お醤油の来た道―味の謎への探険隊

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  • Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784195541319

作品紹介・あらすじ

お醤油はどこから来たのか?日本人の味覚の原点をたずねて、嵐山探険隊は中国雲南、ベトナム、タイ、韓国、台湾のショーユ・ロードをゆく…。絶妙の嵐山流フィールド・ワーク。

感想・レビュー・書評

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  • 1990年刊。著者嵐山は雑誌「太陽」元編集長、同鈴木はTV放送作家。

     日本の醤油発祥地は和歌山県湯浅。そこに醤油を持ち込んだのは文献上、「西方寺」禅僧覚心が1259年に「径山寺味噌」を伝えたことに拠るとされる。

     本書は、TV番組の企画として、醤油の源流を探訪し、また東南アジア・朝鮮半島での醤油類似の調味料の実像を取材したものを纏めた書である。

     湯浅の醤油の源流を辿る旅は、浙江省西湖の西部山中にある径山寺(刊行時には跡形もなかった)を越え、照葉樹林文化の一として、中国雲南省・昆明、あるいは近傍のタイ・ラオス国境付近に。
     というのはさほど意外ではない。米(水田稲作とは違う)の源流とも関係しているためだ(なお、現代では、雲南は長江下流域の文化的淵源ではないかと想起されそう)。

     そういう意味で、本書は、大豆原料の醤油(朝鮮半島)と、魚を発酵させた魚醤(東南アジア)の実像の探訪に意味がありそう。また現実に家庭で作っている場面も活写している。

     他方で、オランダ人のもたらした日本の醤油が、フランス・ルイ14世の宮廷料理の隠し味として利用されていた(ディドロ編纂「百科全書」1765年刊)という指摘、台湾の肉醤は目を引いたところ。後者について言えば、原料は肉→猪など山中での捕獲→焼畑との関連性に思いを致してしまうところだ。

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著者プロフィール

一九四二(昭和十七)年、静岡県生まれ。平凡社『太陽』編集長を経て独立、執筆活動に専念する。八八年『素人庖丁記』により講談社エッセイ賞受賞。二〇〇〇年『芭蕉の誘惑』で、JTB紀行文学大賞受賞。〇六年『悪党芭蕉』により泉鏡花文学賞、〇七年読売文学賞をダブル受賞。他に、『文人悪食』『「下り坂」繁盛記』『追悼の達人』『文士の舌』『枯れてたまるか』、磯田道史氏との対談『影の日本史に迫る』など著書多数。

「2019年 『ゆうゆうヨシ子さん ローボ百歳の日々』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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