ルー=ガルー 忌避すべき狼 新書版

  • 徳間書店 (2004年11月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198506537

みんなの感想まとめ

独特の設定と個性的なキャラクターが魅力的な物語は、近未来の連続殺人事件を描いています。14歳の少女たちが様々な背景を持ちながら、命の危機に直面する中で、彼女たちの成長や人間関係が描かれています。物語の...

感想・レビュー・書評

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  • 公募したアイデアを物語に組み込むというユニークな試みがされた本。

    西暦20X X年を舞台に14歳の少女たちが連続殺人事件に巻き込まれる。
    天才少女、無気力少女、一匹狼少女、無戸籍少女など個性豊かなキャラクターが、読み進めると頭の中でどんどん活き活きしていく。
    物語冒頭では舞台となる近未来の、除菌されスマートに区切られた空間で真っ直ぐで秩序的な生活が描かれるが、物語が進むにつれ、泥だらけ汗まみれ、無秩序無茶苦茶人間臭さ大爆発。

    とっても面白い設定と話の展開だが、未来の年齢40〜50代キャラが現代でも古臭さを感じる言葉遣いでそこがうーんという感じ。
    20年前に読んだときは気にならなかったから、設定の時代に近づいて自分の年齢も変わったことで違和感が生まれたのだろう。
    近未来ものはそういう面白さもある。

  •  2度目の再読になります。結構忘れていることが多かったので、とても楽しめました。
     2030年代の世界。人と人の繋がりが薄い世界。人々は端末(スマホみたいな形状かな?)で繋がり、リアルなコンタクトをとらない。それはとても楽なのかもしれないけど、乾いた世界だな感じました。
     情報が残らない=現実ではなくなる。実際に起きたことは事実だけど、記録が現実になってしまう。記録を書き換えれば、それが現実となる。そんな世界です。
     実際の歴史もそうやって違えた現実があるんだろうなと思いました。いや、今現在も歴史は書き換えられ続けているのかもしませんね。
     人を殺すのは悪いこと。人を殺す理由なんてないのかもしれない。でも、なぜ悪いことなのか、私は当たり前すぎてそんなこと考えたこともなかったです。
     次は続編を読みたいと思います。続編は初読みなのでとても楽しみです。

  • 百鬼夜行・陰の鬼一口のその後の話。
    美緒が、はじけてて好き。

    続編のインクブス…は、邪魅の雫に繋がってるんだな。

  • 京極のライトノベル
    セリフ回しに榎木津を思い出した

  • 近未来、人類は食物連鎖から離脱することに成功し、少女たちは自宅端末で学習を進め、たまにコミュニケーション研修で外に出る。そんな時代の連続殺人。

    大好物の近未来ものなのでそれだけで充分美味しいのですが、以下箇条書きでオススメポイントを。

    1.設定の面白さ
    2030年〜2053年の起こり得る事をネットと雑誌で募集し、そのアイデアを練りこむというかなり実験的な企画だったようです。
    技術の発展はもとより言葉の変化、概念の変化、教育・警察・家族など社会システムの変化など、様々な点が網羅されていてかなりワクワクできます。

    2.キャラクターの魅力
    女性カウンセラーの不破さん、刑事の椚さんを除けば主人公は4人の少女たち。
    それぞれのキャラクターがうまくデフォルメされていて、よく立っています。
    京極作品のテンプレートとも言えるキャラ関係がすでにあって、好きな方にはかなり『にやり』要素多めかも笑

    3. クライマックス
    スピード感、カタルシス、謎解き要素、アクション要素が全部入ったなかなか読み応えのあるクライマックスでした。
    京極堂何かだと、しゃべりまくって100ページとかザラですが、この作品はかなり映画的な場面の切り替えや動きが多くなっています。
    読み飽きないし最後の一気読みが楽しい!

    4. しかし変わらぬ京極節
    他の作品のように読者に背景をしみ渡らせるのが目的ではなく、かなり前提条件を説明しないままメインのテーマをつきつけます。
    曰く『生き物ってなんだろう』。
    食物連鎖から切り離され、自宅からあまり出ず、システムに管理され続けた人類は果たして生き物なのか?
    倫理も社会も法律も変わる中で変わらないものはなんなのか?
    京極らしいテーマを以外に京極らしくない形できっちりと読者に提示します。

    と、言うことで何よりも近未来設定好きには本当にオススメ!
    その他の方も、少なくとも読んで後悔はしない本だと思います( ̄▽ ̄)

  • 近未来でも京極夏彦。
    どこか湿った印象。

  • いつこうなってもおかしくないと思わせる世界。登場人物の少女達もそれぞれが魅力的だし、思考回路も納得できる描き方だと思った。話はアニメの世界だ、と言われればそうだけどメッセージは強烈だった。(一般のファン多数と京極夏彦の共同小説らしい)

  • 借本。
    著者の本はこれが初めて。
    姿勢を正して、正座して読むべきな感じの本でビックリ。
    ゴロゴロして読んだらバチがあたりそうな感じ。
    ですが、面白い!でも疲れた。
    今までにない刺激的な読後感なので、違う作品も読んでみるとします。
    癖になりそう~

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:913.6||K
    資料ID:95040661

  • アニメを観たとき、ストーリーがよく分からなくなってしまって(ボリュームが大きすぎて音が聞き取りにくかったせいもありますが)、原作を読もうと思いつつ何ヶ月も経ってしまいました。
    アニメで端折られていたのは、「形状認識異常」の部分だったんですね。そのせいで、DC(デフォルメーションキャラクター)がストーリーとどう関係するのかが分からなくなってしまったんでした。
    他の京極作品とは違って、登場人物が若い女の子たちだし、ひょっとすると違和感を感じるんじゃないかと心配していましたが、全然大丈夫。その辺りはさすがです。続編の『ルー=ガルー2 インクブス×スクブス 相容れぬ夢魔』、早く読みたい!そして、『ルー=ガルー』で短いお話を書き下ろして、リーディングカンパニーで朗読してほしいなぁ。

  • 近未来の設定がやたら練られてると思ったら公募だそうで。その上で京極の思想が色づけされている。前半、女の子たちのキャラが若干立ってない気がしたが、最後は、拳法・ナイフ・メカ&シューター・占いの娘・何も出来ない娘と、RPGのようで面白かった。“その後”の部分は賛否両論あるかもしれない。

  • 何十人分ものアイディアを取り入れて、一つになった世界観がまとまっていて、しっかり生かされている。それだけではなく、シンプルに的を得た文章が想像力を掻き立てる。2部構成のサンドイッチ型が、出版された当時は斬新に感じた。

  • 体力が必要です。
    映画化予定がされています。

  • この物語の主人公は14歳の少女たち。2030年代の都市。清潔で、無機的な徹底した管理社会だ。少女たちは、携帯端末を持ち、全ての行動は把握されている。世界はモニタの中だけに存在していた。希薄な現実感。ところが14~15歳の少女ばかり狙った連続殺人事件を契機に、少女たちが仮想の世界から飛び出す。巨大な敵との戦いのなかで、彼女たちが見出したのは……。

    全く面白くない。読まなくてよし。

  • 京極夏彦が書いた、近未来小説。
    事件を解決する少女達の
    活躍が痛快!

  • 武侠小説?主役が大した能力がなくて、周りが優秀なのは京極作品の特徴だったかな?今までになく主役が「物語の傍観者」みたいな感じがする。マンキンでいうまん太ポジションね。個人的には美緒のキャラが好み。オレンジゴーグルつけてプラズマ砲ぶっぱなすあたりが面白かった。クラッシャー美緒というよりハカイダー美緒と名乗ってほしい(笑)。雛子のキャラも面白いな。ゴスロリでオカルトというどこかで見たことあるような設定だったけれど。

  • オオカミは滅亡した。そういうことになっている。




    夏彦先生が描かれる近未来物。
    人間が食うことをやめた世界を少年少女が駆け巡る。

    漫画版は百合になってましたが、原作は別にそうではないとおもいます、よ

  • 2006年6月10日読了


  • 京極氏ファンとかではないので
    唯一ガッツリ読んだことがある本。

    これは妖怪とか日本とかイメージのあった
    京極氏の作品とはちょっとばかし違うなぁと思いマスタ。

  • 読んで損はしませんが。

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著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく・なつひこ):一九六三年北海道生まれ。九四年『姑獲鳥の夏』でデビュー。同作を含む〈百鬼夜行〉シリーズで人気を博す。九六年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞。その後も泉鏡花文学賞、山本周五郎賞、直木三十五賞、柴田錬三郎賞、吉川英治文学賞を受賞。〈巷説百物語〉シリーズ、〈豆腐小僧〉シリーズなど著書多数。

「2025年 『東海道綺譚 時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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