空色勾玉 (トクマ・ノベルズ)

  • 徳間書店 (2005年9月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198506780

みんなの感想まとめ

テーマは和テイストのファンタジーで、日本神話を背景にした物語が展開されます。デビュー作とは思えないほど丁寧に作り込まれた設定やキャラクター描写が魅力的ですが、一部のキャラクターには親しみを持ちにくいと...

感想・レビュー・書評

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  • 最近はまっている荻原規子さんのデビュー作。ダイアナ・ウィン・ジョーンズの挿絵も手がける佐竹美保さんの表紙で気分も上がる。

    あんまりにも面白くて珍しく一気読みした本で、やっぱりファンタジーが好きだな、と思えました。帰って来てからずっと図書館に行けるのが嬉しくて子供の時好きだった本の続きを読もう、の流れで児童文学ばっかり読んでるけど全然飽きなくて漫画もいらなくなるくらい満足してる。

    古代日本の自然の描写が綺麗。狭也が池で泳ぐところが特に好き。
    夏の夜に魚になりたくなるのは、わたしばかりではなかったのか。
    どこか勧善懲悪的な考えを超えたところに安心して読めました。

    特別な女の子、ってのはレッドデータガールもおんなじだけど、泉水子と狭也の性格が違う、ってだけじゃなく、厳しい環境が狭也を否応無く強くしてるのかな、とも思いました。
    うじうじできるのはそれを許される環境にいるから。それがいいのか悪いのかわからんけど。輝の宮にいるみたい。今のわたしも。

    月代の君は最後まで完璧な王子様でした。
    なんとでも。そなたが嘆くのは見ていられない。
    いかにも、な古代のプレイボーイなもてもていけめん王子。
    稚羽矢より目立ってる。稚羽矢と狭也が惹かれ合うのはもっとそんな俗世的なものを超えての運命的な結びつきだからかな。
    でも輝の宮みたいな現代日本に生きるわたし達にできるのは、運命になんて頼らず自分の意思で選び取ることだけなのかも。

    富士山火口、不死の女神=竹取物語、であわや照日御神もここまでかと思ったけど、そこで投げ入れなかったからこそ、不死と死するものの共存、という世界が続いてゆくのかな。続きが読みたすぎて他のことに手がつかなさそう。図書館行かなきゃ。

    10/22/17

  • 再読いたしました。10年以上前に読んだので、全然覚えてなくて再読どころか初めて読んだような気分で読んでました。
    昔はハードカバーで読んだんですけど、佐竹さんの表紙が美しすぎる……大好きです佐竹さん。
    荻原さんの作品は少女マンガくさい、とどっかで見たので軽く戦々恐々としながら……でも、腹が立つほどではなかったです。なんとか。
    ただ、やっぱり女の子がいつも同じ感じだよなあ、と思ってしまった。
    スケールが大きなファンタジーですごかったです。神代の風俗が目に見えるように描写されていて面白かった。私も、歴史で一番好きなのは古代上代なので。植物の生き生きとした描写も美しいですね。これがデビュー作とは、すごすぎる。
    結構人がばたばた死んでいきますね。必要に迫られた死だけれど胸に来る。
    視点は結構ぶれる。難を言うなら、開都王伊吹王と科戸王が誰が誰やらわけわからなくなってしまいました。

    他の方のレビューを見て。確かに、狭也がほとんどなんにもしないまんま終わってしまいましたね……
    狭也が美人もてもてなのも確かに鼻につくと言えばつくかも。

  • すっかり和製ファンタジー漬けに(笑)。
    これがデビュー作かー。すごいですねえ。
    それにしても、主人公に全く親しみが持てなくて困りました(笑)。どうもよく分からんあの性格。
    チャキチャキしてて気が強くて無鉄砲で…と一貫はしてるんだけど、そのくせどうにも掴みがたくてどうにも魅力を感じない…
    情が厚いのかというとそうでもなくて結構酷いんですよね。なんていうか、まだ子供だということを差し引いてもそこここに見える自分本位さが何とも言い難い。
    稚羽矢をかばってるのかというと案外そうでもなかったり…自分が引っ張り込んだくせになあ、と思って仕方なかったです。
    「明星だけが、私を、なんのためらいもなく好きになってくれたのだ」て言う稚羽矢が切ないですよ。稚羽矢を道具としか思ってない、とみんなに怒っていたけど、こういうの見ると狭也も結局は稚羽矢をさして理解しようとはしてないよね、と思うのですが。
    最後までよく分からん人でした。
    逆に稚羽矢はいいですよ!なんか、要所要所でぼさーっとした的を射ない(笑)会話が大好き。
    しかしどうも全体に描写がはっきりしないんですよね。特に戦闘(ていうのかな?)シーンとか。
    大蛇の目覚めるとことかもそうだし、そのほかの普通の時間の移り変わりがよく分からなくてもったいないです。文章の量は多いんだけどもったいぶった書き方というか、思わせぶりでメリハリがない。なので伊吹王が命を賭けて稚羽矢を止めに行くシーンも、ほんとならもっと盛り上がるのにー!と地団駄踏んで読みました。
    気付いたらもう終わっててあれ?ていう場面が多いんですよ。もったいなーい!!
    稚羽矢が徐々に目覚めていくのももっとじっくり書いて欲しかったなあ。姉弟弟の対決もなんだかあっさりしてたし…
    稚羽矢贔屓(笑)としては物足りない気分がてんこ盛りです。

  • 和テイストなファンタジーってありそうでないし、日本神話がモチーフなため、洋書のファンタジーより好きかな。

  • YouTubeのおすすめ本を見て手に取りました。
    学生さん向けの内容だからか40代の私には面白味がわからなかった。

  • 当時の知り合いがオススメしてきた本
    ファンタジー好みじゃない…
    すまん…

  • 4作目、5作目を最近読んでの再読。
    結構覚えていない。。
    4作に登場した鳥彦が1作目絡みだったとは。。。

    帯、とか着物を連想していたけれどカバーイラストを見て勘違いに気づく。
    この時代の服は竜宮城みたいで、趣があるなぁ。。。

    学生時代は3作目が好きだったけれど
    今読み返したら1作目もスイスイ入ってきたので不思議。

    でも一番は
    スピンオフが読みたいな、という感想。
    輝サイドの過去やこれから、
    月の皇子の葛藤や今までの乙女との関わり合いとか。
    主人公の若々しさより、周りの大人の事情が気になってしまった。

    昔の人は短命だから10代の結婚が当然だろうが
    この村のように自由恋愛だと成立するまでに若気の至りとか、友人関係とか
    恋愛面が絡むと泥沼化したケースもあったのだろうなぁ。。大変だなぁ。。。という感想しか抱けないのが
    悲しい。。

    平安貴族の女性が活発、という漫画はよくあるけれど
    古代も当然ながら、おとなしい子もいればチャキチャキした子もいて、現代と変わらない会話だったのだよなぁ、と再認識。

  • 何度読んだかわからないが、久しぶりに再読。やはり面白い。
    日本の神話をベースにした和製ファンタジー。個人的には現代和製ファンタジーの草分け的な存在だと思っている。題材が現代でないので、時がたっても面白く読めるのはいいところだと思う。

  • 佐竹美保さんの挿絵で☆をプラス1。

  • 奈津女の死の扱いが軽いのが気にかかった

  • 勾玉3部作、1作目。
    日本の神話をモチーフとした作品で、入りやすかった。

  • 長らく読まなくては~と思っていた作品。
    遅ればせながらの荻原規子デビュー。
    なんと荻原さんもこの作品でデビューだった。
    偶然。

    最初、世界を掴めずに読みながら混乱したのだけれども、人と場所の関係性が自分の中に整理されてからは読みやすく、後半は一気に加速して読めた。

    古事記を知らずとも、楽しめる古代日本ファンタジー。
    輝と闇の神が最後にくだした決断とは?
    狭也と稚羽矢の運命は?

    狭也(さや) 羽柴の村娘だが本当は闇(くら)の世界の巫女、水の乙女。闇の女神の娘でもある。
    狭由良姫(さゆらひめ)入水して亡くなる

    闇(くら)
    岩姫
    鳥彦
    開都王(あきつのおおきみ)
    伊吹王(いぶきのおおきみ)
    科戸王(しなどのおおきみ)
    奈津女(なつめ)


    輝(かぐ)
    稚羽矢(ちはや)
    照日王(てるひのおおきみ)姉
    月代王(つきよのおおきみ)弟

    変若(おち)

    P216「なぜ木や草のように暮らせないのかしら。時がくれば、花はだれのためでもなく咲くし、木の実は争うことなど知らないで実るわ。あたしたちも、そのように生きたっていいのに」

    P240「だけど、いつまでもどこへもたどりつかないというのに、何をすればいいのだ?」

    P342豊葦原の生命は、めぐりめぐって時とともに歩むものです。そのため母が必要なのです。産み育て、いつくしむ者が。時をさかのぼらせたり、とどめたりすることはできません。子どもたちがみな生命を失ってしまいます。

  • 久しぶりに再読。
    ふと、そういえば初読時それほど稚羽矢が好きじゃなかったな、と思い出した。何度か再読するうちにあまり気にしなくなっていたのだけど、今回読んで、やっぱり好きになれないと思った。最後まで、狭也のことを放ったままな感じが嫌なのかなぁ。
    携帯に便利なノベルス版だけど、ハードカヴァーのほうが読みやすくて好き。

  • 古事記や日本書紀といった古代を舞台にしたファンタジーですが、これが児童書だとしたら、私は果たして理解できていたかどうか。
    今は少しばかりその背景となるものを知ったせいで、これは物語としても古代に触れるものとしても楽しめました。
    こういうのを読むと、もう一度きちんと古代を勉強したいと思わされます。

  • 輝と闇。陰と陽。相反するものが惹かれあう物語。

  • ※再読

  • 最近懐かしくなって、中学生時代に読んだファンタジーを再読している。
    「空色勾玉」は、ダイアナ・W・ジョーンズの「魔法使いハウルと動く城」や「クレストマンシー」シリーズにハマっていた当時、佐竹美保さんの美しい挿絵に惹かれて手に取った覚えがある。
    当時はいまいちわからなかった描写や神話の背景が読み取れるようになっていて、「大人になったなあ・・・」と一人しみじみしてみた。
    とまあ、内容については触れていないレビューだが、相変わらず読みやすく引きこまれる内容で、とてもデビュー作とは思えない、すてきな作品だと思う。この作品と作者が埋もれなくて本当に良かった。

  • RDG、西の善き魔女と読んできたが、デビュー作というのは鮮烈!書きたいことが溢れ出ているんだろうな。3作とも「姫物語」で、それぞれ性格の違う姫とはいえ、一貫性…裏返せばお決まりの展開と、終わり方なのだが、何というか力がある。古事記・日本書紀を読んでみたいのだけど、何を読めば挫折しない?

  • ファンタジー作家、萩原規子さんの作品。「RDG」のアニメ化作品を見て、勾玉三部作、と言われるシリーズを読みたいと思い手にとった。

    舞台は古代日本、姫や大王のいる時代。闇の一族の巫女として生まれながら光に憧れる狭也と、輝の一族として生まれながら、宮に閉じ込められ剣の番をしながら、地底の女神の夢を見ていた稚羽矢。彼らが出会い、運命に導かれていく物語。

    RDGは学園もので楽しめたけど、この作品はファンタジー色が強すぎて、大人になった今の私はいまいち感情移入がしにくかった。
    それが、悲しいかな成長するということか。

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著者プロフィール

荻原規子・東京生まれ。早稲田大学卒。『空色勾玉』でデビュー。以来、ファンタジー作家として活躍。2006年『風神秘抄』(徳間書店)で小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞(JR賞)、日本児童文学者協会賞を受賞。著作に「西の良き魔女」シリーズ、「RDGレッドデータガール」シリーズ(KADOKAWA)『あまねく神竜住まう国』(徳間書店)「荻原規子の源氏物語」完訳シリーズ(理論社)、他多数。

「2021年 『エチュード春一番 第三曲 幻想組曲 [狼]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

荻原規子の作品

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