- Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
- / ISBN・EAN: 9784195987513
感想・レビュー・書評
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http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4195987512
── 大仏 次郎《霧笛 1933‥‥ 朝日新聞 198904‥ 徳間書店》
── 谷口 千吉・監督《霧笛 19520305 東宝》三船 敏郎&山口 淑子“ラシャメン”
三船 敏郎の映画《羅生門》は京 マチ子に、《霧笛》は山口 淑子に、
向って叫ぶ。芥川 龍之介の《藪の中》を、大佛 次郎が模倣したのか、
あるいは映画のための演出と演技が、たんに類似したものか。
三船 敏郎 俳優 19200401 China 東京 19971224 77 /
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20130425
悪優列伝 ~ 六十余人の憎々しい男女 ~
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4003231236
── 大津 栄一郎・訳《ビアス短編集 20000914 岩波書店》月明かりの道
── Bierce, Ambrose Gwinnett《The Moonlit Road 1907‥‥ Cosmopolitan》
http://www.hum.u-tokai.ac.jp/nichibun/computer2005/index/yabunonaka_mizuho.htm
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/B000JBB2MA
── 《現代文豪名作全集 1 芥川 龍之介 集 19530215 河出書房》吉田 精一・編
── 芥川 龍之介《藪の中 192201‥ 新潮》初出
── 黒澤 明・監督《羅生門 19500826 大映》
(20140121)
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湯河原などを舞台とした作品です。
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・明治初年の横浜を舞台にした2編。
・「霧笛」はハードボイルドな明治物。悲劇的なラストは倒錯的なまでにハードボイルド過ぎるだろ。俺は何にせよハッピーエンド至上主義。
・明治の日本っていう「息子」が、白い神である欧米人、つまり「父親」に対して、畏怖し尊敬せずにはいられないんだけど、反感を持つし乗り越えたい、っていう複雑なコンプレックスが話の柱かな。「父親」の女を寝取るってとこはすっかりエディプスコンプレックス。当時の欧米人に対する感覚ってそうだったのか興味ある。
・「幻燈」は開化で先行きがわからなくなった士族の若者が、未来に希望を見出していく一転して明るい内容。素直に読めた。気持ちよく。
・ブラックが言っている「サムライ以外の日本人は低すぎる」っていうのは当時の欧米人の実感なのか?イザベラ・バードは必ずしも日本人の「質」が低いとは言っていないよね。「文化度」が低かったのは認めるけれど。
・2編ともヒロインが可憐で大好きになった。お花もお種も抱きしめたくなるようにかわいらしい。
・明治物といえば俺の中で風太郎なんだけど、また違って楽しめた。どちらも明治初年は見てきてないわけだけど、何が違うんだろう?風太郎の明治物には何か少し暗さがつきまとうんだよね。開化の暗部、というか。そういうのはあまり感じられなかった。