風の谷のナウシカ 全7巻箱入りセット「トルメキア戦役バージョン」

著者 :
  • 徳間書店 (2003年10月31日発売)
4.51
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  • (3)
本棚登録 : 3254
レビュー : 582
  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784192100106

感想・レビュー・書評

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  • 「人間はこの星の主人公ではない」

    むやみに環境破壊をしてはいけない、勝手に生命を改変、創造してはいけない。

    人間の驕りは、いつか必ず自身に返ってくるだろう。

    およそ25年前に描かれた漫画ですが、今なおこれほど私に強いメッセージを与えてくれることに驚きました。

  • ふと手に取ると最後まで夢中で読んでしまう。子どもの頃は1割も理解できず、印象的なシーンしか見ていなかった。イスをひっくり返してメーヴェに仕立てたり胞子を瓶に入れる真似をしたり、幼稚園に入る前の有り余る時間の多くをナウシカごっこに費やしたのを思い出す。大人になってから改めて読み、感動し、何度でも繰り返し読みたくなるからついにセットで買った。

    特に最終巻はおすすめ。これぞカタルシス。宮崎駿の思想が凝縮されていて、人に対して、命に対しての作者の思いがナウシカの言葉の端々から伝わる。ユパさまの最期、クシャナの変化、オーマの生き様、墓とナウシカの問答、ナウシカを取り巻く人々のつながり、思わず涙腺が熱くなる。

    ハウルのあのシーンやらラピュタのあの物体やら、後年ジブリ作品で見られる描写と重なる表現があちこちに見られるのも面白い。宮崎駿はナウシカを通して、自分が抱えている全ての観念をほとんど表現し尽くしたんじゃないかとさえ感じる。あれこれ多方面に手を出さずナウシカ全編を映画化できればいいのにと、単純にナウシカファンとしてはずっと思っている。

    これだけ壮大なテーマなのに、突っ走った挙句収拾がきかなくなったり広げた風呂敷をたたみきれずに尻すぼみになったりなんてしない。クライマックス直後にきっぱりと閉幕。凄い。
    百年経っても、きっと残って読み継がれていると思う。

  • 最初の3分の1くらいで映画の内容がだいたい終わってしまって驚いた。そこから先は全く知らない話。物語も登場人物も、深さが映画とは段違い。
    ジブリは映画は原作のほんの一部という話はナウシカに限らず聞く話だけど、それが分かった気がした。その点を批判されることもあるけど、無理に全体を映画に収めようとして薄っぺらく継ぎ接ぎだらけのものになるより、よっぽど良いよなあ。続編とかで全体を映画化してくれたらそれが一番嬉しいけど、そうもいかないでしょうし。
    そしてこれを全部宮崎駿が描いているのか…。知ってるナウシカとは全然違った。すごかった。

  • 【風の谷のナウシカ1〜7】
    宮﨑駿作、徳間書店、1983年〜1994年

    新しい元号「令和」になって最初に読んだ本が、こちら。

    「ナウシカ」と言えば、映画が有名だが2巻分の内容が映画になっているのみ。圧倒的にこの漫画版の原作のほうが面白く、後半になればなるほど難解だ。

    しかし、今回、読んでいろいろとすんなりきた。
    アーシュラ・K・ル=グウィンの「ゲド戦記」を読んでおいたのが補助線として理解しやすくなっているのではないだろうか。

    個人的にも「ナウシカ」は小学3年生の時の初恋の人。
    当時「アニメージュ」で連載をしていて、お小遣いを貯めては、本屋さんに買いに行くのがガンプラを買うのと同じくらいの楽しみだった。

    今にして恥ずかしいけれど、6年生の時(札幌市立三角山小学校)の下敷きはこの絵のものだ。

    3巻〜4巻は、宮﨑駿がラピュタを制作していたからか、最初の長いインターバルで、毎月、本屋さんに行っては連載が停まっているのを確認してがっかりしたことも覚えている。小6のときは、当時住んでいた札幌西高の裏にあった公務員官舎から自転車で琴似の本屋さんまで足を運んだ。

    最後の7巻が出たのは大学1年生の時。
    青春が終わった、、、と思うくらいのショックであり、その時にはリアルで好きな人もいたので、なんだかホッとしたことも覚えている。

    これだけの時間がかかって発刊されたし、読み進めた。
    1巻 1983年、昭和57年(小3)
    2巻 1983年、昭和57年(小3) 
    3巻 1984年、昭和58年(小4)
    4巻 1987年、昭和62年(中1)
    5巻 1991年、平成 3年(高2)
    6巻 1993年、平成 5年(浪1)
    7巻 1994年、平成 6年(大1)

    10歳から読み初めて44歳でも感動して学ぶものがあるのだとおもうと、改めて素晴らしい本であり、自分の原点なのだと思った。

    昭和も平成も令和もナウシカは一貫して訴えるものがあり、全巻揃えても3000円ほどで、子どもにも大人にも呼んでほしいシリーズ。

    年末には、この原作1〜7巻が歌舞伎になるという。

    #ゆたか読書

  • これまでDVDでしか観たことがなかったので、オリジナルを読んでみて、とにかく物語の射程の深さと広さに仰天した。神話、自然科学、宗教、戦争、共生、芸術、生と死……あらゆるテーマが詰まっている。本作を読むと、のちの宮崎映画がナウシカのヴァリエーションに過ぎないことがよく分かる。他作品に登場するキャラクターの面影をたどるのも一興。『もののけ姫』の残酷な側面も、『風立ちぬ』の大人な側面も、すべて含まれている。だから何より、引退した理由を知りたければ、本作を読むのが手っ取り早い。

  • 著者が第1巻冒頭で記述されているが、漫画を描くことは苦手のようです。ただ、それでも物凄く面白かった。
    映像には映像の良さが、漫画には漫画の良さがあり、本作品もその良さが活きていると感じました。

    さて、この漫画版ナウシカですが、映像化されている作品よりも時間軸が長く広い世界が描かれています。
    それゆえ物語、特にナウシカの持つ独特の魅力に幅を持たせることができており、そこが一番の魅力です。

    ほとんどの作品は、物語の途中で著者は何を訴えたいのかと考えるときがあるのですが、この作品は著者のナウシカ愛をガンガン感じるシーンがたくさんあり、世界に没入できたので、そういった邪念?を覚える隙を与えてくれず一気にラストまで読ませてくれました。

    「映像は見たから内容は知ってるし漫画は読まなくていい」と思っておられるのであればご一読を。絶対満足できます。

  • 宮崎駿の引退会見後に読んだこともあり、会見の中にあった
    「この世は生きるに値する」
    という言葉を思い出した。

    広げた世界観、物語の回収。
    そしてラストのナウシカの選択。
    途中まで話が冗長かなあ…なんて思ったこともあったが、
    最終巻で評価変わった。

  • どうしても欲しくては、柄にもなく誕生日にねだった漫画。やっぱり読んで良かった~!そして、すごい!

  • これ読むと映画版の巨神兵のあつかいが残念だ
    序盤は映画版とのズレが気になってけど
    それを過ぎてしまえば コミックのほうが断然おもしろい

  • 映画『風の谷のナウシカ』の原作漫画。
    少女・ナウシカを主人公に、人の愚かさ・残忍さ・強さ、生き物の美しさ・無慈悲さ等、「国の在り方」「人の在り方」「世界の在り方」を様々な角度から提起しています。

    ひとえに”漫画”と分類してしまうのが畏れ多い、壮大で圧倒的な世界観を持った素晴らしい作品。たった7冊とは思えないほど読み応えがあり、何度読んでも異なる余韻を残してくれる名作です。
    ★5つではとても足りないほどの衝撃と影響を受けました。1人でも多くの方に、この作品を手に取ってもらいたいと心から思います。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「★5つではとても足りないほどの」
      先日、全2巻の豪華本を借りて読みました。壮大な話にクラクラです。。。
      「★5つではとても足りないほどの」
      先日、全2巻の豪華本を借りて読みました。壮大な話にクラクラです。。。
      2013/08/26
    • 放浪金魚さん
      >nyancomaruさん
      クラクラ・・・ごもっともです。世界観に浸りすぎて読み終わる頃にはぐったりしているのですが、しばらくするとまた手に...
      >nyancomaruさん
      クラクラ・・・ごもっともです。世界観に浸りすぎて読み終わる頃にはぐったりしているのですが、しばらくするとまた手に取りたくなるという・・・つまり中毒性があります(笑)
      でもそうまでハマる作品にはなかなか出会えないので、幸せなことですね。
      2013/09/05
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「つまり中毒性があります(笑)」
      確かに、、、
      アニメ制作から、マンガに代わられても良いかも。。。何て言ったらファンに怒られるかな?
      「つまり中毒性があります(笑)」
      確かに、、、
      アニメ制作から、マンガに代わられても良いかも。。。何て言ったらファンに怒られるかな?
      2013/09/20
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著者プロフィール

アニメーション映画監督。1941年、東京都生まれ。作品に「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」「魔女の宅急便」「紅の豚」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」「崖の上のポニョ」など。

「2013年 『風立ちぬ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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