子供を動かす法則 (教育新書 41)

  • 明治図書出版 (1987年11月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784189131199

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

教育の原理と実践を深く探求する内容で、何度も読み返す価値があります。特に、子どもがどのように動くのかを理解し、それに基づいて教師がどのように指導すべきかを考えさせられる構成が魅力的です。Ⅰ部では教育の...

感想・レビュー・書評

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  • 指示の出し方、特に卒業式の呼びかけの指導は良いと思った。

  • 「子供を成長させたい」と考えている学校教師、またスポーツチームのコーチにこの本を薦めたい。この本では、生徒を成長させようとしてもなかなか思うようにできない先生の問題がとりあげられており、その原因と解決方法についてわかりやすく書かれている。集団の子どもたちと関わっている人なら「こんな問題がたしかに起こっている」もしくは「その問題に経験したことがある」と思わせるような事例ばかりがこの本の中で取り上げられている。その原因と解決方法が明確に説明されているので、この本を読むと明日からでも子どもたちとの関わり方を改善することができる。

    以下はこの本を読んでメモしておきたかった箇所である。

    p1 子どもを動かすには原則が必要である。原則は誰でも身につけられるが、学ばなければ身につけられない。我流は駄目である。原則通りにすると子どもは生き生きと動く。我流でやると、子どもは混乱し、ぎすぎすとする。学んだ教師が力をつけ、子ども、父母の信頼を集めていく。

    p15 子どもを動かす法則[最後の行動まで示してから、子供を動かせ。]

    p16 五つの法則[(1)何をするのか端的に説明せよ。(2)どれだけやるのか具体的に示せ。(3)終わったら何をするのか指示せよ。(4)質問は一通り説明してから受けよ。(5)個別の場面をとりあげほめよ。]

    p22 ほめてほめてほめまくるくらい、良いところを見ていてやることだ。それから悪いところを叱ればいい。自分の良いところを見つけてくれる教師のいうことなら、子供は心から従うのである。

    p29 教師が子供集団を動かす3原則[(1)やることを示せ。(2)やり方を決めろ。(3)最後までやり通せ。]

    p44 山本五十六司令官「言って聞かせ、やってみせて、やらせてみて、ほめてやらねば人は動かじ」(インターネットでは、「やってみせ、言って聞かせてさせてみて、誉めてやらねば人は動かじ」と書いてある。)

    p53 教師の判断・指示は一つの立法作用である。だから、次の二点が厳守されなければならない。[・教師の判断は全員に示せ。
    ・判断の根拠を説明せよ。]

    p59 「長所をみつけろ!」

    p66 「弱肉強食の社会構造」を破壊すべきなのだ、それは教師にだけできることなのだ

    p78 眼は、それが探し求めているもの以外は見ることができない。探し求めているものは、もともと心の中にあったものでしかない。『近代科学を超えて』村上陽一郎(心が見たいと思っているものしか見ない、ととらえるべきか。)

    p87 これが、私の教師生活の中で、最も子供が見えた瞬間のできごとである。
    p88 授業をしながら、かすかに動く指を見つけられる教師であれば、意見が言いたくなった子供をのがすことはない。

    p92 A「小さなことを見つけることができる」、B「小さなことの説明ができる」、C「一つの行為をいくつもの小さな部分に分けることができる」ということは、プロの大切な条件である。

    p104 私はよけいなことは何も言わない。短く、例示したことをやって、朝礼台を降りるだけである。

    p116 授業の終わりは、チャイムが鳴り始めて、5秒以内くらいに、授業の終了を告げる。

    p117 先年、田園調布地区生活指導主任会で「担任の先生のいやなところ」を調査したことがある。地区内11校のほとんどすべての学校で「休み時間にくい込む授業」が高位で出ていた。

    p130 「忘れて来た子に、お説教はしないの。本人が良くわかっていることだから・・・。さっと忘れた人数を記入するだけにするの」と言われた。
    私も賛成である。こういう場面で、お説教をするのは、下の策だろう。子供は良く分かっている。

    p147 「応援団は自分が応援するのではない。みんなにさせる仕事である」

    p150 「疑問形のアイマイ指示」は、子供を混乱させ、無定量に束縛するのである。

    p154 人を動かす秘訣は、間違いなく、一つしかないのである。すなわち、みずから動きたくなる気持を起こさせること---------これが秘訣だ。

    p158 川上氏によれば、「班づくり・班競争」の体験をした学生の中の極めて多くの学生が、「私の経験では」、「決して」「良いものだと思いません」と「確信をもっていいきる」のだという。

    p162 勉強ができない子を勉強ができるようにすることは大切だ、それは教師の仕事だ。でも、もっと大切なのは、勉強ができなくて教室の中で小さくなっている子も、教師からかわいがられ、大切にされたという、人間としての存在感の教育なのである。

    p163 木村先生はI君を動かし、鈴木健二氏を動かし、教室の子供たちを動かした。動かした方法は、「一人ひとりの子供を、かけがえのない存在として教育している」という平凡な事実である。

    p187 「ポイントとなるべき一点を指導する技術」・・・を持つことはすべての教師に必要である。

    p189 怒鳴って整列させるのは恥辱であると思っている。
    朝礼の時、700名近い子供たちに話しかけるとき、やわらかく静かに言う。

    p196 誰がよくて誰が悪いのかをはっきりさせてやることが教育で大切なのである。
    しかも、どこが悪くて、どのようにすればいいのかをはっきりさせてやることが大切なのである。

    p197 ここまでで、私は百余名全員の指導をしたのである。そこで、ここが大切なのだが、私がこれだけの指導をする時間は、三分程度だということである。
    「自分一人のことを先生は聞いている」「注意された所を直さなくては」と思っているからである。

    p198 歌わない子、歌ったふりをしている子をなくさなくてはならない。

    p199 自らの中にある崩れを克服した集団が良いと言っているのである。

    p205 先生の全体への注意は、「自分のことではない」「自分はうまくやっている」「他の人への注意だ」と思っているわけである。だから、教師が、何度全体に注意しても、そのまま変化しなかったのである。
    ここでのポイントは、その子に「あなたのことですよ」と伝えることなのだ。

  • 何回も読む。また一つ重要で新たな発見があった。なぜ、趣意説明の原則が一番はじめにあるのか、自分なりの考えを持つことができた。

  • 年度末の振り返りや、新年度迎えるにあたり最適な一冊。

  • Ⅱ部は授業の腕を上げる法則の再録あり。
    Ⅰ部では子どもが何によって動いているかの原理原則を踏まえて,教師が何を見てどう指示指導するかを説く。教師のリーダーシップについて初めて考えさせられた。授業でリーダーシップも一通り触れるが,これからは少し実感を伴って説明できるかな。

  • 「教育技術は、原則と応用の部分で成り立っているから、機械的にまねてもうまくはいかない。」(p.71 )

    向山さんの考えていたこと、教育実践は、嫌いじゃないんだなぁと実感した本。

  • 具体的な事例に支えられた本です。

    指示のしかた、いい方次第で子どもたちは劇的に変わるようです。
    でも、的確な指示の背景には、確かな目が必要であり、子どもの様子を的確に見ぬくためには訓練も必要だと思いました。

  • TOSSとは無関係な私ですが、このあまりにも有名な本は一応読んでいます。「なるほど」の部分あり、「??」もあり。時代は変わり、子どもも変わる。どんな優れた実践にも「万能」はあり得ない。

  • やっぱりハウツウ本。でも考えさせられます。

  • 教師必読。何度も読み返すに値するbook.

  • 子供を動かす秘訣は?
    最後の行動まで示してから、子供を動かせ。これに尽きる。
    ①何をするか端的に説明する
    ②どれだけやるのか具体的に示せ
    ③終わったら何をするのか指示せよ
    ④質問は一通り説明してから受けよ
    ⑤個別の場面をとりあげほめよ

  • 多くの子どもを一時に動かすにはどうしたら良いのか。
    運動会の実践、卒業式呼びかけの実践はとても参考になる。

    指示は簡潔明瞭に、終わった後のこともいい、空白の時間を作らない。
    また、具体的に「○点」という風にして表わすのも、子どものやる気を起こさせる。

  • 著者の体験や考えがたくさん書いてあって参考になります。
    理論的なのでわかりやすいです。

    最後の卒業式や朝礼の実践も勉強になりました。
    こういう,実践例を沢山知ることが教師修行の第一歩ですね。

  •  子どもが思い通りに動いてくれない,教室が騒々しくなる,怒鳴り散らす,力で押さえつける,しばらくたつとまた騒々しくなる…これらの責任はすべて学級の責任者である担任教師にあり,簡潔で明瞭な指示により子どもは自主的に動き出すことを本書は教えてくれます。本の苦手な私が半日で読めました。法則が全て当てはまるとは思いませんが,教師経験のない人や,すでに学級崩壊の現場にいる人たちにとっては心強いアドバイスとなるはずです。(幾代)

  • 人を動かすのは難しい。
    ましてや子どもならなおさら。
    特別支援学校なら発達に合わせて応用しないといけないかもしれないが、読んでおくべきだ。

    2008年05月29日読了。

  • ”子どもを動かす”ための具体的な手立てが書かれている。明日からでも使えそう。教師にとって「経験」というのは確かに必要だし、そこからくる「人間性」を基に各々が独創的な教育を展開するのは必要であると思う。が、一方で著者が述べている「このような場合にはこういう教育方法が適切である」というように教育方法をいわば固定して教員がそれを共有することも必要だと思った。

  • TOSSの子供の動かし方は、誉め、その気にさせる動かし方だ。理論だけなら他の本でも学べるかもしれないが、やはりこの本は具体的。すぐにでも真似できるような事例がたくさん載っている。
    その他「子供一人一人をかけがえのない存在として教育する」など大切な事も多く学んだ。

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著者プロフィール

元小学校教諭、TOSS最高顧問。主な著書に『新版 授業の腕を上げる法則』(学芸みらい社)などがある。

「2025年 『教室ツーウェイNEXT 25号』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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