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Amazon.co.jp ・本 (168ページ) / ISBN・EAN: 9784181489298
感想・レビュー・書評
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<石上浩美先生コメント>
いじめ被害は,いつでも・どこでも・誰にでも起こり得ることであることをふまえて,Q&A方式で予防方法を提言。
<閲覧スタッフより>
いじめと向き合い、闘う勇気を後押しするために編まれたいじめQ&A73。教育に携わる編者たちによるコラムなど、いじめを考え、いじめに取り組むためのヒントが詰まっています。
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所在番号:371.42||イシ
資料番号:10213194
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いじめ問題についてQ&A形式でまとめられた本です。問題が細分化されており、立場ごとの対応のポイントなど、自分が知りたいところに直接目次から到達しやすい構成になっています。
個人的には第Ⅴ章、第Ⅵ章あたりの、関連する問題・障害に関する部分や保護者(中でも加害者側)との関わり方の部分などが特に参考になったなぁ、という感じがしました。
また、菅野先生の行なっているいじめ対応に関する校内研修会のお話やKJQマトリックスのお話もとても興味深く、ぜひその場に陪席させていただきたいと感じました。
一般に、いじめに関する本や研究というと、社会学的に現象としてのいじめの構造理解を重視するスタンスか、反対に実事例などに基づいた具体的な対応や心構えなどの提示を重視するスタンスかに偏ることが多いように思います。それらはそれぞれ、実際の対応につながらなかったり、反対に文脈による部分が多く他の事例には応用しづらかったり、といった歯がゆいところが残っていました。
これはやはり偏に「いじめ」という現象の持つ複雑さに端を発しているのではないかと個人的には考えています。様々な背景、要因、形態などを持ついじめ問題について、それらが混在したまま議論が進んでしまう。そしてそれは、現場からの火急の要請の中で、「すぐに役立つ」ことを焦るあまりに、複雑ないじめの要因をミクロなレベルにまずは切り分け、そこから研究・考察を積み上げていくというスタンスが不足していることによるのではないでしょうか。
そういった意味において本書は、概念や心構えと、事例や具体的な対処法などのバランスについても果敢に取り組んでいるように感じました。
今後は、多種多様な状況に対して一瞬一瞬判断を迫られる「現場」と、常にⅠ歩遅れるとしても、現場の取り組みを後ろから固めて支えていく「研究」、そしてその橋渡しをする「人」や「本」とが、互いに役割分担をしながら、いじめ問題に取り組んでいけたら素晴らしいのではないでしょうか。
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