半藤一利と宮崎駿の 腰ぬけ愛国談義 (文春ジブリ文庫)

  • 文藝春秋
3.77
  • (31)
  • (61)
  • (42)
  • (10)
  • (1)
本棚登録 : 490
レビュー : 53
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784168122019

作品紹介・あらすじ

世界の宮崎駿×歴史探偵・半藤一利が語り尽くす!『崖の上のポニョ』ぶりの宮崎駿作品として話題を集める『風立ちぬ』の主人公は、ゼロ戦設計士・堀越二郎がモデル。世界の宮崎駿が書生となって、敬愛する半藤一利と語り下ろす。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 発売のころに購入して、読み始めて、いっぺんおいといて、12月くらいにふとまた読み始めて最後まで読んだ。
    読書当時の世間のあれそれとか、個人的にばくぜんと抱えている事柄に付随して感じることが多くあり、興味深く読み進めた。
    読み終わって気になるところに付箋を貼っていったら沢山ありすぎた。
    人が語らいあうことで生まれる考えや閃きや、何よりも楽しさを感じられる対談でとても面白かった。

  • 読んでるうち、「なんでェ、あれもこれもそれも、別段大した問題じゃねェんだな」と肩の力が抜けていく一冊。

  • 半藤 一利さんという方は、知らないです。けど、三国志についての対談本が出ていたので買いました。

    「バカの壁」の人との対談よりは、おもしろく読めました。
    まあ、それでも宮崎 駿は、基本的に人の話聞いちゃいないんですけどね。
    それでも、政治的な話が全面にでないで、自分のマニアな趣味とかが中心になっていた方が魅力的だし、素直で楽しいと思います。

    心性としては、実は宮崎 駿って、百田 尚樹とそんなに変わらないと思います。

  • 宮崎駿の文章は、なぜかいつもいちいち納得してしまう。この対談集も、うなずきながら読んでしまった。

  • 普段読まない類の本でしたが、「風立ちぬ」をみたのもあって、映画のシーンを思い出しながら楽しめました。また、この本を読んで、半藤さんの本、夏目漱石の本にも興味が湧き、読書の幅が広がる良いきっかけをいただきました。

    実際、話が飛び飛びでいろんな話が繰り広げられるので、知識の乏しいわたしには辛かったですが、対談という形だったので、読み進めるのに苦痛はありませんでした。
    おふたりのように、物事を深く捉え考えられる人になりたいです。

    もう1度、「風立ちぬ」見たくなりました。

  • 2013年9月10日購入。
    2016年7月22日読了。

  • ビブリオバトルのお勧め本で、半藤一利と宮崎駿の対談本。
    「風たちぬ」公開前後に行われ、昭和史とそれにまつわる自己体験を織り交ぜ、面白い対談となっている。
    ・日本は海岸線が世界で6番目に長い。米や豪より長い。そして背骨のような山脈があり、人は殆ど海岸線に住んでいる。軍事力でこれを防衛するとなると強大な兵力が必要で、ここから攻撃が防御という発想が出てしまう。全国の海岸線に原発が54基もあり、これを攻撃されたら終わり。(半藤)
    ・昭和38年に鉄腕アトムが始まり、私はアニメの世界に入り50年が経った。もう昔のアニメも終わり。(宮崎)(ビートルズのデビューもこの年)
    ・日本は今後世界史の主役になることは無い。小国主義で行くべき(半藤)
    ・堀越二郎の声に庵野は当初苦労していたようだが、後にはもう堀越としか思えなくなった。(宮崎)
    ・旧海軍でソナーに抜群の力量を発揮したものが、成績が良いので大和とかに配属され、耳も勘も悪いものが潜水艦ソナー員になった。勝てるわけが無い。(半藤)
    ・バカですね、海軍省も本当に役人なんですね。(宮崎)

  • 「愛国談義」とタイトルにあるが、中身は夏目漱石の話から始まり、新作の「風立ちぬ」の話、そこから発展して関東大震災や太平洋戦争へと続いてゆくが、話はこれらのテーマを行きつ戻りつして、取り止めがない。あちらこちらに面白い話がちりばめられている。どれか興味がある話があれば、「なるほど、なるほど」と思って読めば良い、そういう気楽さのある本だけれども、中身は濃い。
    半藤さんはあとがきでこのように書いている。
    「いまの日本の政治は期末利益優先の株式会社の論理で国家を運営している。わたくしにはそうとしか見えません。とにかく目先の利益が大事であって、組織そのものの永続は目的ではない。自然環境や医療や教育や自活の方策など、国民再生産の重要課題などは後回しで、その日暮しで、国民の眼くらましとなる利益のあがる政策最優先です。」
    本当にそうだと思う。今の日本は行先が定かではない、その不安を誤魔化すように毎日毎日景気動向の話で盛り上がっている。でも肝心の行き先は誰にもわからない、そのことを正視するがこわくて、『一億総活躍社会』なんて言葉が出てくるのだろう。
    第2部の終わりの方に”「持たざる国」の将来のこと”という章で、宮崎さんが「健康で働く気があれば大丈夫。それしかないだろう」「不安がるのが流行っているけれど、流行に乗っても愚かなる大衆になるだけだからやめなさい」「不安なときは楽天的になって、みんなが楽天的なときは不安になれ」と言っているのが面白い。「「この生き方が正しい」なんて、そんなこと決めないで、いろいろでいい。困るときは、みんなで困るしかないんです。オタオタするなら、みんなで一緒にオタオタするしかない。」とにかく生きろ!と言われているようで、なんだかよくわからないけれど、ふっと笑ってしまう。そしてふっと肩の力が抜けたところで、さぁもう少し頑張ってみるか、と思える言葉だ。
    ただ「今日本で着るものも食うものも自分ではつくっていませんね。そのことは、あんまり大丈夫じゃないなぁ」「しかもいまの日本人には、この国には資源がないという発想がない」ともいっている。「持たざる国」であるという発想がない。それではどうすればいいのか・・・?この後宮崎さん半藤さんなりの意見がもちろん書かれているが、それこそ「この生き方が正しい」なんて決めないで、それぞれがオタオタと生きればいい、そういうことなのだろう。

  • 2015年7月11日読了。

  • ふたりのおじいさんが好きな話題でしゃべり続ける、考え方の方向性はいろいろあっても愛国談義だ。
    知識としてもっていない話題は分かりにくかったりするけど、ふたりの話しを横で聞いている気分だとすると、いろいろ興味もわいてくる。

    じぶんたちがジジイになった時にこういうはなしができるかな…

全53件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

半藤 一利(はんどう かずとし)
1930年、東京府東京市向島区(現在の東京都墨田区)生まれ。東京大学文学部国文科卒業後、文藝春秋新社に入社。編集者として活動しながら匿名記事も記す。1965年に大宅壮一の名義を借りて『日本のいちばん長い日』を執筆、発行。『漫画読本』『増刊文藝春秋』『週刊文春』『文藝春秋』編集長を歴任。1995年に文藝春秋を退社してから作家・評論活動専任となる。
1993年『漱石先生ぞな、もし』で新田次郎文学賞、1998年『ノモンハンの夏』で山本七平賞、2006年『昭和史』で毎日出版文化賞特別賞をそれぞれ受賞。2009年の語りおろし『昭和史 1926-1945』『昭和史 戦後篇 1945-1989』はベストセラーとなった。
妻の半藤末利子は、松岡譲と、夏目漱石の長女・筆子の四女で、夏目漱石が義祖父にあたる。

半藤一利と宮崎駿の 腰ぬけ愛国談義 (文春ジブリ文庫)のその他の作品

半藤一利の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三浦 しをん
伊坂 幸太郎
冲方 丁
佐々木 圭一
ジャレド・ダイア...
有効な右矢印 無効な右矢印

半藤一利と宮崎駿の 腰ぬけ愛国談義 (文春ジブリ文庫)に関連するまとめ

半藤一利と宮崎駿の 腰ぬけ愛国談義 (文春ジブリ文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする