映画を作りながら考えたこと

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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (497ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784195546390

作品紹介・あらすじ

27年間、宮崎駿とコンビを組んで来た「高畑アニメ」の舞台ウラ。

感想・レビュー・書評

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  • 武蔵野大学図書館OPACへ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000167455

  • 図書館で予約したら、一巻と2巻が同時に来てしまい、期限切れになってしまいました。本当はもっとじっくり読みたかった。
    ハイジを見たのが子供のころで、フランダースの犬も三千里もすごいなと思ってみておりました。そうか、現地取材もこんなにしてコンセプトをしっかり持って制作されていたのですね。私はマルコがスパゲッティを茹でてほとんど何もかけずに食べるシーンに驚いたものです。

    柳川掘割物語には泣けてきました。なぜあんなに泣けたのか、これを読んで納得した次第です。

    アニメを芸術まで高めた功労者は、かくも厳しい人なのですね。歌詞のアクセントが気になる下りも興味深かったです。

  • 本書はアニメーション監督、高畑勲が『映画を作りながら考えたこと』です。これを読みながら高畑勲監督が手がけたアニメの数々は、自分の精神形成に大きな影響を与えているということを改めて知りました。

    『アルプスの少女ハイジ』 『母をたずねて三千里』 『赤毛のアン』『じゃりン子チエ』…。こうして高畑勲監督の手がけたアニメーションを並べてみるとスタジオジブリで製作したもの意外でも、自分の精神形成にものすごく影響を受けているということを改めて本書を読んで理解しました。

    アニメーション監督、高畑勲氏がアニメ映画を作りながら考えたことを1955年から1995年の『おもひでぽろぽろ』までのことを一冊にまとめたものです。その内容は本当に盛りだくさんで、エッセイあり、対談あり、作品についての解題や製作現場の貴重な裏話に至るまで、本当に質、量ともに重量級で、読み終えるまでは本当に時間がかかりました。

    長年彼の元でアニメーターとして活躍し、現在ではライバルとして同じスタジオジブリで監督を務める宮崎駿氏をして
    「パクさん(東映動画時代によく遅刻してきては水を飲んでパンをパクパク食べることからつけられた高畑監督のあだ名)は大ナマケモノの子孫です」
    といわれながらも緻密でリアリズムにあふれた作風は定業があり、例えば『火垂るの墓』では主人公から見た空爆のシーンで飛来する飛行機の方角が資料を基に正確に描写されてあったり、『おもひでぽろぽろ』ではヒロインのタエ子の綿密な人物造型に始まって、ハイライトシーンである紅花を取るシーンも資料を徹底的にあさり、現地の取材を重ねた上で描かれ、そのプロセスで製作された取材ノートを専門家に見せても『その通りだ』という太鼓判を受ける…。アニメ映画を作るということにこれだけの試行錯誤を重ねるのかと、読みながら本当に驚き、またその執念こそが、高畑アニメのクオリティを支えているのだなと痛感しました。

    さらに高畑氏はプロデューサーとして宮崎駿監督が手がけた長編劇場アニメ『風の谷のナウシカ』や『天空の城ラピュタ』を手がけるわけですが、もともとこの話を引き受ける気はなかったが、結果としてプロデュースを引き受けることになった経緯が描かれていて、それが現在、スタジオジブリの大番頭として辣腕を振るう鈴木敏夫氏とはまた違った見解から描かれていて、とても読んでいて面白かったです。

    高畑監督の豊穣な世界を紹介するのはなかなか骨がいることですが、日本のアニメ史上に大きな足跡を残した男が何をどのように考えたかということを知りたい方は、是非手にとっていただけたらと願ってやみません。

  • 請求記号・778.77/Ta  資料ID・310000901

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著者プロフィール

アニメーション映画監督。1935年、三重県生まれ。作品にTVシリーズ「アルプスの少女ハイジ」「赤毛のアン」など、劇場用長編「火垂るの墓」「おもひでぽろぽろ」「平成狸合戦ぽんぽこ」「ホーホケキョとなりの山田くん」「かぐや姫の物語」など。

「2014年 『かぐや姫の物語 徳間アニメ絵本34』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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