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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784168130045
作品紹介・あらすじ
流行作家自ら雑誌「文藝春秋」を創刊、「芥川賞・直木賞」の生みの親、映画会社社長に就任……。「本邦初のプロデューサー」である菊池寛。その数奇で破天荒な生涯を、小林秀雄や井伏鱒二、山本有三など親交篤かった作家仲間や親族たちがつづるエピソードで織り上げる。
みんなの感想まとめ
多彩なエピソードを通じて描かれるのは、破天荒で魅力的な作家の素顔です。菊池寛の生涯は、彼自身のユーモアと無邪気さに満ちており、周囲の作家たちや親族が語る逸話から、その人柄が浮かび上がります。着流しで無...
感想・レビュー・書評
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もとは菊池寛生誕百年を記念した非売品で、25年後に一般の読者向けに復刊された。「逸話の問屋」と言われた菊池寛、そのエピソードのextraits 60件が並ぶ。文藝春秋の創業者として敬して持ち上げるのではなく、菊池寛その人を社をあげておもしろがるという企画。
まさに「無邪気せっかち無頓着」というキャッチコピーの通り。着流しでいても帯には無頓着、ほどけた帯を自分で踏んづけてこけたり、閉めたドアに帯がはさまって身動きがとれなくなったり。胸ポケットからとり出すポケットマネーは、いつもクシャクシャになった十円札。将棋の最中、駒が1つなくなってみなで探すが、なくなったと騒いだ本人・菊池寛の口のなかにあった、とか。
なかでも、奥さんの書いた「心中事件の真相」は印象的。関東大震災の直後、馴染みの芸者と赤ちゃん(男の子、たぶん菊池寛の子)、その芸者の母親と女中の4人が焼け出され、菊池寛宅に転がり込んできた。その顛末がおもしろい。菊池寛も奥さんも、その芸者も、みな肝がすわっている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【この男が「文藝春秋」を作り上げた!】小林秀雄、舟橋聖一、井伏鱒二など縁の深い作家や親族が織り上げる菊池寛の様々な素顔。生誕125年を記念して「幻の書」が復刊!
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破格の面白さ!怪物的に豪快な人間、菊池寛にまつわる噂話集。
この本の面白さは、文章の内容から来るものではなく、菊池寛自身の人生から来るものである。
帯を引きづりながら歩く。風呂には入らない。愛人と妻を一つ屋根の下に住まわす。くちゃくちゃの紙幣を埃だらけのポケットから出す。ネズミが乗ったおむすびを平気で食べる。ダンスは曲名を「これ何?」と聞いてから踊り出す。幽霊が出ると「いつから出てる?」と聞く。自分の馬が競馬で逆走する様を双眼鏡を覗きながら、じっと見つめる。英語は辞書を丸ごと覚える。
こうした類の話しがひっきりなしに出てくる。どれも間が抜けていて、実物を知らないだけに、どこか可愛げすら漂う様である。
本邦初の出版人?本邦初のプロデューサー?本邦初の文壇の大御所?…どれか分からないが、いずれの謳い文句を冠しても遜色ないような人物である。
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