千夜一夜の魔術師 ハイスクール・オーラバスター・リファインド the magician (トクマノベルズ)

  • 徳間書店 (2019年10月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784198509866

作品紹介・あらすじ

大河シリーズ、完結へのカウントダウン、
いよいよ佳境に!

 人の心の闇に憑き歴史の暗部に蠢く〈妖の者〉と〈神〉の識格をもってそれを退治する〈空の者〉。
 生身の人間では見届けられぬ、太古より続く
両者の戦いに終止符が打たれる時が近づく。
 眠り続ける里見十九郎を巡るそれぞれの想いが交差する「緋色の糸の研究」、路地裏の隠れ家レストラン〈シェヘラザード〉を舞台とする不可思議な“契約”にまつわる物語「千夜一夜の魔術師」の中篇二篇を収録。

感想・レビュー・書評

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  • ハイスクール・オーラバスター(略してオーラバ)シリーズ最新作!

    思えばこのシリーズとの出会いも、中学校の図書館にハイスクール・オーラバスターシリーズが置いてあったところからでした。
    当時、すでに第一部のしめくくり「天冥の剣」まで出ていましたが、夢中になって読みました。
    以来、マンガ版も小説も最新刊が出ると、すぐ買っていたものです。

    最新作「千夜一夜の魔術師」には中編2本が収録されており、前半の「緋色の糸の研究」が第2部の終章、そして表題作「千夜一夜の魔術師」がシリーズ最終章の序章です。

    青春時代のわたしなら、とにかく物語の先が気になってザクザク読み進めていたと思いますが、時を経た今は1つ1つの言葉を味わいながら、背後になにがあるのだろう?と考えつつ味わえるようになりました。
    けれど登場人物たちはシリーズ最初の物語と変わらず、あの頃の輝きのまま本の中に生きていて、とても懐かしくなりました。

    セリフを読むだけで、それが誰のセリフなのかわかるところが、このシリーズのすごいところです。
    オーラバをいちばん読みこんだのは、漫画家の杜真琴さんの挿絵の頃だったので、今回の話も頭の中では杜真琴さんの絵で再生されていました。

    シリーズ開始から30年にもなるというオーラバシリーズ。
    シリーズ最初に手にしたのが、この「千夜一夜の魔術師」だった…!という方のために、ちゃんと、冒頭にはここまでのあらすじがまとめられています。

    このあらすじがまた物凄くわかりやすくて、これを書かれた三村美衣さんという方が、どれほどオーラバを愛しているかが伝わってきます。

    ただ、これから起こるであろうことを考えると、やはり今までの物語を読んでいただくことを強く強くおすすめします。
    登場人物たちの抱えている闇の深遠を描きながら読むためには、やはり既刊物語の細部が欠かせないからです。

    今回収録された「千夜一夜の魔術師」というお話が、シリーズ最終章にとって「どんな」序章に位置しているのか、今はまだ見えませんが、最終巻でその全貌が見えるときを楽しみにしていたいと思います。

  • あれ、シリーズ本棚に入れてなかっただろうか?
    誰がなんと言おうと、オーラバは私の原点であり根源ですので、ほぼ人生と同時間を共に過ごしてきております。そんなわけで、シリーズラストに向けて作者が絞り出し捻り出し水出しコーヒーもインスタントの早さに感じられるようなここ数冊の新刊(リファインドからとすればいいのか)については、もはや儀式に近い読書環境を構築せねばまともに向き合えないため、今更読んでおります。
    だんだんどの本がどの時系列だったか怪しくなってきてるんですが、ずっと十九郎が闇落ち状態でずっと忍様が死にかけでずっと諒がぐれててずっと亮介が悟りをひらいててずっと希沙良が良い子なのが続いてるので特に問題はないです。

    短編というより掌編のようなものは比較的ぽつぽつと出してくれるものの、まとまったものはやはり数年に一度しか出ないので、あらためて噛み締めながら読むと、この人の文章表現は恐ろしく回りくどいけれど、何も違和感なくスルッと体に染み込んでくるし、比喩的なのにとても自然にイメージが広がるなぁと。それはリアリティというより感覚的なものなんだけれど。
    それが幼少期からの刷り込みだからなのか、自分ではもはやわからないけれど、もしそうだとしたら、この感覚を味わえる自分は幸せだなぁと思うし、これが初見の人でも味わえるのであれば、やっぱりすごいなぁと思う。

    本気で作者が魂を削って書いてると思っているので、無事にシリーズが完遂されることと、残りの魂の量を本気で心配しています。懸念は他にも完遂を待っているシリーズがあることというのもあるんですが…どうぞご自愛ください…。

  • 着々と終わりに向かっているようで良きです。
    なんだかんだ面白いですよ、はい。
    これ次で本当に終わる?
    かなり駆け足になるんじゃと心配ですが・・・待ってます。

  • 子どもの頃から読み続けてきたシリーズ。第一作から30年経ってやっと完結編の手前。小学生の頃はお小遣いを貯めて、ドラマCDを買ったりイラスト集を買ったりした、大好きな物語だった。シリーズ完結、寂しいけど待ち遠しい。

  • 西城は本当に好きなキャラだし、彼がいたからこそ
    十九郎は救われてきたと思う。
    そして知り合ってからは希沙良もちょうどよい距離感の
    貴重な知人だったと思う。

    希沙良が西城とハネに撫でられている光景は、なんだか良い。

  • 最終巻まであと1冊!の前日譚的な。
    里見十九郎が眠っている間のジョーアツの話と、目覚めた後のちょっとしたエピソード編。
    亮介の力にも限界が見え始めている……てことだけど、大戦が終わったら力ない方が幸せとも言えるな。

  • どういう形にしろ物語が進んで良かった。小学生のときから読んでいたシリーズ。結末が待ち遠しい。

  • 青春が蘇る…というと大げさだけど、本屋で新刊見つけて、無条件にテンション上がる作者の一人。今も昔も、私は一途に希沙良くん推しです。強くてかっこいいのに、放って置けない系男子。
    何年たっても、キャラクターが色褪せることも変わることもなく存在しているのが嬉しい。

  • 前回よりポエム少なめで読みやすかったし登場人物の行動のか気持ちとかがちゃんとわかったし面白かった。
    叶うことならこういう中編を延々と読みたい。街の小さな怪奇に彼らが関わってく、みたいなの。

    次の話で終わりらしいけど、できたら2年以内に読みたい。もうラノベ文章に頭がついていかないんだよー。

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著者プロフィール

1968年生まれ。早稲田大学文学部中退。89年、大学在学中に第13回コバルト・ノベル大賞佳作入選。同年のデビュー作、『天使はうまく踊れない』に始まる《ハイスクール・オーラバスター》シリーズは、昨2021年、完結した。同シリーズを筆頭に、《イズミ幻戦記》、《グラスハート》など、多くの人気作を持つ。近作に、『われ清盛にあらず』『ハイスクール・オーラバスター・リファインド 最果てに訣す』、『ゼロワン』、『永劫回帰ステルス』などがある。

「2022年 『戦をせんとや生まれけむ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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