バスが来ない

  • 徳間書店 (1994年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198600693

感想・レビュー・書評

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  • タイトルからエッセイだと勘違い。
    ちょっと笑える10篇の短編集でした。
    気に入ったのは表題の『バスが来ない』と『戦慄の寒冷地獄』。自分にとっての「あるある」すぎて。分かる〜!と思いながら読んでしまいました。何でもない日常に潜む?イラッとくるシチュエーションをうまく笑いに落とし込んで表現してるなぁと思いました。
    そういう意味ではきっとヘビーな喫煙者ならより『マイルド・ライト・スペシャル』も気持ちがよく分かるのではないでしょうか。


    『バスが来ない』
     1時間に〇分おき⋯というアバウトな時刻表で運行間隔もアバウトなバス停で起こる葛藤。
     
    『利の利溺書』
     父親がスリや詐欺などを家業としていた家で息子がその精神を母親に叩き込まれ、働きながらズル?賢く成長し事業を興し、のし上がっていく。

    『お通知表』
     会社のジェネレーションギャップのある新人たちを機嫌よく働かせるために考えついた通知表。

    『マイルド・ライト・スペシャル』
     大好きだけどマイナーなタバコの品種。出張先で見つからないが何とか吸いたい⋯。

    『宗派不問』
     葬儀屋で働く男の妻が亡くなって、自分の職場で葬儀を執り行うことになったが⋯。

    『きぼこおたく』
     アパートの一室に伝統〇〇のオタクが集まって⋯。

    『戦慄の寒冷地獄』
     若い女性を次々と襲う冷房という地獄。それを操るのはオジサンたちだった。

    『祭りの夜』
     村の祭りで気分が高まっている村人たちが、わちゃわちゃになって⋯。

    『ねぶこもち艶笑譚』
     いなかの昔話風の、ひとことで言うならワイ談集。

    『語り伝えの歴史』
     古代から近代までの壮大な歴史が、え?こんなにコンパクトに?

  • 徳間書店から出版されている清水義範の本はすべてレベルが高いなあ。かなり笑える。特にぼくが気に入ったのは「マイルド・ライト・スペシャル」。気に入りの銘柄の煙草が自動販売機に入っていないっていう話なんだけど、みなさん経験あり?ぼくが日常会社で吸っているのは“ピース・ミディアム”なんだけど、まさにこの状態。あれだけ宣伝しておいて、今はキオスクにさえ置いてない。うーん、この話のモデルは“ピース・ミディアム”なのか、それとも“マイルド・セブンFK”か。あと、興味深いのは「ねぶこもち艶笑譚」。清水義範にしてはめずらしく下ネタ風でもあることもだけど、これを読むとどうしても半村良の民話風の話を思いださずにはいられない。「庄内民話考」とか「能登怪異譚」とかね。やっぱりこれは師匠半村良のパスティーシュなのかなあ。初刊本あとがきも笑ってしまったぞ。"「きぼこおたく」は幻妙で客体化された物語である"んだそうだ。

  • ジャンルで言えば「ユーモア」でしょうか。星新一っぽいにおい。
    表題作「バスが来ない」と「マイルド・ライト・スペシャル」が面白かったです。
    何も考えずに気楽に読める点では良い作品だと思います。

  • 短編集。
    表題の「バスが来ない」も面白いけど「スーパーマイルドライト」って話がサイコーに笑えた記憶がある。
    かなり昔に読んだけど覚えてるなぁ。

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著者プロフィール

1947年愛知県生まれ。愛知教育大学教育学部国語学科卒業。1981年『昭和御前試合』でデビュー。1986年『蕎麦ときしめん』が話題となり、独自のパスティーシュ文学を確立する。1988年『国語入試問題必勝法』で第9回吉川英治文学新人賞を受賞。2009年、名古屋文化の神髄紹介とユーモアあふれる作風により第62回中日文化賞受賞。『永遠のジャック&ベティ』『金鯱の夢』『虚構市立不条理中学校』『朦朧戦記』等著書多数。また西原理恵子との共著として『おもしろくても理科』『どうころんでも社会科』『いやでも楽しめる算数』『はじめてわかる国語』などがある。

「2021年 『MONEY 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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