紺碧の艦隊 4 (TOKUMA NOVELS)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784191547230

感想・レビュー・書評

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  • 後世日本はすごいぞ。

    なんと太平洋から米国の艦船を一掃し、大西洋にまで進出してしまった。

    しかも北米大陸の奥深くにある砂漠地帯・ロスアラモスまで爆撃機を飛ばしてしまった。

    その理由は、言わずと知れた原爆工場の攻撃による、開発阻止。

    米国を操るフリーメーソンの陰謀を暴露すべく、ワシントンに落下傘で単身ジャーナリストを送り込み、日本の意図を米国のマスコミに宣伝するということまでやらかしてしまった。

    読み返しをしていて気がつくのはこの頃の小説家というのは、本当に解説好きというか、兎に角言い訳がましいというか、自己の思いをそのまま本に書いちゃうというか、だんだんと自分の思いを書きなぐっている。

    本来フィクション小説とは、登場人物や情景描写を通して、その小説の背景を文章にしていくのだと思うが、いつの間にか自己主張の論文になっている部分が、だんだん増えてきている。

    グインサーガの栗本薫も、はじめは読み物としての面白さがあったが、だんだんと自分に言いたいことをそのまま記すようになり、くどくてしつこい文書になってきていたが、この紺碧の艦隊も同様に、巻を重ねるごとにその様相が濃くなってきた感じがする。

    まあそれはそれとして、やっぱり負けるより勝つほうが面白い。

    ところで、この巻を手にとって読み始める前にパラパラとページを繰っていたら、しおり代わりに、初めてこの本を読んでいた当時、会社に届いたキーエンスのダイレクトメールが挟まっていた。

    23歳のときのものだった。

    あれからもう20年以上が経っているんだな・・・とちょっと感慨深いものがありました。

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著者プロフィール

1933年小樽市生まれ。早稲田大学で心理学、北海学園大学で土木・建築学を修める。日本SFの第一世代の主力作家の一人。1970年、SF評論『術の小説論』、SF短編『大いなる正午』で「SFマガジン」(早川書房)デビュー。以来、執筆活動に入り現在に至る。単行本著作数180冊以上(文庫含まず)。1990年代の『紺碧の艦隊』(徳間書店)『旭日の艦隊』(中央公論新社)で、シミュレーション小説の創始者と見なされている。1972年、第3回星雲賞(短編部門)を『白壁の文字は夕陽に映える』で受賞2012年、詩集『骸骨半島』で第46回北海道新聞社文学賞(詩部門)2013年度札幌芸術賞受賞2014年2月8日~3月23日まで、北海道立文学館で「荒巻義雄の世界」展を開催。2014年11月より『荒巻義雄メタSF全集』(全7巻+補巻/彩流社)を刊行。2017年には『もはや宇宙は迷宮の鏡のように』(彩流社)を満84歳で書き下ろし刊行。2019年、北海道文学館俳句賞・井手都子記念賞、伝奇ロマン復活第一弾『有翼女神伝説の謎』(小鳥遊書房)を刊行(続編『高天原黄金伝説の謎』『出雲國 国譲りの謎』)。『SFする思考』で第43回SF大賞受賞・現在も生涯現役をモットーに、作家活動を続けている。

「2024年 『天蓋都市ヒカル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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