空色勾玉(そらいろまがたま) (〈勾玉〉三部作第一巻)

著者 :
  • 徳間書店
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レビュー : 623
  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198605391

作品紹介・あらすじ

村娘狭也の幸せな日々に、影を落とすのは昔の記憶…「鬼」に追われた六歳の自分。十五になった祭の晩に、「鬼」はついに追いついた。『おまえは「闇」の氏族の巫女姫だ』と告げられて、憧れの「輝」の宮に救いを求める狭也。だが、宮の神殿で縛められて夢を見ていた「輝」の末子、稚羽矢との出会いが、狭也の運命を大きく変えていく…神々が地上を歩いていた古代の日本「豊葦原」、光と闇がせめぎあう戦乱の世を舞台に、「水の乙女」と「風の若子」の冒険と成長、運命の恋を描き、圧倒的な人気を博したファンタジー。10代から。

感想・レビュー・書評

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  • 中学生の頃に読んで、すごくすごく惚れ込んだ作品です。
    ファンタジーといえば、海外ものがメインだった私に、日本のファンタジーの魅力を教えてくれた気がします。
    日本神話をベースにした、とても幻想的な物語でした。
    大好きだったけど、十年以上読んでいないと内容も綺麗に忘れてしまうものですね。新鮮な気持ちで読めました。

    光に焦がれる闇と、闇に惹かれる光。
    切なくて、それでいて共感できて、胸が締め付けられるようでした。
    最後の神様たちの掛け合いがすごく好き。日本語の美しさに思わずうっとりします。それに、自然の美しさにも心が洗われるかのよう。
    自分の役割について。死について。愛について。
    主人公と一緒になって幼心にかえったように考えていました。

    読み終わった後は、自分も大きな冒険をしてきたような気持ち。
    闇と光のコントラストがやっぱり美しい。
    日本人が古来から大事にしてきた自然を慈しむ気持ちが全体にあるのもいいですよね。
    再読してみて、やっぱり好きだなと思わずにはいられない作品でした。
    これがデビュー作とは、驚きです。

  • ファンタジーもののオススメでよくみかける本書
    さすがに面白いっ!!!
    やっぱり古事記を読んでいる方がより面白いと思います~
    黄泉の国での伊吹王♡と赤星(┳◇┳)泣けたぁ~
    最終章
    輝(かぐ)の大御神と闇(くら)の大御神
    照日(てるひの)王と月代(つきしろの)王
    稚羽矢と狭也
    それぞれの行末にキュンキュン
    +♡:.(っ>ω<c).:♡+
    闇の氏族の王たちはじめ登場人物もほんと魅力的(♡ω♡)
    大好物♡の日本神話ファンタジー♡

  • ふと日本のファンタジーが読みたくなって、本棚に随分眠らせていた本書を引っ張り出してきました。

    荻原規子作品はエッセイしか読んだことがなく、物語は初めて読みました。
    子供時代に読もうとしてはみたものの、「ファンタジー=外国のお話」という感覚のあった当時の私には、なかなかとっつきづらかったようです。
    神々がまだ地上にいた時代を舞台にした物語は、今読むとすんなり受け入れられ、むしろ肌に馴染む感じすらするのでした。

    「輝」と「闇」。
    互いの世界に焦がれる少女と少年の姿は、それぞれの背負う宿命の重さゆえに、一層まぶしく見えました。

    本書と直接関係ないのですが、30代を間近にしてファンタジーを読み始めるのに随分覚悟と体力が必要になったな…と感じました。
    一旦読み始めちゃえば、どっぷりはまってしまうのですが…。

  • 中学生の時読んだ。
    あの時の、読んだ後の気持ちを忘れたくない。
    狭也になりたかった。
    稚羽矢が好きだった。
    国語便覧の和歌をストーリーと合わせて、授業中ひとり楽しんでた。
    中学生女子は読むべきだと思う。

  • 私の人生を変えた本です。

  • 友人にすすめられて読んだファンタジー。主人公と一緒にドキドキハラハラ、冒険ができて大変楽しかった。ラストはなかなか壮大で、独特の世界観があって好き。

  • 小学生の時にこの本を読みました。
    いまだにあの頃ドキドキしながらこの本を夢中で読んでいたことを思い出します。
    私は、一度読んだ本はあまり読み返さない方なのですが、この本は何度も読み返していました。
    私が古代が好きなのは、この本の影響なのかも。

  • 狭也という主人公の心の機微が、古い日本を舞台にして、美しく描かれています。
    狭由良姫と月代王という高貴な設定。
    この本を読んで読書が好きになるといいと思いました。
    古い言いまわしの言葉も出てくるので、これから歴史が好きになるかもしれないし、古い日本の文学を読みたくなるかもしれない。勾玉という古くからある飾り物にも目がいくかもしれない。多くの可能性を秘めた物語は、日本を代表するファンタジーだと言ってもいいと思う。
    ps.
    佐竹美保さんの挿絵がついているのでさらに想像をふくらませることができる。

  • ファンタジー好きで、とても評価の高いファンタジーということで手を出しましたが、結果ハマらず途中で断念。

    なんなんだろうなぁ、魅力的な要素を持っているはずの登場人物がみんな遠くに感じられました。

    楽しみにしていたので残念です。が作品がわるいとも思ってはいません。
    ただやっぱ相性ってありますね。本にしろ映画にしろどれだけ評価が高くても面白いと思えないものってありますよね。

    って、感じです

    2017.11.8

  • 休み時間図書室に通い詰め人生で一番読書していたであろう小学生の頃に読んだ。
    この本よりも面白い作品も読んだとは思うがこの本を越える”読書体験”は経験していない。
    本を手元に置いていないので今では内容は朧げだが時間も場所も忘れ本に向かっていた、そしてこの場面だけは強く覚えている「主人公が稚羽矢のことを疑ってしまった」シーン。完全に本の世界に感情移入していた私は突然座っているデスクチェアの背もたれがなくなり背後に大きく開いた崖に落ちるような絶望を覚えた。鳩尾の奥が冷え足が震え周りがとてつもない闇に感じた。それが逆に現実の自分を強く意識させてしまい目覚めたように新鮮に周りを見回し自身の心拍とデスクライトの光を強く感じたことを酷く客観的に記憶している。
    もう十何年も前のことでバイアスのかかった記憶なのかもしれないがこれを越える体験が無いのは確か。その後記憶にある似たような体験は衝撃的な夢から目が覚めたときくらいだろう、まさに夢見心地で本を読んでいたのか。
    今そんな体験ができないのは集中力も感受性も低くなってしまったからなのだろうか?全身溺れるように読書し、あのときのような読書体験をしたいと思いながら本を開いている。

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著者プロフィール

荻原規子(おぎわら のりこ)
1959年生まれの作家。早稲田大学卒。『空色勾玉』でデビュー以来、ファンタジー作家として活躍。『空色勾玉』『白鳥異伝』『薄紅天女』は勾玉三部作、勾玉シリーズとして代表作となる。
その他代表作に、『西の善き魔女』『RDG』シリーズなど。2006年、『風神秘抄』で小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞、日本児童文学者協会賞などを受賞。


「2017年 『RDG レッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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