日本SFベスト集成 1974 (徳間文庫)

  • 徳間書店
2.89
  • (0)
  • (1)
  • (6)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 30
感想 : 2
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (349ページ) / ISBN・EAN: 9784195774786

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 昔の映画、特に特撮ものやSFを見た現代人が「今見るとちゃちい」「よくある展開」などとディスっている。それに対して、「それは無知無教養な見方で、映画の歴史的な流れの中で位置づけて鑑賞しないとダメ」という意見がある。
    それはたしかにそうだと思うが、映画研究者や好事家でない限り、最初から順番に観る、ということはしない観客がほとんどなのだから無理な相談である。

    たとえば。
    最近のCGバンバン使った「キング・コング」を最初に観た人が初代の「キング・コング」を観たら、そのぎごちない動きのコングやバレバレな合成に辟易するはずだろう(私は好きなんだが)。
    最初の「13日の金曜日」はなかなかよくできてると思うが、今見ると手ぬるいと感じる人が多いだろう。
    志村けんとジュリーが向かい合って鏡に写っている真似をするコントがあるが、あれなどはマルクス兄弟のパクリで、それを知らなくても面白い。しかもだいぶあとになって本家の逆を見て「志村けんのあれはこれの真似だったのか」と妙に関心・感動するようなケースがある。「昔の人、すげぇ!」というわけだ。

    で、本書では時代的な退職を感じさせない作品が「夜が明けたら」「佇む人」「生物都市」「トリケラトプス」で、あとは「(日本の?)SF小説の歴史的な流れの中での位置づけ」を知っている人が読むと納得するんだろうが、はっきり言って「昔の小説」臭がすごい(個人の意見です)。1974年には「ベスト」でも、2022年には「駄作」になってしまうものもあるのだ。
    ただ、普遍的な内容の作品と時代臭のある作品が混在しているのが、こうしたアンソロジーを半世紀後に読む面白さなのだろう。

  • 諸星大二郎の生物都市が一番よかった。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

筒井康隆……作家、俳優。1934(昭和9)年、大阪市生まれ。同志社大学卒。1960年、弟3人とSF同人誌〈NULL〉を創刊。この雑誌が江戸川乱歩に認められ「お助け」が〈宝石〉に転載される。1965年、処女作品集『東海道戦争』を刊行。1981年、『虚人たち』で泉鏡花文学賞、1987年、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、1989(平成元)年、「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、1992年、『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。1997年、パゾリーニ賞受賞。他に『家族八景』『邪眼鳥』『敵』『銀齢の果て』『ダンシング・ヴァニティ』など著書多数。1996年12月、3年3カ月に及んだ断筆を解除。2000年、『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞。

「2024年 『三丁目が戦争です』 で使われていた紹介文から引用しています。」

筒井康隆の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×