
    ラピュタだけの話ではなかったけど、とても面白かった。

  •  ラピュタを初めて観た時はラピュタ到着後からの展開が怖かったので、私の中ではずっとその印象を引きずっている。本書で述べられている通り、ワクワクする冒険活劇なのに。パズーにとって守られるべき存在の少女から同士へと成長するシータ。単なる恋愛対象でないところが良い。英文学研究者の山本氏と鉱物について書かれた加藤氏の寄稿が興味深かった。
     ラピュタが出てくる話は未読のはずだが『ガリバー旅行記』も読み返したい。

  • ラピュタを多角的にみた本でした。なかなか興味深い考察もありました。

  • ナビゲーター・森 絵都パズーとシータの内なる軌跡
    Part1 映画『天空の城ラピュタ』誕生
    スタジオ設立と『天空の城ラピュタ』
    鈴木敏夫 借金を背負って発足した「スタジオジブリ」
    宮崎 駿 時代を超えていく通俗文化を作りたい
    高畑 勲 現代人全体への友愛の物語
    [図解] ラピュタの全貌を知る
    [図解] 天駆ける飛行マシン・viewpoint・金原瑞人 
    古くからの児童文学と『ラピュタ』の輪郭
    Part2 大冒険活劇! ラピュタの現場
    [原作・脚本・監督]宮崎 駿 「個人的には『ナウシカ』からの連続性があるんです」
    [音楽]久石 譲 「こんなに密度の濃い音楽打ちあわせは初めてです」
    [作画監督]丹内 司 「日常の芝居をちゃんと描けばアクションも生きてくる」
    [原画]二木真希子 「鳩のカットはね、やりすぎたかなと思ったんですよ」
    [原画]友永和秀 「痛そうにいじめてくれって言われたんですよ(笑)」
    [原画]近藤勝也 「ショックで十日くらいは仕事にならなかったですね」
    ラピュタ・アフレコ3日間密着ルポ
    映画公開当時の特集記事を再録!
    宣材コレクション
    楽しき空中海賊 ドーラ一家
    Part3 作品の背景を読み解く
    石田衣良 もっとも幸福なアニメーション
    荒俣 宏 空から降ってきた少女の神話
    湯本香樹実 生き続けるために生まれなおす
    tea time 山本史郎 ボクの『ラピュタ』は英国流
    加藤碵一 鉱物(イシ)に願いを
    上橋菜穂子 彼方へ馳せる
    ヤノベケンジ ラピュタと大阪万博
    夢枕 獏 ラピュタあれこれの語(こと)
    宮崎至朗 家族の風景│兄・宮崎駿
    大塚英志 『天空の城ラピュタ』解題
    出典一覧
    映画クレジット
    宮崎駿プロフィール

    ■森絵都。多少、無理をしてでもこの子はついてくる。だから「シータは木登り、平気だよね」
    ■鈴木敏夫。「コナン」26話なのに、8話で終わってしまった。「柳川堀川物語」実写を救うために、「ラピュタ」を作る。スタジオ創立。シナリオ初稿、話の構造がムスカの野望と挫折になっている。
    ■宮崎駿インタビュー。ガリヴァー旅行記。フライシャーのアニメ。宝島。ラーマーヤナ。ニモ。沙漠の魔王。昔ワクワクしたものを、いまのことばでしゃべればいいんじゃないか。シータは人形劇の主人公、パズーは船乗りの名前。源太とか太郎という名前じゃなくパズーやシータとしていることに、借金を抱えたままやっているなという感じ。たとえば銀河鉄道の夜も、岩手を舞台にしては書けなかった。
    ■浮き城ラピュタの設定。乗り物の設定。
    ■金原瑞人。児童文学の誕生。アメリカとイギリス。孤児だからこそ、家族愛や冒険というテーマ。そして子供が救い得る世界。
    ■荒俣宏。浮遊、落下、大人になって堕落、反面、新しい喜び。ラピュタ的な閉鎖的ユートピアからの卒業。
    ■湯本香樹美。パズーはシータがいなければ、死者をこじらせた大人にしかなれなかっただろう。父を取り戻し葬る。ドーラの股の間から生まれる。
    ■山本史郎。イギリス文学における、技師、海賊の立ち位置。
    ■加藤碵一。飛行石は三つの様態で登場する。微小な原石。ペンダントに成型された小型の石。城中枢の大型結晶。
    ■宮崎至朗。四男からみた駿。6-15歳まで母が脊椎カリエス。次男駿は長男の圧倒的な庇護下。ナウシカ総決起パーティの三日前、母は71で死去。ドーラに母の面影。
    ■大塚英志。ナウシカに続き高畑VS宮崎。というか宮崎の中に、高畑的なものと宮崎的なものは拮抗している。ラピュタでは「王」は消滅し、「働く主人公」が誕生。男性から女性に物語の要素が移植される出発点。活劇と批評の双方であることは可能なのか。エイゼンシュテインの「戦艦ポチョムキン」、フリッツ・ラング「メトロポリス」、クライマックスシーンで「群衆」を描くことを発見した。手塚が発見した「映画的なもの」も群衆だし、ホルスもそうだ。手塚が戦後マンガが映画でありたいと願ったように、アニメーションも映画であるべきだと考えている。ナウシカは武装解除した。パズーは武器を持たない活劇の主人公。まるで軍隊を放棄した日本の憲法。押井守は、高いところから落ちても死なない描写を批判したが、活劇とリアリズムの矛盾を、ラピュタはマンガ映画であることによって乗り越えようとした。マンガ映画的作画力によって、武装しない子供として武器を持つ大人たちと対抗しうるポジションにした。つまりアニメーションの魔法に祝福された少年たち。そして労働について。ホルスのヒルダを見ても、働くという主題は高畑的。ナウシカは腐海遊びをした、王は消滅。子供は世界の中心、トランペットを吹いて朝を知らせるのは彼がまだ子供だからだ。シータが石炭をくべるが、ジブリにおいて火は女が手なづけるものになっていく。アニメーションの力の祝福を受ける権利が二人にあるのは、彼等が働くからだ。今後、高畑と宮崎はプロデューサー対監督ではなく、監督対監督の戦いになっていく。

  • 荒俣宏説の 墜落ぢゃねえや堕落した女としてのシータ説が、来る。
     もっかいラピュタ見る。

  •  ラピュタ制作のインタビュー集。ナウシカに続く、スタジオジブリの2作目でもあり、代表作でもある「天空の城ラピュタ」。その制作当時の裏話や、解説が載っている。
     金原瑞人が、孤児である主人公二人の境遇や、孤児が主人公の19世紀の欧米の児童文学との関連を取り上げている。

     最後に監督の弟による、宮崎駿像が載っている。驚いたのは、彼が男ばかりの4人兄弟の次男だったことではなく、母親が脊椎カリエスで病弱だったことである。
     ただ、頭は良い女性だったらしく、駿氏の政治談議にもずっと付き合っていたらしい。彼の父親はそんな彼女に変わって、自営業の傍ら家事をし、男4人の息子たちも家事手伝いが普通だったそうな。
     肉体の頑健さと、気丈さからドーラのような女性が母親だと思っていたので、これが意外だった。ただ、彼女の気質は母親の投影かもしれない。
     

  • ”ジブリの教科書”を冠するジブリ公認のラピュタの解説本。宮崎駿や久石譲・元がアニメーターなどのジブリスタッフに加えて、石田衣良・荒俣宏など個性的な面々が様々な角度からラピュタを語ります。ファンは買うべし。
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    https://flying-bookjunkie.blogspot.com/2018/07/2.html
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  • <閲覧スタッフより>
    「天空の城ラピュタ」といえば「バルス!」ですが、キーアイテムとして重要な役割を果たす「飛行石」も印象に残りますよね。ラピスラズリのような青?サファイアのような青?もしも実在していたらどんな石なんでしょう?今度見る時は「飛行石」にもご注目ください。この本には鉱物の研究者による「飛行石」解説が入っています。
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    所在記号:文庫||778.7||シフ
    資料番号:10220966
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  • 20171214読了。
    『小説 天空の城ラピュタ』を読み終わったので、こちらを続けて読みました。制作裏話や声優さんのアフレコ現場の状況など楽しい話がいっぱい!個人的にはドーラ一家の子分たちの名前が判明したことが一番の驚きでした(笑)

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