世界のインスタント食品

  • 徳間書店 (1993年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784195974773

感想・レビュー・書評

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  • 読書録「世界のインスタント食品」3

    著者 森枝卓士
    出版 徳間書店

    p19より引用
    “ 味覚は最終的には主観である。
    「俺はこれが上手いと思うんだもんね」とい
    われると、こちらはそんな不味いもの、口に
    入れられるだけでも呆れちゃうのに、それが
    旨いだなんて、と感じていても、
    「そうですか」というしかない。嗜好には反
    論のしようがない。たとえ、反論しても、「朝
    まで生テレビ」なみの不毛な議論シカうまれ
    ないだろう。”

    目次より抜粋引用
    “タイの激辛インスタントラーメン
     インスタントでフルコースを
     アメリカの美味は世界の美味か
     お湯いらずのラーメンと保存弁当”

     写真かでジャーナリストである著者による、
    世界の多くで食べられているインスタント食
    品とその周辺事情を記した一冊。
     袋の乾めんから冷凍食品まで、カラー写真
    をふんだんに使って紹介されています。

     上記の引用は、好きな食べ物についての一
    節。食べるということに関しては、これに尽
    きるような気がします。人が何を言っていよ
    うが、自分の好きな味は、自分にしか決めら
    れないのでしょうね
     インスタント食品が好きな人が、本書を参
    考に世界のインスタント食品を手に入れよう
    と思っても、出版が1993年とのことですので、
    少し古すぎるかもしれません。
    インスタント食品の歴史資料の一つとして。

    ーーーーー

  • 世界各国の色とりどりのインスタント食品の写真をながめてるだけでも楽しい一冊。1993年の本なので、各国の状況とか、流布している商品に流行り廃りはあるし、それにもとづいた考察も、今となっては…なものもあるけれど、もろもろ差し引いても、興味深い一冊なのは間違いない。◆「辛いものが多い国では概して甘いものは逆に極端に甘くなる」「複雑で手間のかかる料理ほどインスタントが生まれる必然性があり、利用される度合いも高い」あたりは、なるほど、と。◆高級レストランで、こちらのほうが高級だから、とインスタント麺を使われた…なんてことはもう中国ではなさそう。◆ドイツで出会った「スキヤキ」は、きくらげなんか入った牛の角煮というか中華風炒め煮で、ターメリックで黄色く色づけされたごはんが付いてた、と。東洋をごっちゃにした解像度の粗さが現れてるとのことだったけど、今、その解像度はあがったのだろうか◆ひょっとしたら、イタリア人のアイデンティティーの源泉はイタリア料理なのかもしれない◆

  • 世界のインスタント食品/森枝卓士 徳間書店 1993年2月15日初刷。「danchu」誌上で連載されたものを再編集加筆。著者にはこれまで同書店からから「東南アジア食紀行」、「東方食見聞録」、「アジアラーメン紀行」がある。
    第一章 タイの激辛インスタントラーメン(インスタントへの旅立ち)
    第二章 韓国の甘いカレー、キムチ添え(アジアのインスタント総覧)
    第三章 インスタントでフルコースを(ヨーロッパのインスタント総覧)
    第四章 アメリカの美味は世界の美味か(アメリカのインスタント総覧)
    第五章 お湯いらずのラーメンと保存弁当(そして、日本へ)
    最近は都内のデパートで、フランス料理の総菜や冷凍食品、インスタント食品が簡単に手に入る。例えば FLO フロー、Raible レブレ。イタリアのインスタントは、ラザニヤやアンティパスト、パスタに掛けるソースの類の瓶詰。スペインのそれは、粉末スープとスナックにもなるクロケットなどの揚げ物、シチューなどの缶詰。アメリカはキャンベルのスープ缶詰、クノールの粉末スープ、肉に掛けるレトルトソース、そしてアメリカを代表する電子レンジで温めるだけのワンプレート食であるTVディナー(メインに副食がセット)。女性の社会進出がブームのキッカケとなった。そして日本、金さえ出せば世界中のあらゆる国の料理がレストランでいただけるだけでなく、デパートやスーパー、エスニック食材店で簡単にインスタント食品や専用調味料が手に入る。日本は世界一美食にコンタクトしやすい国だ、と家元は思う。

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著者プロフィール

1955年、熊本県水俣市に生まれる。高校在学中、アメリカ人写真家ユージン・スミスと水俣で出会い親交を深め、写真家を志す。国際基督教大学で文化人類学を学び、以後、アジアをはじめ、世界各地を歩き、写真、文章を新聞、雑誌に発表。
現在は写真家、ジャーナリスト。大正大学客員教授。早稲田大学などでも食文化を講じる。人気カレーマンガ『華麗なる食卓』(集英社、全49巻)を監修。
主な著書に、『食の冒険地図』(技術評論社)、『世界の食文化4 ベトナム・カンボジア・ラオス・ミャンマー』(農文教)、『考える胃袋』(石毛直道民族学博物館名誉教授と共著、集英社新書)、『食の文化フォーラム31 料理すること』(編、ドメス出版)、『食べもの記』『手で食べる?』『食べているのは生きものだ』(以上、福音館書店)などがある。

「2015年 『カレーライスと日本人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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