フィルムコミック 風の谷のナウシカ(2)

  • 徳間書店 (1990年10月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784197701131

みんなの感想まとめ

物語は、争いや捕虜のテーマを通じて深い感情を呼び起こします。フィルムコミックとしての形式が、映画の展開を巧みに再構成しており、シーンが集約されることで新たな視点を提供しています。特に、キャラクターたち...

感想・レビュー・書評

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  •  本巻を読み進めるうちに、映画がこのコミック版の第2巻の中頃までを描いていることがわかった。

     風の谷のナウシカは、トルメキアの同盟軍として戦い、トルメキアのクシャナはナウシカが持っていると思われる秘石を求めている。この秘石が重要な役割を果たすことになる。また、ナウシカはペジテのアスベルに秘石を返した。トルメキア、ペジテ、風の谷は言語が通じ、風俗もよく似ているが、トルメキアの戦争の相手は土鬼(ドルク)であり、言葉も風俗も異なる。

     ナウシカは土鬼の船と遭遇し、捕虜となる。土鬼のマニ族僧正と出会い、ナウシカは土鬼の人から服をもらい、その服を着ることになる。ナウシカにとって、土鬼も仲間となるのだ。
     土鬼は王蟲の子供を人質に取り、王蟲たちを南へと進軍させ、トルメキアを滅ぼそうとする。それを見たナウシカは、クシャナに子供を救い出すことを願い出る。王蟲の子供は酢の湖の孤島にいる。クシャナは、ナウシカの願いを認め、子供を救い出すことを許可する。

     子供を連れ去られた怒りに満ちた王蟲の大群が押し寄せ、ナウシカはその子供を助け、王蟲の大群の進撃を押し留める。ナウシカには王蟲の怒りを鎮める言葉があり、それは彼女の不思議な能力の一つである。土鬼のマニ族僧正はそのコミュニケーション能力に驚き、ナウシカの姿を従者に説明させる。

     王蟲の血を浴びたような真っ青な装束をまとい、王蟲の触手が風に靡く金色の草原を歩くナウシカに対し、マニ族の僧正は「その者青き衣をまといて金色の野に降り立つべし」と宣言する。そして王蟲たちは怒りを鎮めて行進し、ナウシカは「北に帰りなさい」と命じるのである。

     このシーンは映画ではマニ族の僧正として描かれておらず、風の谷の大ババが同様のセリフを言う。しかし、映画では王蟲の怒りを鎮めるところで物語は終了し、ナウシカは風の谷を守る伝説の王となる。しかし、コミック版ではマニ族の僧正がそのセリフを言い、さらに物語は進展する。トルメキアと土鬼の戦いは続き、僧正はナウシカの不思議な能力に驚きを隠せない。

     ナウシカは王蟲との対話を通じて、大海嘯と呼ばれる災害について知る。それは過去に「火の7日間」の後に3回も起こったもので、前回の大海嘯は300年前に発生している。大海嘯は津波を意味するものであり、宮崎駿が大津波がやってくることを予言したように思える。

     ナウシカはクシャナと話し合い、風の谷の軍を風の谷に帰すことにする。ナウシカは土鬼がいかにして王蟲の子供を捕まえたのか疑問に思う。その過程では、王蟲は12回脱皮し、この捕獲が難しいことが示される。また、王蟲が南下する理由についてもナウシカは知りたかった。

     風の谷の大ババは王蟲の大海嘯の伝説を知っており、王蟲が南下し、多くが死去した結果、腐海を形成したことを物語る。

     土鬼の中にも、皇帝のもとにマニ族とビダ族、そして僧会が存在する。マニ族は王蟲を神聖視し、培養して育てている。マニ族の僧正はビダ族が王蟲を戦争に使用することは好ましくないと皇帝に進言しようとする。その中でユパは王蟲の子供を培養している場所に現れ、土鬼と戦う。また、ペジテのアスベルが登場し、ユパと戦うふりをしつつ、培養槽を破壊するのである。

     そこに土鬼の僧会の戦艦が現れ、皇帝の弟である皇弟が降臨する。マニ族の僧正は皇弟に大海嘯を呼び寄せたことを念動でやめるよう進言し、争いをやめない限り、青き装束の者が土鬼を打ち破ると予言する。皇弟はその預言を無視し、マニ族の僧正を殺すのである。僧正はその思いをナウシカに届け、ナウシカと土鬼の皇弟との戦いが始まる。物語は壮大なスケールで展開するのである。

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著者プロフィール

毎月10日発売のアニメ情報誌「月刊アニメージュ」を手がける編集部

「2013年 『フィルムコミック 風立ちぬ 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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