名著の解読学: 興国の書亡国の書

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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198609511

作品紹介・あらすじ

良書に対しては敬虔に、悪書についても免疫を!混迷の時代に贈る「考えるヒント」。

感想・レビュー・書評

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  • 谷沢永一, 中川八洋 両氏による名著の紹介とあって期待どおりの内容でした。本書の主題としては忘却の戦後思想を総括するものだと云えます。選ばれた10冊の中に丸山眞男を敢えて取り上げ、戦後日本に巣食った左翼革命思想の実態を暴き、さらに、その後に林達男と福田恆存と昇華させたのは見事。この丸山批判から発起した論術により戦後の左翼革命思想は壊滅したといっていいだろう。
    改めて中川八洋氏の鋭い左翼壊滅論述は素晴らしい。
    三島由紀夫やその後のルソーを滅する為のバーク、ハイエクの保守思想は本書においてはオマケのようなもの。

  • 谷沢永一と中川八洋の対談評論集。特に、第一部の丸山眞男と第二部のルソーの批判は、圧巻である。

    マスコミ操作により、人道主義、人権運動の魁的存在として、紹介されている丸山眞男、ルソーを、思想的系譜を明確にする事で、彼らの化けの皮を剥す事に成功している。教育者必見の書。

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著者プロフィール

1929~2011年。
文学者、書誌学者、元関西大学名誉教授。
著書多数。1980年『完本 紙つぶて』でサントリー学芸賞、2004年『文豪たちの大喧嘩 鷗外・逍遥・樗牛』で読売文学賞研究・翻訳賞、2006年『紙つぶて 自作自注最終版』で毎日書評賞ほか受賞。

「2016年 『谷沢永一 二巻選集 下 精撰人間通』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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