ふざけた死体ども: 吉田警部補苦虫捕物帳 (徳間文庫 123-5)

著者 : 海渡英祐

• 徳間書店

感想・レビュー・書評

[ショーゴさんの感想 · 2012年8月9日]

愛すべき命探偵、吉田茂警部補の、ふざけた事件を集めた短編集。
相変わらず吉田警部補はぐずぐずだしだらしないしセクハラ三昧だし、佐藤刑事は女性に甘甘だしすぐにミステリ方面に事件を運ぼうとするし……前作のノリがさらに強調されている。
事件のほうも、なんでこんな……と、警部補じゃなくても頭を抱えそうな奇妙な状況だらけ。
事件自体は嘘か共犯パターンが多く、若干マンネリな気もするけど、そこに至る道筋が面白い。
個人的には「大喰らいな死体」「ケーキの好きな死体」が好き。