ペニーさん

  • 徳間書店 (1997年6月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198607234

みんなの感想まとめ

家族を大切にしながらも貧しい生活を送るペニーさんと、その愛らしい動物たちの物語が描かれています。彼女は勤勉で正直な性格ですが、動物たちのいたずらに振り回される日々を送っています。ある日、動物たちが隣人...

感想・レビュー・書評

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  • マリー・ホール・エッツのデビュー作。松岡享子訳。
    挿絵は版画。動物たちがじつに生き生きと描かれている。

    家族のなかで、としとったペニーさんだけが人間。彼はとても貧しく、「今にも壊れそうな小屋」に住んでいる。毎朝、石ころだらけの道を通って、町の工場へ働きにいっている。

    ひとりめの家族が老馬のリンピー。競馬馬のように脚に包帯を巻いてもらいたいがため、いつも右の前脚をひきずって歩く。

    つづいてとてもきれいな目のムールーという雌牛。面倒くさがりで食べ物を咀嚼しない。

    そしてスプロップという雌のヤギにパグワックというブタ。子ヒツジのミムキン、めんどりのチャクラック。オンドリのドゥーディー。

    ペニーさんの稼いだお金はみんな動物たちのエサに消えていく。さてある日、柵の扉が壊れていたがために、動物たちはぞろぞろと外に出てしまい、隣の「雷じいさん」の畑を荒らし回ってしまう。

    ペニーさんが帰ってきたあとでおとなりさんは言う。
    獣たちをぜんぶ自分によこすか、うちの畑を耕して石と雑草をのぞき、毎日牛乳を届けろ。

    しかし働きに出ているペニーさんにそんな暇はない。
    落ち込むペニーさん(ぜったいに動物たちを責めはしない)を見た動物たちは、自分たちでその仕事を担うことにする。

    (動物たちが夜な夜な働く様子が、一枚の真っ黒な版画で示してあるのが可笑しい)

    無事仕事を終えた動物たちは、「働く喜び」を見出す。それまで怠け者だった動物たちはペニーさんの土地まで耕してしまう。

    みんなで町の市場へいき、「すきなもののタネ」を買い、畑に蒔いた。こうしてペニーさんの畑は、町でもいちばん美しい畑になる。
    こうして、ペニーさんと動物たちの幸せそうな暮らしが描かれ本作はいったん閉じる。というのも嬉しいことに「ペニーさんもの」は3部作だそう。

    ところで、ペニーさんたちが食べ物のタネだけでなく、ヒマワリやパンジーやバラの苗、ヒヤシンスまで、必ずしも必要でないものを買ったところでジンときた。金銭的な余裕はないはずなのに。

    本作に登場する動物も、読んでいてもはや戦争捕虜の象徴としか見えず、ペニーさん自身の境遇も、当時の貧しい生活を強いられた人々の姿を反映しているのだろうけれど、

    そうした解釈抜きでも、上の畑荒らし事件をきっかけに動物たちが働く喜びを見出し、それがペニーさんにも伝染し、みんなで手に入れたささやかな幸福のかたちは、紙上で発散されるこの幸福感は、当時の読者の心をもいかばかり温めたことだろう。

    たとえ貧しくとも働くことがあくまで喜びでなくてはならないという強いメッセージが伝わってくる絵本だ。しかし見落とせない意外と重要な点は、それだけでなく、動物たちがまったく反省していないということのすばらしさだと思う。

  • 本作はもともとは1935年発行のものが、日本では松岡享子訳で1997年に発行されている、クラシック絵本。
    『えんどうまめばあさんとそらまめじいさん…』の絵本にあった
    「暮らす」ということが大事。いそがしく、たのしくね。
    という松岡享子さんの言葉に呼応するような内容。本書が発行された1997年から松岡さんの中を貫いた感性なんだろうなぁと思わされる。

    年をとって貧乏だけど、大家族の動物たちを大切にするペニーさんの家族がピンチをチャンスに変えて幸せを築く話。自分の特技を活かして労働や貢献するこの楽しさを描く。
    絵に描かれる動物たちの姿がチャーミングかつユーモラスでクスリと笑わされる、素敵な絵本だった。

  • ペニーさん、シリーズどれも最高〜✨

    ホントならペニーさんは愛情深く、でも貧乏でも勤勉です正直者のペニーさん。
    家族を養うためにせっせと工場へはたらきにいかねばなりません。

    …だというのに、ペニーさんの動物たちときたら、本当に仕方ないの。いつもそう。

    けれど、ちゃあんと反省して心を入れ直し、ペニーさんをハッピーにしてくれるのも、この子たちなんです

  • ペニーさんには家族が沢山
    工場で働いても働いても食べるためのお金しかありません
    ペニーさんの家族は
    馬のリンピー
    雌牛のムールー
    メスヤギのスプロップ
    ブタのパグワッグ
    子ヒツジのミムキン
    めんどりのチャクラック
    おんどりのドゥーディー

    あるひみんなは壊れた柵から外に出て隣の畑を食い荒らしてしまいます
    お隣さんは大激怒
    弁償しろと怒鳴りこんできました
    お金がないペニーさんはお隣さんの条件にどうしたらいいか頭を抱えました
    その話を聞いていたリンピーは,,,

    37分かかりました
    少しずつ読むのがよさそうです

  • 印象的な表紙に良書のにおいを感じ、読んでみると予想的中でした。

    パラパラとめくって文字が多いなと思ったものの、高学年の子供もどんどん読み進めることができます。
    登場する動物が多く、名前が覚えにくいのですが、これ誰だっけ?と戻りながら読み進めるのもまた楽しいです。


    学芸会の演目にもできそうな、いいお話しです。

  • 2020.10
    表紙の絵から想像していたのと全然違った。おもしろい。表紙怖いけど。怠け者の動物たちがピンチのペニーさんのためにこっそり働く。というかピンチの原因を作ったのは動物たちだけど。愛情をたっぷり受けて育っている動物たちだから解決策も当たり前に愛情のこもったやり方だった。みんなが一緒に楽しく暮らすためにそれぞれが持ち場でできることをすること。ペニーさんの家族の形。

  • ペニーさんが、どうぶつたちががんばっているのをまほうつかいとか小おにがやっていると思っているのがおもしろかった。ほんとうのことを知って、こしをぬかすほどおどろいただろうな。うれしくてありがたいと思っただろうな。くろと白の絵が細かくてきれい。どうぶつが、あまえんぼうでめんどうくさがりなのはおれみたい。でも、名前がなかなかおぼえられなくて、ああーってなるよ。それから、あんぜんピンのつくり方を知りたいです。(小2)

  • すてきすてきすてき!
    ペニーさん一家みたいな暮らし憧れるゥ。

  • マリー・ホール・エッツのデビュー作

    ペニーさんは、工場で働きながら、たくさんの動物たちがおり、貧乏暮らし。

    ある日、動物たちは、隣の畑を荒らしてしまう。すると、隣のおじさんに見つかってしまい、ペニーさんは損害賠償するように求められた。動物たちを売り払うか、隣のおじさんの為に働くか。どちらがいいか悩むペニーさんを見て、動物たちは、責任を感じ、自分たちで自分に出来ることをすることにした。
    いつの間にか仕事が進んでいて、ペニーさんは不思議に思うが、動物たちの頑張りで期日に間に合うことが出来た。
    働くことの喜びを知った動物たちは、次にペニーさんの庭を耕した。ペニーさんは喜び、種や苗を植えた。
    嵐の夜、畑を見に来たペニーさんに動物たちが働いていたことがバレてしまった。ペニーさんは喜び、この立派な畑のおかげで工場を辞めて、畑仕事に専念することが出来ると言った。

    ペニーさんは、家を建て直した。春が来て、隣のおじさんに牛と鶏を大金で買いたいとの申し出を断り、見事な庭を見物にきた人たちにいちばん幸せな家族だと言われながら暮らしている。

    味わいのある物語で、面白かった。
    文章が長いので、読み聞かせには不向き。

  • 子育て中の親に向けた本であるような気もした。
    動物たちが子供と思えて、何をしても愛情を注いでいる
    ペニーさんに感動しました。
    そんな幸せ家族目標です。

  • もう一度読みたくなる!?

  • 家族、愛、労働、誠実、大切な物を大切にしていれば、必ず報われる!
    シリーズ3巻

  • 味わい深い。

  • 貧乏でも動物たちと幸せに暮らしているペニーさん。
    ある日、動物たちがおとなりの畑を荒らしてしまいます。
    怒ったおとなりさんから損害賠償の要求をされ、
    困り果てるペニーさんを救おうと動物たちは、、、。
    表紙の絵も、文字の小ささも、
    子どもが自分から手に取りやすくないので、
    ぜひ周りの大人が読んであげてほしい絵本です。
    読み終わって面白く、満足感にひたれます。

  • マリー・ホール・エッツのデビュー作。ペニーさんが養っている家族は、わざと足をひきずる馬やめんどくさがりの牛、えらそうなオンドリなどちょっと困った動物たち。彼らが大騒動をひきおこしてもペニーさんはひたすら大切にしてくれます。親から子への無償の愛ってこういうことかしら?と・・・。

  • 著者の本は大好きで他に何冊か呼んだが、こちらが処女作と知って読んだ。
    おそらく、こどもに読むには文章が多すぎる。
    が、時間がたっても不思議とわすれられない本。
    ペニーさんは印象に残る人物だ。

  • よく絵本の棚でみるけれども、
    絵本というより読み物に近い。

    動物たちの表情もうまく書かれているなー

  • マリー・ホール・エッツさんといえば、「もりのなか」や「わたしとあそんで」を思い浮かべますよね。
    そんなエッツさんのデビュー作。
    動物たちが個性的です。

  • ペニーさんの家族は、怪我のふりした馬のリンピーと面倒臭がりやのメウシのムールー、雌やぎのスプロップにブタのパグワッグ、子羊のミムキンに雌鶏のチャクラック、雄鶏のドゥーディです。ペニーさんが居ない時にとなりの家の庭を荒らしたことで、ペニーさんに迷惑をかけてしまった動物たちは、皆で力を合わせてペニーさんを助けることにしました。

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著者プロフィール

兵庫県神戸市生まれ。大学卒業後、渡米。ウェスタンミシガン大学大学院で児童図書館学を学んだ後、ボルチモアの公共図書館に勤める。帰国後、子どもの本の普及に努め翻訳、創作など多方面で活躍。

「2015年 『新・小学校国語の教科書に出てくる読み物セット 全11巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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