非常階段 (徳間文庫 126-1)

  • 徳間書店 (1981年5月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (215ページ) / ISBN・EAN: 9784195671863

みんなの感想まとめ

運輸会社の入社試験を背景に展開される殺人事件が描かれています。作品は、戦中派と戦後派の対比を通じて、社会の変遷を映し出しながら、サラリーマンの生活をも織り交ぜた独特な雰囲気を醸し出しています。物語は、...

感想・レビュー・書評

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  • 日新海運という運輸会社の入社試験にまつわる殺人事件。

    戦中派戦後派なんて言葉が出てくる時代背景。灰色のようでありバラ色のようであり、社会派のようでありサラリーマン小説のような不思議な味わい。最初の殺人事件から二転三転、予測不能な展開が繰り広げられるが、物語自体は大波荒れ狂う訳ではなく、これまた不思議なさざ波が。

    ラスト、とある人物の心情と行動にはちょっとシビれた。

  • 2冊目の日影丈吉。幻想的な色合いの強かった『応家の人々』とは異なり、今度はとある会社を舞台にした社会派調。
    単純に思われた事件が徐々に変質していく構成は巧みなものの、驚きや興奮に繋がらず淡々と進行していくのは、謎解きの主眼がトリックよりも人間の心のあやにあるせいか。ラストの余韻も相まって独特の印象を残す一冊。

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著者プロフィール

日影 丈吉(ひかげ・じょうきち):1908年、東京都生まれ。小説家、翻訳家、料理研究家。アテネ・フランセ卒業。フランス語教師および料理研究・指導者等を経験したのち、49年『かむなぎうた』で作家デビュー。56年『狐の鶏』で日本探偵作家クラブ賞、90年『泥汽車』で泉鏡花文学賞を受賞。91年没。

「2024年 『ミステリー食事学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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