エピソードで語る 教師力の極意 山田洋一

  • 明治図書出版 (2013年4月20日発売)
4.67
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 12
感想 : 1
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784181372118

作品紹介・あらすじ

「この指導力が身についたルーツは?」「最初はこんな教師だった」あの著名教師が、自分の教師人生を支えてきた方法や発想を、エピソードをまじえて語る人気シリーズ。北の教育文化フェスティバル代表で、北海道から数々の著作を現場に提案する人気教師が、教師力の極意を伝授。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • チェック項目7箇所。本シリーズでは、数名の実践家が自分の来歴を、現在身につけている教育の方法、あるいは捨ててしまった教育の方法と、結びつけて語るという手法をとっています、いわば、一人の教師が自分自身の口から自分という教師をまるごと語るということになっているわけです、ほかの教育書ではほとんどとられていないこの手法は、新しい教育書の読み方を読者に提案するものでもあります。よい学級にしたい、子どもを伸ばしたい、そのことは、教師であれば当たり前の欲求であり、願いだ、そして、その願いを成就させるためには、ある程度の徹底した指導が必要となる、また徹底して指導する教師の営みは尊い、しかし、そこに、肝心の子どもの姿を見失ってはいけない。どの常勤講師も紳士的で、仕事に熱心で、なにより子どものことを考えていた、もちろん学習塾だから成績を上げるということが第一義ではあるのだが、先生方はそれより先に、子どもとたくさんのおしゃべりをして関係を強固にするということを、まず優先して考えているようであった。「昨日のアレはまずい」と指導を受けた、担任がいるのに、あんなに長い時間保護者の話を聞くなんていうのは、「山田先生の仕事ではない。それは、担任の仕事だろう」ということであった、よかれと思ってしたことを咎められたこともあり、私はかなり落ち込んだ、はじめのうちは、この校長先生の指導に対して反発さえ覚えた、しかし、これにもなにか意味があるのだと思い返した、私が学ぶべきことはなんだろうか、と、そして、最終的に辿り着いたのは、「脇役として生きる」ということだった。人の信頼を得るのには、なにも派手なパフォーマンスなどいらない、当たり前のことを、当たり前に徹底して行うことだ。あいさつをするために、私は玄関に立っていたのだが、毎日立ち続けると私は子どもたちの変化が手に取るように分かってきた、子どもの声の調子、表情、まなざしの強さ、歩き方、一緒に来る友達の変化などなど、否が応でも子どもの変化に気づくようになったのだ、これを、担任の先生に伝えない手はない、「先生、〇〇くんがさあ、この頃、ぼくにあいさつを返してくれるようになってねえ。うれしくて、うれしくて。教室でもやっぱり変わったのかな」、決して「褒めてやってください」なんていう高飛車な言い方はせず、感じたことを率直に「うれしい」「心配です」のように担任の先生に伝えた。明らかに、その学校は、子どもが教師を教師と思っていなかった、それが、一番の問題だと私は感じていたのだ、私はまず服装を変えた、行事や体育の授業に向かう時以外はスーツを着ることにした、それに加えて、敬語で話してこない子には「先生に話す言い方ではありません。やり直しなさい」と指導をした、授業では、てきぱきと指示して、ノートを取らない、音読しないを徹底して許さなかった、私は、理科の少人数指導を担当していたが、ノートづくりは事細かく指示した、しかし、一方で実験やものづくりを多く取り入れ、つとめて楽しい授業を目指した。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

山田洋一
宇都宮大学名誉教授

「2022年 『世界が驚く日本のすごい科学と技術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山田洋一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×