トクマコミックス 文庫版 影武者 徳川家康(3)

  • 徳間書店 (2010年3月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784197804702

感想・レビュー・書評

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  • 「影武者 徳川家康」3巻。文庫版最終巻です。

    大奥の女性陣との駆け引きがあるのが楽しかった覚えがあります。多分、自分の意思をはっきりと表現し、男性と渡り合うという女性をバトルヒロイン以外で読んだのは、この漫画が初めてだったような気がするなぁ。記憶にないだけで、他にもあるだろうけど、軽く振り返ってみた限りではこれが最初。
    ナウシカのようなバトルヒロインや、ピーチ姫のようなお姫様ヒロインでない女性という意味で、お梶の方や阿茶の局は印象の強い登場人物です。
    敵方の悪女でもないところが、記憶に残る要因でもあったのかな。
    じゃあ、当時の自分が思い描くであろう敵方の悪女が誰か、というと誰だ?

    ドロンジョ様?


    物語は石田三成処刑で関ヶ原の後始末を終え、表では豊臣家、裏では秀忠との戦いが始まるというところで終幕。生き延びていた島左近との出会いを果たし、強力な仲間を得た二郎三郎の今後の戦いにご期待下さい、の結末です。そして物語は『SAKON』へと昇華していきます。


    すりの最後が悲しい。小さな幸せを願い、手に入れた先で無惨に殺される。未来への希望を無慈悲に潰してゆく秀忠の残虐さと、彼の思想の否定の場面。
    門奈とすりの小姓コンビは、関ヶ原の家康暗殺を知る中で最も弱者の存在。彼らも二郎三郎と同じく秘密の暴露で命を失う立場で、最もトカゲの尻尾きりにされがちな弱い存在。常に命の危険にさらされ、慌てふためきながら、生き延びてきた結末がこれでは、なんとも悲しすぎる。
    すりは、ただのおじいちゃんなんだよなぁ。門奈は身分はともかく武士階級だと思うんだけど。そのおじいちゃんが、孫の誕生を喜ぶおじいちゃんの死に様があれは悲しいよ。

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著者プロフィール

原哲夫:1961年東京都生まれ。1983年より連載された『北斗の拳』が、社会現象を巻き起こす大ヒット。その後も『花の慶次 -雲のかなたに-』『蒼天の拳』などヒット作を次々と世に出し、現在月刊コミックゼノンにて『いくさの子 -織田三郎信長伝-』を連載中。

「2022年 『北斗の拳 拳王軍ザコたちの挽歌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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