銀河英雄伝説 4 策謀篇 (TOKUMA NOVELS)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784191529786

感想・レビュー・書評

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  • まさに策謀編。
    焦点はフェザーン。
    次巻、大決戦だろうと思うと続きが気になって仕方ない。

  • 夢のロイエンタールVSシェーンコップの一騎打が……くっそ、かっこいいよ。

  •  これが何度目の読破かは忘れた。

     銀河英雄伝説で唯一、残念だったのは、銀河帝国正統政府樹立がラインハルトの開戦根拠となった点。
     そもそも正統政府の存在は、ラインハルトや銀河帝国民衆からすると不倶戴天の敵。

     とはいえ、幼帝たる彼は実質的に無権力で、また幼帝そのものに政治的実力も、これまでの責任を負わせるべき悪辣な行為も行っていない。
     そんな幼帝への実力行使・攻撃は、無垢でかつ責任のない人物の命まで奪うことになる。これを同盟政府は最大限利用し政治宣伝をすべきだし、(幼帝弑逆等、でっちあげでも)可能だったはず。ここが希薄なのだ。

     ただ、我ながら物語の面白さという意味では、どちらでもよいなぁ、瑣末だなぁ、と思いつつ書いているのも事実。
     
     物語としては、フェザーン占領まで至るくだりで、同盟と帝国との全面的開戦への緊迫度は増し、次巻への期待はいやがおうなく高まるものである。


    (目次)
    第1章 雷鳴   
    第2章 迷路   
    第3章 矢は放たれた   
    第4章 銀河帝国正統政府   
    第5章 ひとつの出発(たびだち)   
    第6章 作戦名「神々の黄昏」(ラグナロック)   
    第7章 駐在武官ミンツ少尉   
    第8章 鎮魂曲(レクイエム)への招待   
    第9章 フェザーン占領

  •  この巻はその名の通り策謀に満ちた展開だった。今までは同盟と帝国の戦いがメインで、その影でほくそ笑むフェザーンといった感じの展開だったが、ここでは一変してフェザーンが前面に現れて、それを介しての同盟と帝国の戦いが描かれている。しかし全10巻の内、4巻の段階でここまで帝国有利の体勢が出来上がってしまっていては、10巻迄続かないのではないのだろうか。といった不安を感じてしまった。それとも、最終巻近くになると同盟対帝国の構図が崩れていった話の展開になるのだろうか。という感じで、次の巻への期待は膨らんでいった。

  • 借本。
    どちらかについて読んでしまう自分がいるので、素直に読めないのがちょっと。
    もしかして、これは2度美味しいシリーズなのかも?とワクワクしてます。

  • 策謀篇。しがない軍人のヤンも部下が悪かったせいで、どんどんえらくなっていってしまいます。ヤン派か帝国派か別れたものですね・・・。

  •  宇宙は帝国と同盟の争いにフェザーン自治領がその血によって経済的繁栄を極めていた。だが、同盟の失速後フェザーンは帝国につく事を決意する。それはラインハルトにとってフェザーンを潰す好機でもあった。皇帝誘拐からフェザーン制圧まで陰謀と政治劇が静かに交錯する。

  • ラインハルトは、イゼルローン要塞へ艦隊を差し向け、ロイエンタールは九死に一生を得る。しかし、それは陽動で、そのすきに帝国はフェザーンへ侵攻。しかし、フェザーンは非武装の中立地帯だから、危険を冒して陽動の艦隊を動かす必要がなく、そのままフェザーンへ行けばいいのでは?そもそも非武装中立の空白地帯があれば、いくら経済大国という設定とは言え、すでにどちらかに占領されているはず。ただ、この作品は日本人の欧米コンプレックスを的確についた名前を本当にうまく見つけてくる。作戦名「神々の黄昏(ラグナロック)」などうっとりする。

  • なぜだかずーっと「あぁキルヒアイスが生きていたら…( ´△`)」と思ってしまう(T-T)登場人物達に影響を受けすぎているのかな?(^^;)ロイエンタールVSシェーンコップの場面にドキドキ(゜゜;)それにしてもユリアンの成長が早すぎる!(>_<)

  • アウグスト陛下の為人がアレなら、人肉食やってもよいと思ひます。多分作者の理性でやめたらしい。

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著者プロフィール

1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に……」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)を受賞。2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞した。壮大なスケールと緻密な構成で、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『創竜伝』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを多数執筆している。本書ほか、『岳飛伝』『新・水滸後伝』『天竺熱風録』などの中国歴史小説も絶大な支持を得ている。

「2023年 『残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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