私の中の日本軍 (下) (文春学藝ライブラリー 歴史 46)

  • 文藝春秋 (2022年9月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784168131028

みんなの感想まとめ

戦争の実態や人間の性を深く掘り下げる本書は、著者の自身の軍隊体験を通じて「日本軍」とその戦場の姿を描き出します。特に「百人斬り報道」を起点に、虚構がもたらす影響やそれが日本に与えた破滅的な結果を考察し...

感想・レビュー・書評

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  • 上下巻通読。百人斬り報道を梃子に、著者が見知り体験した「日本軍」と戦場の姿を伝え、実情や欺瞞、人間の性を炙り出す。虚報が日本を破滅させた、なぜなら幻影は対象を変身させ、何も見えないよりももっと恐ろしいからだ、とする点に本著が執筆された動機が凝縮されている。これは現在の我々が実体験した事象そのものでもあり、本著が復刻された趣意にさえ感じる。一方、著者の軍隊経験の描写は、任務内容や人間関係の実態、戦地の苛烈さについては戦記として興味深く、タテマエや慣行が幅を利かす有様には戦後の日本企業との類似を見るなど、まったく読み飽きない面白さ。全編に百人斬り論争が長々通底するのは執拗だが、一貫して論証を旨とする筆致で、自分の失策や無知も公平に記すなど、一定の信頼度は担保される内容。

  • 【兵隊は戦場で何を考え、どのように生活しているか】「百人斬り競争」「日本刀神話」が戦後も事実として語り継がれるのはなぜか。自らの軍隊体験をもとにそれらの誤解や偏見を喝破する。

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著者プロフィール

1921年、東京都に生まれる。1942年、青山学院高等商業学部を卒業。野砲少尉としてマニラで戦い、捕虜となる。戦後、山本書店を創設し、聖書学関係の出版に携わる。1970年、イザヤ・ベンダサン名で出版した『日本人とユダヤ人』が300万部のベストセラーに。
著書には『「空気」の研究』(文藝春秋)、『帝王学』(日本経済新聞社)、『論語の読み方』(祥伝社)、『なぜ日本は変われないのか』『日本人には何が欠けているのか』『日本はなぜ外交で負けるのか』『戦争責任と靖国問題』(以上、さくら舎)などがある。

「2020年 『日本型組織 存続の条件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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