- Amazon.co.jp ・マンガ (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784197701322
感想・レビュー・書評
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初版
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完。
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『日本沈没』のリバイバル映画化に合わせたアンソロジー集。
この作品は、実にいろいろなパロディのネタになっているんですね。
小松左京氏も公認とのことで、表紙に書かれた彼の「しかし、こんな風には沈まんっ!!!」との一文が笑えます。
オリジナルをいじられるのは、原作者冥利に尽きることなのかもしれませんが、筒井氏のパロディ短編も容認している人なので、そもそも本人が大らかで遊び心があるのでしょう。
たくさんの漫画家が、地方別の話を書いています。
紙面の関係でどれも数ページのみなので、明らかに話の途中で尻切れになっているものも。
描き足りないものは、各自コミックや別誌で出しているとのことです。
冒頭は吾妻ひでお。久しぶりに見てみると、この人の描く女性って、やっぱりかわいいですね。
所沢担当の伊藤伸平氏による、田所博士と小野寺が女性バージョンのものがおもしろかったです。
D計画とはダイエットのことだった!?
ほかに、米村孝一郎の、泉鏡花のくくり姫をベースにしたものも、雰囲気たっぷりでした。
岡山を舞台にした、鬼まで沈んでしまった後の桃太郎の乾いた憂鬱は、ワイルドの『幸福な王子』の世界のようでした。
つまりツバメがキジっていうことですね。
大勢の漫画家が、腕によりをかけて調理したものを見てわかったことは、(やっぱりオリジナルって偉大なんだなあ)ということと、(鶴田謙二氏って人気があるんだなあ)ということでした。 -
鶴田謙二が描いてるなら、文句なしに買う!