ジブリの教科書11 となりの山田くん (文春ジブリ文庫)

制作 : スタジオジブリ  文春文庫 
  • 文藝春秋
3.40
  • (0)
  • (4)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 38
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784168120107

作品紹介・あらすじ

「家内安全は世界の願い」。あの4コマ漫画がジブリワールドにナビゲーターは爆笑問題・太田光さん。ジブリ映画といしいマンガが融合した高畑作品の傑作を、奈良美智、山田太一氏らと読み解く!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ジブリの教科書11『となりの山田くん』
    ナビゲーター・太田 光 暴力と日本人

    Part1 映画『となりの山田くん』誕生
    スタジオジブリ物語
    実験作『ホーホケキョ となりの山田くん』への挑戦
    鈴木敏夫 四コマ漫画がから生まれた五時間超のシナリオ
    高畑 勲 緊急特別企画! 連作アニメ長編『となりのやまだ君』

    Part2 『となりの山田くん』の制作現場
    [脚本・監督] 高畑 勲 アニメーションの根源を問い続ける作業
    [演出] 田辺 修 マンガ篇の日本人的な日常演出
    着彩ボード
    [演出] 百瀬義行 ボブスレー篇のデジタル演出
    イメージボード
    「ボブスレー」カットのデジタル演出表現
    [作画監督] 小西賢一  全体を見渡せるポジションにおいての達成感
    声の出演者
    朝丘雪路(まつ子)/益岡 徹(たかし)/荒木雅子(しげ)/中村玉緒(眼鏡の女)/ミヤコ蝶々(キクチババ)/柳家小三治(俳句朗読)/富田靖子(受付嬢)/古田新太(暴走族)
    高畑 勲『ホーホケキョ となりの山田くん』映画音楽について

    対談 高畑 勲×矢野顕子
    普通の日常の言葉で表現できることが一番
    [原作] いしいひさいち ホーホケキョ となりに山田くん

    Part3 作品の背景を読み解く・viewpoint・ 奈良美智 家族の余白
    山田太一 立ち上がって拍手
    from overseas
    徐園 
    新聞漫画的表現を活かした『ホーホケキョ となりの山田くん』
    阿部真大
    『ホーホケキョ となりの山田くん』と戦後民主主義
    土屋賢二 岡山県の人
    大塚英志 『ホーホケキョ となりの山田くん』解題

    出典一覧
    高畑 勲プロフィール
    映画クレジット

    ■太田光。(向田邦子好きと名言しているが、その路線として。)
    ■鈴木敏夫インタビュー。★テーマとスタイルの両立。5時間超えの最初のシナリオを削るとき、勲「おもしろすぎるエピソードははずしましょう」。二次元の三頭身の絵を見る観客は、脳内でリアルに変化している。驚かせるために、暴走族を叱りに行くリアルな絵へ切り替えた戦略。アニメーターと勲の剣豪小説のような会話(指を人に見立てて「こうです」「僕もそれしなかいと思っていた」)。宣伝と、興業失敗。勲のパトロンになった日本テレビ会長氏家齊一郎が勲に「これから世界はどうなっていきますか」「名前は変わるでしょうが、最後は共産主義的なものになるんじゃないでしょうか」マルキストの香り⇒「かぐや姫の物語」へ。
    ■勲による、社内資料⇒記者発表資料。★生真面目な人たちに、ヒーリングの癒しン坊先生たちの処方箋よりも、山田家のいやしんぼうたちを寄生虫のように宿らせることができたら。「男はつらいよ」「となりのトトロ」は郷愁のファンタジー、「やまだ菌」は癒さがれたがりな人々を一旦は逆撫でする。「愚者の和」の可笑しさ。
    ■勲インタビュー。★過去、現実をリアルに描くことにした、本作では逆ベクトルだが、現実を見ているつもりでもヴェールがかかっているその鱗を落とすためであって、やっていることは同じ。バーチャルやファンタジーは役に立たない。
    ■田辺修のマンガ篇、百瀬義行のボブスレー篇★
    ■矢野顕子への勲メモと対談。
    ■徐園。メディア学。★新聞漫画の歴史。
    ■阿部真大。社会学者。★戦後民主主義。
    ■大塚英志。★批判的。(たぶん、勲がアニメの根元をを日本の伝統に求めようとするのに対し、大塚が戦後の手塚やディズニー受容に求める歴史観の違いが、根本にある)鍬形蕙斎の「略画式」。勲の形式主義(フォルマリズム)。いしいひさいちの新聞連載という形式⇒「となり」は「トトロ」とは違い「隣組」。大政翼賛体制。歴史や町内に、無自覚に呪縛。

  •  ジブリ的にはなかったことにしたいはずの問題作ではなかったのか。

     この作品をテレビで再放送されているのを見たことがない。

     ナウシカやラピュタに比べかなりのマイナー作品だがそれでも人はジブリ的に感じてしまったようだ。

     賛否はあるが実験作という事でこれによる進化した作品が次々に出てくることを楽しみにしている。


     高畑勲作品
     太陽の王子 ホルスの大冒険
     アルプスの少女ハイジ
     母を訪ねて三千里
     赤毛のアン
     セロ弾きのゴーシュ じゃりん子チエ 火垂るの墓
     おもひでぽろぽろ 平成狸合戦ぽんぽこ 

  • さーっと読了。

全3件中 1 - 3件を表示
ツイートする
×