ハイスクール・オーラバスター・リファインド 天の聖痕 the rebellion

  • 徳間書店 (2011年5月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198508890

感想・レビュー・書評

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  • 久し振りのオーラバの新刊で、非常に嬉しい。
    とても待ち望んでいた。
    オーラバは私が初めて出会った若木先生の作品で、とても大事にしているもののひとつだ。

    子供だった私には、敵役に魅力があることが新鮮だった。
    ただの善悪ではなくて、どちらも悪くなくて
    一生懸命生きているだけで、それなのにうまくいかない。
    そういったことがあるのだ、ということを知ったのもこの頃だ。

    四劫という言葉は初めて知った。
    月みたいだな、とふと思った。この世の理は、やはり根はひとつなのかもしれない。
    無は終わりでなく始まり。
    そう悟れるまでには、時間やいろいろなものが必要なのだろうけれど。

    今までのシリーズの中で、私的十九郎の名台詞の中のひとつが
    「大丈夫だよ」
    である。
    大丈夫だと言わない十九郎に違和感。
    知らず知らずの内にその言葉を望み、そう言わせることを読者の自分までも押しつけてきたのか、と思った。

    力なんてなくなってせいせいする、と言うには忍様に近過ぎるし
    道の者として生きるには本家からは異端児過ぎる。
    そんな彼に比して、
    「忍の判断ミスだ」
    と言える希沙良は、やはり特異で貴重なのだと思う。
    「なぜ?」と問い、「神ではない、押しつけちゃいけない」
    と思う亮介ともまた違う優しさだ。
    ”外”にいるからこそ出来ることや、わかることがある。
    十九郎や諒に出来ないことが、希沙良や亮介には出来る。

    「すぐに自己責任って言葉を使うのは危ない」と亮介の言葉ははっとした。
    「幻滅しても見直させろ。どうせ一生のつきあいなんだから一度きりの合否判定じゃない」
    というのも、さらりと言っているがすごい台詞だ。強いし、信じている。
    それに対して、一生を信じられるようになった諒に心温まった。
    どんどんそうやって、変わって行ければ良いのだと思う。

    一番強いのは、やはり亜衣ちゃんだと思う。
    共に戦う力が無く、事情は知っているのに出だし出来ず、待つことしか出来ない。
    とても自分には耐えられそうにない。

    久し振りの新刊は嬉しいけれど、この一冊で皓との決着がつくわけもなく
    早く終わらせて欲しい様な、終わらせて欲しくないような、複雑な気持ち。
    十九郎には、最後には心から笑って欲しいと思う。
    希沙良のためにも、十九郎自身の為にも。

  • 2012年3月1日読了。
    あああ痛みが古くならないよ、そのままだよ・・・。

  • 購入してすぐ読んで一端放置(笑)
    そうしたら1年以上も経っていました。
    前作「オメガの空葬」以来何年ぶりですか?
    いやもう本当に続きはあきらめていたので続きを読める不思議をひしと感じています。
    里見十九郎が自身の大切なものを全て切り捨て、その命をも賭して願い求めるものは何なのか・・・。
    若木さんの「あとがき」では次巻であきらかになるようです。
    後には斎伽忍の物語もあるようですが、十九郎の物語の決着を、この空白の何年かを、このために心の隅に「ハイスクールオーラバスター」をとっておいたようなものなので楽しみです。

  • まず、中学の頃から読んでたオーラバシリーズ。
    再開してくれて本当に嬉しい。

    ・総評としては、オーラバ最終章のスタート前編としてはじまってくれたのが嬉しいやら、寂しいやら。
    能力を失った十九朗がどう成長を遂げるのか、希沙良とちゃんと幸せになれるのか。相変わらず読んでて胸が痛くなるけども、きちんと終わりに向かってくれたのは嬉しい。

    細かいところでは・・・
    ・十九朗が意固地になってる様でイライラします。あげくの果ての210ページ。お前、いい加減にしろよ、と。(笑)(愛をこめて)
    ・神さま、人間臭い面がすこしずつ描写されてきたのは、インテグラルのいい影響かな?と。
    ・諒と亮介の「どうせ、一生」。この二人はいい方向に行ってるなー。
    ・諒と十九朗の直接対決?!ってとこで続きがハラハラ。
    ・十九朗が危なっかしいかんじ万歳ですが、ジョーアツがいてくれてなんか安心。後編でどう関わるのか期待。
    ・修学旅行、行ってほしかったなー。

    その他
    ・オビに特別冊子の申し込みがついてて、即応募。
    こちらも楽しみです。
    ・挿絵・・・変わっちゃったかー泣と、表紙のカラーを見たときはちょっとがっかりしたけれど、白黒の挿絵ではそんなに雰囲気が壊れてないので良かった。


    以上、個人的な感想です。
    はやく続きが読みたい。

    ちなみに、

  • 久しぶりの新刊。
    なんだか危惧していた方向に話が進んでいる気が…特に十九郎の選択が。
    もっとも、彼は平気で嘘をつける人だから、内心はどうだかわかりませんね。持っていた力を失うことは、視力を失うとか、片手を失うようなものなのかもしれないけど、なんのためにその力が必要なのかと考えれば、寝返りはありえない。そんなことすらわからなくなる人ではないと思うんですよね。
    希沙良との関係も、こんな緊張状態になってましたっけ…何しろ前の話を忘れているので、なんとも言えませんが、もう少し落ち着いていたような印象がありました。
    それも含めて、十九郎にとっての転機なのかな、と思います。

    亮介は、この人どこまで行っちゃうんだろう、というぐらい、能力に磨きがかかってきましたね。彼の場合、能力だけでなく、自身もどこかに行ってしまいそうな紙一重の危うさが漂うんですけど、亜衣ちゃんがそれをしっかり引き戻してくれる感じ。
    諒と冴子ちゃんも早くそうなればいいのにと思います。
    天については、あーやっぱりそういう風になるのか、と。まあ、ある意味、典型なので目新しさには欠けますね。術力の暴走、というのは怖いですが、それが本能で語られるのがまたこわい。
    次巻は解決になるのかな。なるべく早くお願いしたいです。…たぶん無理だけど。

    ところでイラスト…うん、前変わった時点でもう期待はしてないんだけど…もう少し力入れてくれてもいいんじゃ…。キャラデザの問題だけじゃなくて(それも多大にありますが)、手抜きっぷりが半端ない。前回もかなり、うわーって思ったけど、まだ亮介と亜衣ちゃんは可愛かったのに…。
    もういっそイラストなしでいってくれてもいいです。

  • 新刊『白月の挽歌』発売に伴い再読。
    したはいいが、前作『オメガの空葬』から続いてた物語だった……。
    さすがにそこまで遡る気にはなれないけど、オメガ~も11年も前の刊行だから、ほとんど記憶にないよ。
    次作はもう少し早く出てくれるといいけど、と思うけど多分無理だろうな。

  • 修学旅行に出掛けた亮介たちを乗せた新幹線が消えた。術力を失った十九郎の心と動きが理解出来ず、さらに彼らと連絡が取れなくなったことに危機感を覚える希沙良。
    一方で、新幹線の中では妖の者たちが好むサイドへ引き寄せられないよう、諒が必死で自分の心と戦っていた。
    この危機を乗り越えるためには、自分の中和能力を最大限に行使しなければならないと判断した亮介の元に、忍が現れ……。

    2014年9月5日読了。
    未完のままになってしまうと思っていた“ハイスクール・オーラバスター”シリーズの続編が発売されていました。
    読み始めてみて、本当にピンチのところで中断されていたんだなぁと改めて実感。
    しかも、まだまだピンチのど真ん中で、また中断している模様だし。。。
    どうやら、続きは作者の若木氏の体調と精神力次第の様子。
    ファンとしてはやはり終焉を見届けたいので、無理はせずに、でも、最後まで書ききってほしいと思います。

  • なんというか、私は希沙良が結構好きなので、「十九郎てめえええええ」な気分でした。なにしてくれてんだこのやろう。

  • な、なんとハイスルクールオーラバスターの最新刊。7年ぶり。
    ついに能力を失うことになった十九郎。途端にキサラにも冷たくなりー
    一方、天が閉ざされたことで斎伽の血が暴走し始め、人が消えてしまうらしい。十九郎の心の中がわからず、やきもきする。
    ティーンの頃に読むのがベスト。
    著者は未完の女王、と呼ばれているらしい。次は何年後だろう。

  • ハイスクールオーラバスター最新作。
    何年ぶり?という新作で遅筆極まれりといった感じですが、途中で投げ出したり適当なラストを書いたりされるよりはまだマシかなと思います。

    今回は前回に引き続き里見十九郎編。
    希沙良がどんどん可哀想になることはもはや予定調和ですが、それにしても十九郎の壊れっぷりは痛い。
    次回完結編でちょっとは救われることを願います。

  • 待ちに待った新刊!‼なーのーにー…
    まさかのまさかの展開

    次を早く!と叫ばざるをえないラストでした。泣きました…
    相変わらずブランクを感じさせないキャラたちのキャラクター
    それぞれの成長を今後も見届けたいと思っています。
    このシリーズが大好きです。

  • わが人生永遠の青春小説ハイスクール・オーラバスターシリーズ7年ぶりの新刊!!!!!!(叫)
    友人に「この状態で次いつ出す気だよおおおおおおおおおおおおってなる」というようなことを言われていたので、覚悟していたけれども……最後の最後の4ページは何……何してくれてんの………!!!!!!!

    とにかく最終的にそんな爆弾が投下されたのでそんなことしか言えませんが、全体としては、7年のブランクがあるとはいえ5月頭の神様BDから刊行日までのお祭りツイッターで、懐かしいキャラクターたちの言動には触れていたので、改めて文章として彼らに触れられることがまず嬉しい。独特の台詞の言い回しは若木のひとつの大きな特徴だと思うのだけど、久しぶりに読んだら一層それぞれのキャラクターが突出したような気もする。

    忍様が「可愛いのは希沙良」って言うのがすごく理解できてしまった気がする。冴子ちゃんもえらい可愛らしく、水沢はより不器用なバカに、亜衣ちゃんはより強く、亮介はより強かに(笑)、そして十九郎はより一層…危うく…(黙)。
    ちなみに今一番愛しいのは忍様です(笑)。でも永遠のアイドルは水沢です(笑)。

    グラハーあたりは感覚的な言葉の集合体で世界観をあらわしてますが、
    オーラバとかイズミとかはあらゆる熟語の集まりで世界観をあらわしていると思ってます。この中二ラノベと難解文芸の狭間のギリギリのラインみたいな文章が懐かしいったらない(褒めてる)。

    そんなわけで全然全くものすごく途中でぶちきられたので…次巻は…せめて3年後くらいにしてください…orz一応次巻でこの一連の里見の話が終わり、その後にシリーズラストの忍様の話になるようです。最後の話がどのくらいの長さになるかはわかりませんが…あと10年くらいでは終わらないでしょうか…。
    その間にグラハーのもう一冊も、終わりの見えないイズミも、その他諸々も抱えているというのに…若木の命がいくつあっても足りないんじゃないかと思うんですが……(苦)。
    それでもたかだか新刊一冊で当分祭りできるほどのシリーズなので、いつまでも応援していたいと思います。

  • 前作までのあらすじを丹念に読んでから挑みましたが、やはりあちこちうろ覚え。希沙良が可哀相すぎる十九郎がひどすぎる。ラストにちょっとびびった。まあ私は諒ちゃんが大好きなので彼が多方面から愛されていればいいや。本人は幸福慣れてないから葛藤しまくりですが、そこがいいんだよ!(笑)忍さまも心配だけど、彼は自分の不自由さも楽しんでいるところがあるからな。繊細な10代の頃から読んでたシリーズで思い入れも深いので、きれいに仕上げていってほしいな、と続刊に期待。しかし挿絵があってないですね、残念。

  • 8年ぶり?の新作だそうな!初めて手に取った時は小学生でした(笑)完結を楽しみにしつつ、いつまでも続いてほしい作品のひとつ。とりあえず里見くんの暴走が面白すぎます。

  • ああ、懐かしいな、と。

  •  前巻の復習もしたし満を持して読んだらひどく落ち込んだ。
     展開そのものもショックだけれど、210ページあたりで起こったことが未だに受け止められない。どうしたらいいのかわからない…ってここに書いても仕方ないですが本当にどういうことなのか…。
     この際だから書いてしまうと里見十九郎はわたしの二次元における初恋の人でした。良識派だと思って好きになったのに巻数が進むごとに破滅型になっていって、それでも引きずられるままずっと好きでしたけど、今回のようなことになってはもはやどう見ればいいのかわからない。
     このシリーズを読むとどうにも平静を保てないというか、心乱されるのであまりありがたくないのですが、もはやいろいろなものを含んだ愛着になってしまっていて離れがたいんですね。このもやもやを晴らすためには完結巻を読むしかないんだと思う…でもいつになるんだろうそれ。

     ストーリー的には、だんだんと根本に関わる設定も明らかになってきて、物語の終わりが近づいてきているのだなあと思います。
     あと亮介ちゃんの能力が飛躍的に伸びている、というかリミッターが外れた感がある。ちょっと怖いし心配だけれど、亮介ちゃんには亜衣ちゃんがいれば大丈夫なのだということがこの巻でよくわかったので、よかったです。

     イラストについては、忍さま男前だけど里見さんの生え際が心配。
     そういえば『ファウスト解体』がもう出ているはずだから買いに行かなきゃ。

  • 前作からあまりに時間が経ちすぎて、状況がイマイチ。
    里見に決着が付くまでは見届けたい。

  • シリーズ途中のため☆なし

  • 続きが読めると思ってなかったので先日古本屋さんにコバルトの一式を譲り渡したばかりだった。久しぶりに読んで、どんな状況だったかを薄ぼんやり思い出しながら、こんなヘビーなところで中断されていたのかと呆れた(笑)が、続きが読めて良かった。しかし、また、さらにヘビーなところで中断している…。これじゃあ、希沙良も十九郎もイタすぎだろう。目の前にひどいケガ人がいるのに手当てせずに放置してるっぽい感覚。
    読み始めた頃に比べて自分が随分年をとったせいなのか、それとも若木さんの方がそうなのか、両方なのか知らないけど、そんなに1ページにたくさん文字が詰まっているわけじゃないのに、ページを捲るのに時間がかかった作品だった。一言一言がヘビーなのね。
    自分の中で深く意味を噛み締めるために反芻したり。
    登場人物間の会話が、みじかい時間のほんの短い会話なのに、ザラッと抉るように痛かったり、何かを突いたり、信頼関係ってこんなにキツイものだったけ、大変だなと思わされたり。
    そりゃ、書くのにも時間がかかったんだろうな、と思った。
    搾り出して書いてるっぽい。
    続編、ちゃんと、出ると良いな。

  • 待ちに待った続編。いつの間にか読み始めた年齢の倍以上の年齢になってしまいました。
    以前、幸せになろうねって言った亮介の言葉を思い出した。十九郎は幸せなならなきゃだめだよ。絶対に。

    挿し絵にがっかりなのと、トクマノベルスを置いている書店が少なく、購入までに時間がかかってしまったのでその分マイナス。

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著者プロフィール

1968年生まれ。早稲田大学文学部中退。89年、大学在学中に第13回コバルト・ノベル大賞佳作入選。同年のデビュー作、『天使はうまく踊れない』に始まる《ハイスクール・オーラバスター》シリーズは、昨2021年、完結した。同シリーズを筆頭に、《イズミ幻戦記》、《グラスハート》など、多くの人気作を持つ。近作に、『われ清盛にあらず』『ハイスクール・オーラバスター・リファインド 最果てに訣す』、『ゼロワン』、『永劫回帰ステルス』などがある。

「2022年 『戦をせんとや生まれけむ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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