ペニーさんと動物家族

  • 徳間書店 (1998年10月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198609313

みんなの感想まとめ

心温まる物語が展開される本作では、ペニーさんと彼女の愛すべき動物たちが、町の農業祭に向けて奮闘します。彼らが育てた作物を出品する中で起こる騒動や、動物たちのユーモラスな行動が描かれ、読者は思わず笑顔に...

感想・レビュー・書評

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  • マリー・ホール・エッツ作。松岡享子訳。
    ペニーさんシリーズ2作目。縦書きから横書きにかわっている。

    今回活躍するのは老馬のリンピー。
    ペニーさんと動物たちは前作でいろんな作物を畑で育てるようになり、ペニーさんは、野菜や花、そして動物たち自身をも農業祭に出品することにする。
    本書ではそこで起きるハプニングを愉快に描いている。

    ところで、ペニーさんが唯一出品を思いとどまるのが老馬のリンピーなのだ。
    それ以外の動物、作物は準備万端。品評会で入賞できそうだ。ペニーさんはリンピーを慰め、もらった賞金で観覧車に乗ろうと、言う。
    それを聞いた動物たちは大喜び。

    さて一家は勇み足で農業祭へ。それぞれの作物、動物は所定の位置につき、札をつけられる。そこで一夜を過ごすことになるわけだが、ペニーさんはヤギのスプロップだけは綱でつながない。

    「おまえはつながきらいだし、つなをつけるといつもからまって、めんどうなことになるからな」

    案の定スプロップは夜中に抜け出して、ほかの出品物を見てまわろうとする。そこへオンドリのドゥーディが加わる。そして騒動を起こし、自分たちの作物だけダメにしてしまう。

    失格になった一行が落胆したのもつかの間、老馬リンピーが憧れの競馬場で走りたがっているところへ、どうせあとは帰るだけだからとヤギのスプロップが馭者になって競馬場へ走り出す。

    動物たちを乗せた暴走馬車は競争するどころではない。ペニーさんがあとから追いかける。と、なんと観客が大笑いしているではないか。

    目ざとい農業祭の会長がそれを見て、25ドル払うからもっとやってくれと言い出した。明日も、その次も。
    ペニーさんは、お金はいらないから動物たちを観覧車に乗せてやってくれと頼み、こうしてみんなは念願の観覧車に乗ることができた(お金もちゃんといただく)。

    自分は前作よりもこっちの方が好き。
    ヤギのスプロップをつながなかったのはおそらくペニーさん、わざとだろうな。向こう見ずなふるまいに出るんじゃないぞ、とわざわざ警告してるし。向こう見ずにふるまえと言ってるようなもの。

    農業祭に参加する気になったものの、動物たちに札をつけ物扱いするという暴挙に出られたことに対するささやかな復讐だろうか。あるいは、ペニーさんは審査員たちについて不平を漏らしてもいるので、どこかで騒動を起こしてやりたいという気持ちはあっただろう。一方的な価値基準で審査されることに対して。

    彼らの価値基準を満たさないリンピーがけっきょく評価されることで果たされたカタルシス。
    なかなか尖りに尖った続編だった。ペニーさん、ワルだな。

  • もうこの表紙のペニーさんと馬のリンピーの笑顔がすべて。

    エッツの描く動物たちが大好きです。

  • 『ペニーさん』の続編。前作で工場勤めをやめて畑仕事に精を出すことになったペニーさん。みごとに育った野菜や花を農業祭に出品することにしました。ところが、動物たちが農業祭でひと騒動を起こしてしまいます。ああ、ペニーさんはどうしてこんなに優しいのでしょう。個性的な動物たちもなかなか魅力的です。読むたびにペニーさんと動物家族に癒されます。

  • 15分くらい。

  • 「ペニーさん」の続編。

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著者プロフィール

1893年,アメリカ,ウィスコンシン州生まれ。ニューヨークの美術学校を卒業後,シカゴ大学で社会学を学びながら,セツルメント活動に従事。その後,コロンビア大学の大学院で児童心理学を学び,『ペニーさん』(徳間書店)でデビュー。『クリスマスまであと九日』(冨山房)でコルデコット賞を受賞。作品に「もりのなか」,「またもりへ」,「わたしとあそんで」(以上福音館書店),「モーモーまきばのおきゃくさま」(偕成社)などがある。

「2023年 『わたしとあそんで PLAY WITH ME』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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