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Amazon.co.jp ・本 (349ページ) / ISBN・EAN: 9784195774786
感想・レビュー・書評
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昔の映画、特に特撮ものやSFを見た現代人が「今見るとちゃちい」「よくある展開」などとディスっている。それに対して、「それは無知無教養な見方で、映画の歴史的な流れの中で位置づけて鑑賞しないとダメ」という意見がある。
それはたしかにそうだと思うが、映画研究者や好事家でない限り、最初から順番に観る、ということはしない観客がほとんどなのだから無理な相談である。
たとえば。
最近のCGバンバン使った「キング・コング」を最初に観た人が初代の「キング・コング」を観たら、そのぎごちない動きのコングやバレバレな合成に辟易するはずだろう(私は好きなんだが)。
最初の「13日の金曜日」はなかなかよくできてると思うが、今見ると手ぬるいと感じる人が多いだろう。
志村けんとジュリーが向かい合って鏡に写っている真似をするコントがあるが、あれなどはマルクス兄弟のパクリで、それを知らなくても面白い。しかもだいぶあとになって本家の逆を見て「志村けんのあれはこれの真似だったのか」と妙に関心・感動するようなケースがある。「昔の人、すげぇ!」というわけだ。
で、本書では時代的な退職を感じさせない作品が「夜が明けたら」「佇む人」「生物都市」「トリケラトプス」で、あとは「(日本の?)SF小説の歴史的な流れの中での位置づけ」を知っている人が読むと納得するんだろうが、はっきり言って「昔の小説」臭がすごい(個人の意見です)。1974年には「ベスト」でも、2022年には「駄作」になってしまうものもあるのだ。
ただ、普遍的な内容の作品と時代臭のある作品が混在しているのが、こうしたアンソロジーを半世紀後に読む面白さなのだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
諸星大二郎の生物都市が一番よかった。
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