おかしな死体ども: 吉田警部補苦虫捕物帳 (徳間文庫 123-4)

著者 :
  • 徳間書店
2.33
  • (0)
  • (0)
  • (1)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 10
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784195675359

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 頑固なところは同姓同名の首相にそっくりの吉田茂警部補が担当する事件は、なぜかひねくれたものばかり。悪態をつき部下や関係者に怒鳴り散らしながら、それでも事件を解決してしまうという短編集。
    作品のトーンとしては主人公に象徴されるように軽くて下品。事件の解決も、ひらめきがおとずれて証拠は部下の刑事を目撃者をでっち上げて犯人から自供を取るといったデタラメさ。
    中途半端に古い作品なので、クラシックな風格もまだなく今読むとこのユーモア感覚は少々つらい。
    読みどころとしては、一度発見された死体が通報しているあいだに移動するとか、全身にウイスキーを浴びた死体など、奇妙な状況がなぜ発生したのかというホワイダニット。その点では面白かった。

全1件中 1 - 1件を表示

海渡英祐の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×