ジブリの教科書8 平成狸合戦ぽんぽこ (文春ジブリ文庫)

制作 : 文春文庫編集部 
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784168120077

作品紹介・あらすじ

タヌキだってがんばってるんだよォ94年の邦画・配給収入トップを記録した「ぽんぽこ」。池澤夏樹、似鳥鶏らが作品の魅力を解き明かしつつスタッフの回顧録も収録!

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  • ジブリの教科書8 総天然色漫画映画『平成狸合戦ぽんぽこ』
    ナビゲーター・小松和彦
    多摩丘陵の狸たちは敗れたが……

    Part1 映画『平成狸合戦ぽんぽこ』誕生
    スタジオジブリ物語『平成狸合戦ぽんぽこ』と撮影部の発足
    鈴木敏夫 「俺が豚をやったんだから、高畑さんには狸をやってもらおう」すべては宮崎駿の一言から始まった。
    高畑 勲 当世タヌキの事情(演出ノートより)
    企画者・宮崎駿にきく「タヌキの方が豚よりも今の時代に合っている。要するにみんなタヌキですよ。無理して生きていくしかない」

    Part2 『平成狸合戦ぽんぽこ』の制作現場
    [原作・脚本・監督] 高畑 勲『平成狸合戦ぽんぽこ』の演出を語る
    [イメージ・ビルディング・画面構成]百瀬義行新規インタビュー「絵を描いている僕らもタヌキのようなものだった」
    イメージボード集・壱 百瀬義行篇
    イメージボード集・弐 大塚伸治篇
    [美術監督] 男鹿和雄新規インタビュー「思う存分多摩丘陵を描けて本当に楽しい作品でした」
    野々村 真×石田ゆり子 アフレコ日記
    出演者コメント
    語り/古今亭志ん朝 おろく婆/清川虹子 権太/泉谷しげる ぽん吉/林家こぶ平 文太/村田雄浩 玉三郎/神谷 明 小春/黒田由美 佐助/林原めぐみ
    [音楽]上々颱風 求められた音楽は「風景」
    明快? 狸事典

    Part3 作品の背景を読み解く
    ・viewpoint・似鳥 鶏 野生のフマジメ
    桑原紀子 多摩丘陵のタヌキを追いかけて
    池澤夏樹 面白うて、やがて悲しき……
    香川雅信 狸と妖怪
    藤森照信 団地・狸・五十五年体制
    from overseas
    秦 剛
    遠いアジアのこの街で──高畑勲『平成狸合戦ぽんぽこ』の射程
    大塚英志『平成狸合戦ぽんぽこ』解題

    出典一覧
    高畑 勲プロフィール
    映画クレジット

    ■小松和彦。★狸は自然の側から見た人間を映す鏡。
    ■鈴木敏夫インタビュー。勲、駿と敏夫の勧めた杉浦茂の漫画「八百八だぬき」には興味なし。勲が「自然でもやりますか。多摩ニュータウンで。映画にするに値するテーマですよ」。と聞いて駿大激怒し心臓へ。しかし何かと心配り。鑑賞後は泣いていた。……制作に動き出す経緯の面白さ。
    ■勲の演出ノート。
    ■駿インタビュー。★みんなタヌキなんですよ。
    ■勲インタビュー。★4種類の姿、感情移入型の映画ではない。記録映画。ダムで沈む村の定点観測のような。滑稽ものは好きだがギャグは嫌い。
    ■百瀬義行、大塚伸治、男鹿和雄。
    ■桑原紀子。タヌキと共存する活動。勲から受けたインタビューについて。
    ■池澤夏樹。★笑いながらの同情。補陀落渡海の賑やかさの悲しさ。アメリカ先住民が西へ西へ追いやられた最後、救済を求める単純な宗教が発生した。圧倒的な実力差のもとに行われる戦いの共通点。大事なのはいかなる価値のために戦ったか。
    ■香川雅信。★妖怪博士。
    ■藤森照信。★建築史家。駿も勲も、少し昔の建物を描くことで映画が生き生きする、と言っていた。また、ディズニーは左右の動きばかりで前後の動きがない、とも。多摩ニュータウンは現実(7、8階建て)ではなく4,5階建てとして描かれている。団地と歴史について。
    ■秦剛。勲の射程にアジア。
    ■大塚英志。★ねじれ、ファンタジー、ロジック、リアリズム、文化映画、記録映画、想像力から覚めること、象徴的ではないリアルな死。大江的バフチン的グロテスクリアリズム不発。伝統の書式と近代の書式の齟齬。ファンタジーを殺したいならとどめを刺すべきだった。その不徹底。……批判的で面白い。

  • 「豚の次はタヌキだ」の一言で動き出した『平成狸合戦ぽんぽこ』。の教科書。
    今回もやはり高畑監督が動き出すまでの経緯が興味深かった。
    映画の企画というのも本当に難しい仕事なんだなぁ。
    観客にアピールしなくちゃならないけど、観客の要望から作り始めるわけではないのだから。
    作品作りの動機が必要になるんですね。
    それが最初の、そして最大の難所なのではないかと、ジブリの教科書を何冊か読んだ今は思う。

    鈴木敏夫プロデューサーの文章が毎回楽しみなのだけど、今回はもう一つ、ジブリの教科書を読み続けることで巻末の大塚英志さんの解題もじわじわと面白くなってきた。
    最初は何の話が始まったのか理解出来ていなかったけれど(今も理解出来ているとは言い難いけれど)、巻を追う毎に個々の作品から1人の人間の思想の変化(という表現でいいのか…)を読み取る試みを面白く感じられるようになった。
    そして、やはり高畑勲監督が気になるのだ。
    本を読むことでこの好奇心は満たされるのだろうか?

  • ジブリの教科書シリーズ、初めて読んだ。
    イラストが多いかなと思っていたのですが、そうではありませんでした。タヌキか4段階に分けて描かれていたこと、そのうちの一つが杉浦茂のタヌキから着想を得たことを知りました。井上ひさしの狸話も知ることができ、読みたい本がまた一冊増えました。
    ぽんぽこ好きなので読んだため、他の作品の教科書を読むかは未定です。

  • 子どもの頃映画を観終わった後に感じた、もやもやした気持ち。今思えば、初めて自分が望むハッピーエンドではないアニメ映画を観たからだったのかもしれない。 タヌキの里を守り抜いて良かったね、で終わらない事も世の中にはあるのか、と初めて知ったからだったのか。
     大塚氏の解説はよくわからなかったが、その他いつもの制作秘話から、タヌキの伝承や団地の解説など楽しく読めた。

  • おもしろいセリフは「赤かて青かてどっちも負けろ」です面白い所は変化できない狸がエネルギーを送るときにほねが見えていた。

  • 【タヌキだってがんばってるんだよォ】 94年の邦画・配給収入トップを記録した「ぽんぽこ」。池澤夏樹、似鳥鶏らが作品の魅力を解き明かしつつスタッフの回顧録も収録!

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