ウエディング・ドレスに紅いバラ

  • 徳間書店 (1989年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784191539327

みんなの感想まとめ

吸血鬼と人間の戦いを描く本作は、国際的な組織「深紅の薔薇結社」を中心に繰り広げられる勧善懲悪の物語です。物語は三編の連作からなり、特に「ブラッディ・ティーを一杯」が本編として六章構成で展開されます。吸...

感想・レビュー・書評

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  • 「深紅の薔薇結社(クリムゾン・ローズ・ソサエティ)」それは、吸血鬼を狩る人々の国際的な組織である。むろん社会一般の善良な、あるいは善良ならぬ人々にとっては認識の外にある。狩られるがわの吸血鬼も、ほとんどその存在を知るまい。知る者は、結社を構成する少数の者だけのはずである。淳司と雅香は、ともに「深紅の薔薇結社」略称CRSの日本支部を構成する一員なのだった。

    以上、冒頭2ページ目から抜き書きしたのでネタバレとはいえないだろう。この世界観で真正吸血鬼VS感染吸血鬼の戦いが描かれ、わかりやすい勧善懲悪なのでライトに楽しめる。

    3編の連作となっており、「ウェディング・ドレスに紅いバラ」「星降る夜にダンシング」は世界観やキャラ紹介の短編で、「ブラッディーティーを一杯」が本編といえ、六章構成の長編だ。

    吸血鬼、という言葉に反応する人にとっては快作だと思うが、個人的にはヴァンパイアものにあまり関心がなく他の田中作品に比べて強い印象は残らなかった。といえ、ミステリとオカルトの狭間で青春のきらめきを捉える本作のような作風は好みではある。気楽に読める一冊かな。

  • 1989年?発行(奥付になし)、徳間書店のトクマノベルズ。3編。連作。敵役の化物は吸血鬼。四季シリーズや無限都市との同じテーストの話。この作者らしい作品といえばそうなのだが、この手の話は私には少し単調に感じる。

    収録作:「ウェディング・ドレスに紅いバラ」、「星降る夜にダイシング」、「ブラッディ・ティーを一杯」、備考:ウェディング「SFアドベンチャー」1987年6月号、星「SFアドベンチャー」1989年2月号、ブラッディ 書下ろし作品、

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著者プロフィール

1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に……」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)を受賞。2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞した。壮大なスケールと緻密な構成で、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『創竜伝』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを多数執筆している。本書ほか、『岳飛伝』『新・水滸後伝』『天竺熱風録』などの中国歴史小説も絶大な支持を得ている。

「2023年 『残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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