岸信介の回想 (文春学藝ライブラリー 雑英 9)

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  • Amazon.co.jp ・本 (474ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784168130281

作品紹介・あらすじ

安倍総理の祖父による昭和史の記録動乱の昭和史において常にその渦中にあった名宰相が、刎頸の友と近代史家を前に語った「わが人生」。巻末資料として巣鴨日記も収録。【目次】1 満州時代 ……商工省時代と満州国経営2 商工大臣から敗戦へ ……東條内閣の閣僚として3 戦犯容疑者からの復活 ……巣鴨プリズンのなかで4 保守合同への道 …… 日本民主党と鳩山内閣の成立5 鳩山政権下の幹事長として ……渡米と「両岸」時代6 石橋内閣から岸内閣へ ……東南アジア歴訪の旅7 日米新時代と「警職法」騒ぎ ……訪米と試練8 日中問題と日韓問題 ……悪化の「日中」、薄明の「日韓」9 安保条約改定と反対運動10 総理辞職以後

感想・レビュー・書評

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  • 本書を読んで感じたのは、岸信介という政治家が、親分肌の地元の名士タイプとは対極の、非常に有能な官僚、合理性の塊のような政治家だったのではないか、ということ。戦前、戦中、戦後を通じて、その時々の状況に応じたて常に合理的な判断をしてきたんだろうな、この人は。経済官僚として戦時下で取り組んだ産業合理化、経済統制などは、現代の我々からはちょっと考えられない強引な政策だが、同時の状況の下では必須だったんだろうな。
    資料編にある獄中の日記は、当時の明日をも知れぬ岸氏の心情が赤裸々に綴られていて切迫感がある。漢詩や短歌も盛んに創作していて、その多彩な能力にもびっくり。

  • 【安倍総理の祖父による昭和史の記録】動乱の昭和史において常にその渦中にあった名宰相が、刎頸の友と近代史家を前に語った「わが人生」。巻末資料として巣鴨日記も収録。

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