旅のラゴス (徳間文庫)

  • 徳間書店 (1989年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784195788134

みんなの感想まとめ

主人公ラゴスの旅を通じて、人生の意味や孤独感が深く掘り下げられています。物語は短編集のようにラゴスの様々な瞬間を切り取り、彼の成長や内面的な葛藤を描写しています。ファンタジー要素は少なめですが、ラゴス...

感想・レビュー・書評

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  • あと20年後くらいに再読したい。

  •  筒井康隆の短編を読みなれているせいか、話のテンポがスローすぎて退屈極まりなし。SF小説の面白さは現実世界とのギャップにある。多少、顔はのぞかせるが非常識な展開にならないのが残念である。筒井康隆色がとても薄い小説である。

  • タイトル通り、主人公ラゴスの旅の話で、短編集に近い気がします。ラゴスの人生を切り取りつなげたような…

    最初の転移で魔法とか出てくるのかと引き込まれたけど、ファンタジー要素は少なめでした。本の裏のあらすじを読んでから本編を読み始めないと、なぜラゴスが旅を始めたのか分かりにくいかも。

  • たまたま手に転がり込んできたこの本は
    30年以上前に読みそびれていた一冊だった。
    なぜ今まで読まなかったのかわからない。
    めちゃめちゃ面白いじゃないか!!!!

    筒井康隆には珍しく普通の構成のSFファンタジーである。1984年から86年にかけてSFアドベンチャーに連載されていたそうな。

    前半はちょっと不思議な旅のお話、一話完結といった感じ。だんだんと長編らしい目的に向かっていく構えになっていく。紆余曲折ののちに目的地で人生の頂点を極め、あとは長い後半生になる。
    これはほとんど一か所に長く逗まる生活なのだが、やはり人生の旅と捉えられるものだ。

    もっと早く読めばよかったという気持ちとともに、
    今読んで良かったという思いもある。
    若い頃なら後半はやや退屈で、ラストの受け止めも異なっていただろう。
    いい年になった今だからこそ、ラゴスの行く末に深い共感を持ってページを閉じることができたと思う。

    執筆当時、筒井さんは50過ぎだったわけで、私の今の年と近い。なるほどなるほどとうなずいたのであった

  • 多くの事を学んで帰る途中、山賊に襲われそのノートを失ってしまうのだが、つかの間の絶望のあと「あれは全く必要のないものだった」と気づく場面だけが何十年を経た今でも心に残っている。

  • 不思議な本…
    終わりはスッキリしない

  • 歳を取ると孤独なもんさ。誰もかまってが来れなくなる。厄介者扱いされる。邪魔だ、家から出て行けと言われる。そこで、手っ取り早く死んでしまいたくなる。そういう気持ちはお休みだってよくわかりますよ。

  • 言うほど楽しめなかった。

    男の人は好きなのかな?

  • かくも厖大な歴史の時間に比べればおれの一生の時間など焦ろうが怠けようがどうせ微微たるものに過ぎないことが、おれにはわかってきたからである。
    人間はただその一生のうち、自分に最も適していて最もやりたいと思うことに可能な限りの時間を充てさえすればそれでいい筈だ。



    わたしは帰郷したのではなかったのだ。実は旅の途中に寄っただけに過ぎなかったのだ。
    旅をすることによって人生というもうひとつの旅がはっきりと見えはじめ、そこより立ち去る時期が自覚できるようになったのであろうか。

  • 何とも不思議な小説です。ファンタジー小説の先駆けのような物語です。南への旅を続けるラゴスが、途中で集団転移、壁抜けと特殊な体験をして行きます。先人たちの残した様々な分野に於ける膨大な書籍を読破するのを、目的とする旅です。その膨大な書籍を所蔵する貧しい村が、ラゴスの功績で王国へと変貌していきます。

  • 人生は旅なのか・・・

  • 久々に手に取って、あれ?この本ってこんなに薄かったっけ?と思った。かなり分厚い本だったように記憶していたので。(厚みって言えば、ジョン・ロールズ「正義論 新訳」ってのが先月出たんです。店頭で見たら、旧訳の倍になってました・・・)

    「アルケミスト」やコーク・マッカーシーを読んだときに、微妙なデジャヴを感じたのは気のせいじゃなかったことが判明~前者は話の大枠で、後者はその世界観で。

    森の一族の元に留まり、ひたすら5年間、読書三昧ってくだりがあるんですが。
    史書を順に辿りつつ、目ぼしい人物の伝奇を並行読みしていって、その贅沢さに浸っているラゴス。ほーんと羨ましいわあ・・・

  • 特殊能力を持つ人が繁栄する世界での旅人の生涯を描く。
    最初は彼らの持っている特殊能力がよくわからず、入り込みずらい部分はあるが、主人公が旅を経験を重ねるごとに話に入り込んでいく。奴隷になったり、王様になったりまさに波乱万丈。主人公の機知や成長が面白い。一番のポイントとしては、1つのところに留まらず、常に経験を重ね、旅をし、老いては故郷に回顧したところではないか、そしてまた一人の人を想い旅に出る。常に何かを追い求めることの素晴らしさを思う。

  • 話の進め方が私的には新鮮で面白かった。しかし、もう少し深みのある話が好きなので星3つ。

  • 5冊目。知の素晴らしさが書かれた本。

  • 旅をする人、旅するひとと出会う人、旅の出来事が
    描写された物語ですが、
    一番、この本が旅の本としてこの世の中に存在している意義は、
    物語の終わりの書かれかただと思います。
    そして、人の生き死にというのも、
    案外こんな風に終わらないで紡がれていく風のような
    頼りないながらも先へ流れる力によって成り立っているのかも。
    読後感がまさに「旅」だと思います。

  • タイトル通りの旅ストーリーです。 私が著者のファンになってから初めて読んだ長編ですが、のめり込んでしまいあっという間に読了致しました。 著者の印象はやはり短編、中編のブラック系やSFですが、本作はその概念を払拭する内容となっており、読み応え十分です。 おすすめの一冊です。 時間が有れば、再読をしたいと思います。

  • ずっと読んでみたかった作品。前半と後半で主人公の立ち位置、世界観が変わっていく展開に唸る。

  • 旅先で出会う人々に焦点が当てられる序盤から、図書館をへて主人公へと。
    知識が宝の旅もの。幾多のロマンスや波乱万丈に胸踊る!
    大学生は読め!
    過去に学び、今に生かす。
    知的になりたいなって思いました。痛快!

  • まさに旅。

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著者プロフィール

筒井康隆……作家、俳優。1934(昭和9)年、大阪市生まれ。同志社大学卒。1960年、弟3人とSF同人誌〈NULL〉を創刊。この雑誌が江戸川乱歩に認められ「お助け」が〈宝石〉に転載される。1965年、処女作品集『東海道戦争』を刊行。1981年、『虚人たち』で泉鏡花文学賞、1987年、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、1989(平成元)年、「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、1992年、『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。1997年、パゾリーニ賞受賞。他に『家族八景』『邪眼鳥』『敵』『銀齢の果て』『ダンシング・ヴァニティ』など著書多数。1996年12月、3年3カ月に及んだ断筆を解除。2000年、『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞。

「2024年 『三丁目が戦争です』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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