ジブリの教科書 総天然色漫画映画 平成狸合戦ぽんぽこ (8) (文春ジブリ文庫)
- 文藝春秋 (2015年1月5日発売)


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本 ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784168120077
作品紹介・あらすじ
タヌキだってがんばってるんだよォ
94年の邦画・配給収入トップを記録した「ぽんぽこ」。池澤夏樹、似鳥鶏らが作品の魅力を解き明かしつつスタッフの回顧録も収録!
感想・レビュー・書評
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「豚の次はタヌキだ」の一言で動き出した『平成狸合戦ぽんぽこ』。の教科書。
今回もやはり高畑監督が動き出すまでの経緯が興味深かった。
映画の企画というのも本当に難しい仕事なんだなぁ。
観客にアピールしなくちゃならないけど、観客の要望から作り始めるわけではないのだから。
作品作りの動機が必要になるんですね。
それが最初の、そして最大の難所なのではないかと、ジブリの教科書を何冊か読んだ今は思う。
鈴木敏夫プロデューサーの文章が毎回楽しみなのだけど、今回はもう一つ、ジブリの教科書を読み続けることで巻末の大塚英志さんの解題もじわじわと面白くなってきた。
最初は何の話が始まったのか理解出来ていなかったけれど(今も理解出来ているとは言い難いけれど)、巻を追う毎に個々の作品から1人の人間の思想の変化(という表現でいいのか…)を読み取る試みを面白く感じられるようになった。
そして、やはり高畑勲監督が気になるのだ。
本を読むことでこの好奇心は満たされるのだろうか? -
ジブリの教科書シリーズ、初めて読んだ。
イラストが多いかなと思っていたのですが、そうではありませんでした。タヌキか4段階に分けて描かれていたこと、そのうちの一つが杉浦茂のタヌキから着想を得たことを知りました。井上ひさしの狸話も知ることができ、読みたい本がまた一冊増えました。
ぽんぽこ好きなので読んだため、他の作品の教科書を読むかは未定です。 -
子どもの頃映画を観終わった後に感じた、もやもやした気持ち。今思えば、初めて自分が望むハッピーエンドではないアニメ映画を観たからだったのかもしれない。 タヌキの里を守り抜いて良かったね、で終わらない事も世の中にはあるのか、と初めて知ったからだったのか。
大塚氏の解説はよくわからなかったが、その他いつもの制作秘話から、タヌキの伝承や団地の解説など楽しく読めた。
【再読】再読でも大塚氏の解説には共感できず。タヌキたちを殺してしまわないと成立しないと言うが、記録映画だからといってそこまで追求するのはエンタメとしてどうなのか、と考えてしまう。徹底してしまうと作り手のエゴなのでは。専門的見地から、実際の多摩ニュータウンの団地ではなく、住宅公団のものだったと述べる藤森さんの評論が興味深い。高畑勲と宮崎駿という2人の傑物を相手に、何とか手綱を取ろうとする鈴木Pの奮闘が毎度面白い。 -
おもしろいセリフは「赤かて青かてどっちも負けろ」です面白い所は変化できない狸がエネルギーを送るときにほねが見えていた。
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