戦闘員ヴォルテ (トクマ・ノベルズ・ミオ)

  • 徳間書店 (1988年9月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784191537675

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りて読了。
    友人にSF作品でお勧めを尋ねたところ、谷甲州さんの航空宇宙軍史シリーズをと教えてもらったので、検索結果と図書館の蔵書を照らし合わせてこちらを読んでみた。
    とはいえこれは前史というか、航空宇宙軍が作った戦闘用人造人間ヴォルテが、強いテレパス能力を持つ人間をもとに作られた通信機のヴァイスからの強い思念に突き動かされ野外演習地から脱走。ヴァイスの中の故郷のビジョンを自分のそれであるかのように思い込み、ライラックの咲く北の地を目指してひたすら逃亡を続ける…という内容で、設定の一端はSFだけれど展開的にはアクションやハードボイルドに近いものがありました。
    でも元々ハードボイルド小説も好きなのでこれはこれで読み応えのあるものでした。
    完全に行き詰まるでもなく、けれど確実に解放されたとも言えないラストはこの先をどうとでも考える事が出来て、それもまた好みの締め括りでした。
    文体も個人的には馴染み良いものだったので、次は宇宙軍史の中にもう少し踏み込んだ作も読んでみようと思います。

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著者プロフィール

1951年兵庫県生まれ。青年海外協力隊などを経て作家デビュー。SF小説、冒険小説、山岳小説など広い分野で高い評価を得ている。96年「白き嶺の男」で第15回新田次郎文学賞を受賞。主な著作に「航空宇宙軍史」シリーズ、「覇者の戦塵」シリーズ、『白き嶺の男』などがある。

「2019年 『硫黄島航空戦線』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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